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ASD妻 血液型性格診断に助けられた子ども時代
「血液型性格診断」が流行っていた子ども時代
妻が小学生だった頃、クラスで「血液型性格診断」が流行していました。
A型は「優柔不断」、B型は「マイペース」といったように、血液型ごとに性格を分類するものなのですが、
妻はAB型で、診断ではしばしば「変わり者」や「二重人格」といったラベルが付けられ、その結果、周囲からは「変人」と見なされることが多かったといいます。
「AB型だからしょうがない」という理解
妻は、「同じ血液型でも色々なタイプの人がいるのに、単純な分類で勝手に決めつけらるのは、なんか腹立つな」
と、子どもながらにも抵抗を感じていたそうです。
しかし、妻は小学生の頃から、ASD特性が原因で少し変わった行動を取ることがあり、クラスメイトを困惑させることがしばしばありました。
また、時にはきつすぎる物言いで周囲を混乱させることも良くもありましたが、その行動が「AB型だから変わってるんだね」という形で謎の理解を得たり、「AB型だからしょうがない」といった反応で許され、受け入れられることがあったそうです。
勝手な「ラベリング」も役に立つことがある
妻も今振り返ると、「血液型性格診断」のおかげで、クラスメイトとの間に発生した様々なトラブルや軋轢が、いくらか軽減されていたかも、と言います。
僕はずっと「血液型性格診断」のように限られた情報だけで一方的に人の特徴を決めてしまう「ラベリング」はそもそも意味がないし、マイナス効果も多そうだ、と考えていました。
しかし、子ども時代の妻にとっては、そのような「ラベリング」が逆に生きづらさを少し軽減する助けになったのかもと思うと、とても興味深いエピソードでした。