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ASD妻 締め切りギリギリと過集中の悪循環


時間配分が難しいASD特性の壁

妻はスケジュール通りに作業を進めるのがとても苦手で、締め切り直前になって「もう絶対間に合わない!」と悲鳴を上げることが多いです。
初めの頃は僕も一緒になって慌てていましたが、そうすると妻は余計にパニックになるので、今では、またいつものやつかと静観することにしています。
妻は対応中の作業から別の作業へと気持ちを切り替えたり、時間をうまく配分することが苦手なようで、これはASD特性としてよく見られる現象のようです。

一気に仕上げるスタイルが生む悪循環

妻のASD特性で興味深いと思ったのが、締め切りにルーズなところと過集中という能力がセットになっている点です。

締め切りが迫り本当に間に合わない、という状況になると、妻は驚異的な集中力を発動させて、一気に作業を終わらせてしまいます。そしてその結果の成果物がそれなりに上出来だったりします。
これが学生時代から長い間続いてきたせいで、
「作業に着手しない → 時間がなくなり焦る → 締め切り直前に過集中で乗り切る → うまくいく」という悪循環が妻の中できあがっていたようです。

「過集中」に頼らない作業スタイルへの挑戦

しかし、ピンチを気合で乗り切るスタイルは、とても疲れる上に精神的にも負荷が高いので、ずいぶん前からこのままではいけない、と妻自身も感じていましたが、なかなか改善できない状態が続いていたのですが、最近、変化が出てきたようです。

妻によると、以前のような濃密な集中力を維持できる時間が短くなってきている気がするそうです。
恐らく年をとったせいだと思いますが、すぐに疲れてしまうそうです。

妻はこれまで、余裕を持って作業を進めることの重要性を、あまり真剣に考えていませんでしたが、自分の集中力の衰えを感じるようになり、ようやく真剣に向き合えるようになってきたようです。

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