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ASD妻 驚異的な能力とぶっ飛んだ感覚



妻の特殊能力、驚異の集中力

これまで妻の失敗談を書いてきたけれど、今回は彼女の「過集中」という驚異的な能力について書いてみたい。

ASD特性を持つ妻は、非常に高い集中力を発揮して、好きなことや興味のあることに対して際限なく時間やエネルギーを注ぐことができる。

学生時代の受験勉強では最長、16時間連続で勉強したこともあるらしい。
集中力が散漫な僕にとっては、とてつもなく魅力的な話しだ。

デメリットも? 過集中の影響

過集中にはデメリットがないのか聞いたところ妻の回答は次の通り、

  • 長時間同じ姿勢でいるため、正気に戻った時に首や肩、関節が強烈に痛む

  • 集中して寝るのを忘れてしまうと、翌日に学校や仕事に行けない

  • 集中しすぎて気付いたら倒れていることもある

とのこと。
デメリットそれだけ?と思った。
メリットのほうが多くないか?
これはいわゆる「ギフテッド」というやつなのだろうか。


ぶっ飛んだ過集中の世界

過集中の状態に入っているときはどんな感じなのか妻にきいてみたところ、妻いわく、

過集中の時は基本的には記憶が飛んでいるような感覚に近い。
寝ている?
それとも気持ちよく酩酊しているような感じで、時間経過の感覚が全くない。
肉体の感覚がなく、全体のイメージは「精神と時の部屋」みたいな感じ。

妻の回答:「過集中」状態の場合

とのこと。
ちなみに、いわゆるスポーツ選手が言うような「ゾーン」に入ることもできて、それは過集中とはまた違う感覚らしく、試験当日やピアノなどの発表会、部活の試合などで発動させる。
ゾーンの場合の感覚は、

生ぬるいお湯の中に潜った感じ。
時間の感覚がなんとなくゆっくりになって、周りの音が水の外からぼんやりと聞こえてくる感じ。

妻の回答:「ソーン」状態の場合


あまりにぶっ飛んだ話で、僕は呆然としてしまった。
定型でどこまでも普通タイプである僕にとっては、とにかく魅力的な能力だった。

もし僕にもこんな能力があったら、違った人生があったのではないかと、ふと思ってしまった。


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