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『刑事コロンボ』鑑賞記録 第1話「殺人処方箋」(ネタバレ)
最近、『刑事コロンボ』(吹替え版)を見直しているので、作品を見てどんなことを思ったか記録しておこうと思います。
今回は「殺人処方箋」です。
※以下、作品の結末や物語の核心について触れた記述があります。ご注意ください。
『刑事コロンボ』の「殺人処方箋」というエピソードを見た。吹替え版である。
精神分析医のレイは不倫相手と共謀して、自身の妻を殺害する。強盗の仕業に見せかけ、アリバイ工作も完璧にこなした彼だったが、コロンボが捜査に乗り出す。
『刑事コロンボ』の記念すべき第一作だ。
第一作にして既に、
・高い地位にいる犯人
・共犯によって危うくなる犯罪計画
・コロンボが執拗に犯人に質問する
・コロンボが犯人を罠にかける
など、後のシリーズによく出てくる特徴が見られる。ただし、コロンボの造形に親しみやすさがまるでなく、得体のしれない感じが強調されていたりと、まだまだキャラクターの特徴が未完成な点もファンとしては楽しめる。
他のコロンボ作品と比べるとコロンボが犯罪計画を暴く過程が少し物足りなかったり、犯人の犯罪現場の偽装が結構雑に感じたりするが、犯人との心理対決が実に見応えがあって、シリーズ化されたのも納得できる面白さだ。