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事実確認の方が面倒になってきたな

朝からの相談で、食品関連のスタートアップを探す。

丁寧な言葉での返答にこっちはぶっきらぼうに返す。怒りもしないよね、さすがジピ先生。

以下、回答。ありがとう。

最近半年にシリーズA調達を行った食品関連スタートアップ一覧

主要スタートアップ一覧

LANCH (ドイツ・ベルリン)
• シリーズA調達額: €26百万(2025年2月)。ロンドンのFelix CapitalとHV Capitalが主導 。
• 概要: クリエイター主導の飲食ブランド展開プラットフォーム。2023年創業のベルリン発フードテック企業で、自社開発の「Growth OS」プラットフォームを通じ、インフルエンサーや有名人が飲食ブランド(レストランやバーチャルキッチン)を立ち上げスケールするのを支援 。例えばドイツのラッパーLucianoと提携したフライドチキン店「Loco Chicken」を14か月で**全国100都市・10店舗(デリバリー拠点350か所)**に拡大し 、人気YouTuberと開発したピザブランド「Happy Slice」では週末だけで3万枚を販売するなど急成長を実現 。
• 注目ポイント: 著名人のブランド力×ゴーストキッチンによる急拡大を実証。14か月で100都市展開を達成した実績があり 、新規資金でさらなる店舗展開・新ブランド創出を加速予定 。著名人コラボによる次世代フードビジネスというトレンドを牽引しています。

Klim (ドイツ・ベルリン)
• シリーズA調達額: $27.6百万(約37億円、2024年11月発表)。フランスの大手銀行BNPパリバが主導し、Earthshot VenturesやRabobank等が参加 。※2024年ドイツのアグテック分野で最大のシリーズA調達額。
• 概要: 再生型農業(リジェネラティブ農業)のデジタル支援プラットフォーム。2020年創業のベルリン企業で、**3,500人超の農家(国内農地の5%に相当する70万ヘクタール)**に対し、土壌再生や持続可能な農法への転換を支援するサービスを提供 。プラットフォーム上で農家の取り組みを可視化し、環境価値に応じた報酬や支援を得られる仕組み。
• 注目ポイント: 気候変動対応×農業テックとして大口資金を調達。調達資金は国際展開やプラットフォーム高度化、農家向け金融サービス追加に充てられる予定 。VC投資が減速する中でも気候インパクトの大きいアグリテックには資金が集中しており、同社のように実需(数千の農家ネットワーク)を持つモデルが評価されています。

Project Eaden (ドイツ・ベルリン)
• シリーズA調達額: €15百万($15.6百万)(2025年1月、オーバーサブスクライブを記録)。欧州の気候特化ファンドPlanet A Venturesと大手スーパーのREWEグループがリードし、DeepTech & Climate Fonds、Happiness Capital、AgriFoodTech Venture Allianceなどが参加 。
• 概要: 繊維スピニング技術を用いた代替肉(植物由来ホールカット肉)スタートアップ。ベルリン発のフードテック企業で、テキスタイル(繊維)産業由来の技術を応用し、豚肉ハムに代わる植物性ハムなど超リアルな代替ホールカット肉を開発 。調達資金でまずドイツ国内のREWEスーパーマーケット3,800店で自社開発のヴィーガンハムを発売し、その後欧州各国へ展開予定 。味・食感の再現性が高く、既に菓子大手リンツのヴィーガンチョコに原料採用されるなど実績を積んでいます  。
• 注目ポイント: 戦略的投資家と提携した市場攻略。小売大手(REWE)が資本参加し発売プラットフォームを提供する形で、代替タンパク質の市場導入を一気に進めています 。また食感・風味改善技術への評価が高く、「代替肉を主流化するには品質向上が不可欠」との投資家コメントもある 。食品大手との連携と高度な技術力で、低迷気味の代替肉分野においても存在感を示すラウンドとなりました。

One Bio (米国・カリフォルニア)
• シリーズA調達額: $27百万(約29億円、2024年末)。LAのVCであるAlpha Edisonが主導し、食品VCのAcre Venture PartnersやReMYなどが参加 。
• 概要: 食物繊維強化のためのバイオテクノロジー。カリフォルニア大学デービス校発のスタートアップで、現代人の食物繊維不足(“ファイバーギャップ”)を埋める革新的素材や食品を開発中 。詳細は非公開ながら、発酵や酵素などバイオ技術で高繊維の食材・添加物を生み出し、既存食品に混ぜ込むことで栄養価を向上させるソリューションとみられます。
• 注目ポイント: 健康志向の高まりと規制動向を追い風に大型資金を確保。資金は製造拡大や製品ライン拡充に投入し 、不足しがちな食物繊維を手軽に摂取できる食品を市場投入する計画です。肥満や糖尿病対策で食物繊維の重要性が再認識される中、栄養改善を図るフードテックへの期待を反映した投資といえます。

Secai Marche (日本・東京)
• シリーズA調達額: **2.5億円(約$160万)**の追加調達(2024年11月)。※既存のシリーズAラウンドへの追加出資 。本ラウンドでは既存投資家に加え日本・東南アジアの事業会社が参加した模様。
• 概要: 農産物の流通最適化プラットフォーム。東京に本拠を置きつつ東南アジア各国で事業展開するスタートアップで、地元農家と都市部のレストラン・小売を直接繋ぐB2B流通マーケットプレイスを運営 。需要予測や在庫管理にAIを活用し、鮮度重視のラストマイル配送を最適化 。現在マレーシアやシンガポールを中心に生鮮食品の効率的な流通網を構築しています。
• 注目ポイント: 新興市場のフードサプライチェーン高度化に挑戦。調達資金で流通拠点の増設や物流の自動化を進め、東南アジアでの事業拡大を目指します 。日本発スタートアップが東南アジアの食市場を狙う異色の展開であり、AI×物流によるコールドチェーン最適化はフードロス削減や流通コスト圧縮にも寄与します。英語圏外のフードテック事例として注目されています。

Orbisk (オランダ・ユトレヒト)
• シリーズA調達額: €8百万(約11億円、2024年末)。米国のRegeneration.VCなど複数の投資家が共同リード 。
• 概要: 外食産業向けフードロス削減ソリューション。調理現場のゴミ箱に設置したカメラとAIで廃棄される食材を自動認識・計量し、どの食材が無駄になっているかを可視化するシステムを提供 。廃棄データに基づき発注量の最適化やメニュー改善を提案することで、レストランやホテルの食品ロスを削減します。
• 注目ポイント: サステナビリティ重視のフードテックとして欧州で資金調達に成功。得られた資金は国際展開と技術高度化に充て、サービスを海外の外食チェーンにも拡大予定です 。食品廃棄は環境負荷・経済損失双方の観点から課題であり、同社のようなAI活用による廃棄削減ソリューションは、フードサービス業界のコスト削減ニーズとも合致し市場が拡大しています。

共通するトレンド・市場動向分析
• サステナビリティ・気候対応が投資テーマに: 持続可能性に資する領域(再生農業 、代替タンパク質 、食品ロス削減など)へのシリーズA投資が目立ちます。気候変動やフードロスへの危機感から、環境インパクトの大きいフードテックにVCや戦略投資家の関心が集まっています。  
• 戦略的出資と提携によるスケールアップ: 大手企業が出資者に名を連ねるケースが多く見られます。例えばスーパー事業者(REWE)や食品メーカーが代替肉スタートアップに出資し市場導入を支援 、銀行や流通企業が農業プラットフォームに投資してサービス拡充を後押し するなど、出資先スタートアップとの協業で自社のバリューチェーン強化を図る動きがあります。スタートアップ側も大企業のネットワークを活かし、早期の市場浸透や信頼性向上を実現しています。
• 選別投資の中での大型シリーズA: 2024年は世界的にVC投資の慎重姿勢が続きましたが、その中でも実績と差別化技術を持つスタートアップは大口資金を引き出しています  。特に欧州(ドイツ)のフードテックは堅調で、複数の大型シリーズA案件が出ています。一方で投資家は「味やコストの課題解決」 や「明確な市場ニーズ」に取り組む企業を厳選しており、資金調達額にばらつきが見られます。全体として、資金環境が厳しい中でも食品関連の必需分野や収益モデルが確認できた企業には資本が集中する傾向です 。
• グローバルな広がり(英語圏外の台頭): フードテック投資は欧米だけでなくアジアやその他地域にも広がっています。今回取り上げたように、ドイツを中心とする欧州で目立つ調達があり、**アジア発(日本・東南アジア)**のスタートアップも地域横断型モデルで資金調達 。各国の食文化・課題に根ざしたソリューションが評価され、フードテックのエコシステムがグローバルに拡大していることが伺えます。今後も各地域の事情に合わせたイノベーションがシリーズAを含む資金調達を通じて成長していくと予想されます。

参考文献: 各社プレスリリース・ニュース記事より作成        。

6分かよ。

事実確認する方がしんどいぞ。。。

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