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【文学フリマ出店への道②】値段設定、どうしよう・・・複数の規格を比較
《はじめに》
文学フリマ出店に向け、試作品をいくつか作りました。
なお、こちらは「しまうまプリント」の「フォトブック」で注文してます。
冊子の1冊あたりの値段設定、結構悩んでおります。
そこで試しに、実際に注文してかかる費用から、損益が0円になる値段を算出しました。
さらにこだわりたいポイントが何か、ということも考えました。
以上のことから、値段設定の方針を立てることができました。
今回はそんなことを書いています。
以下、かなりリアルな数字が出てきます。
実際に出店すること考えると、あまりオープンにしない方がいいのかもしれません。
なので、見たくない方はこのページからご退出いただくこと、お薦めいたします。
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《3種類の条件》
。。。にしても、ほとんど同じにしか見えませんねw
実はこの3つ、微妙に異なります。
(なお、ページ数はすべて24ページです)
以下、10冊注文し、10冊すべて完売すると仮定します。
A:画像の解像度加工なし、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」
→損益0円になるための最低価格:211円
B:画像の解像度加工なし、文庫本サイズ、印刷規格は「スタンダード」
→益0円になるための最低価格:1011円
C:画像の解像度加工あり、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」
→益0円になるための最低価格:211円
注:値段は、「ライト」<「スタンダード」
「しまうまプリント」のサイトにいけばわかることなのですが、
実は、「ライト」と「スタンダード」とでは値段が5倍ほど違います。
そのうえで、画像の解像度加工という手間をかけるかかけないか、という違いがあります。
《検討》
1)AとCについて
A:画像の解像度加工なし、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」
→損益0円になるための最低価格:211円
C:画像の解像度加工あり、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」
→益0円になるための最低価格:211円
値段、規格はほぼ同じで、画像の解像度加工の手間をかけていないか、かけているか、の違いだけ。
実際に閲覧してみると、わずかではありますが、解像度加工をかける方が、見栄えはいいです。
よって、出店に向けては、「解像度加工を行うべきである」ということになります。
2)BとCについて
B:画像の解像度加工なし、文庫本サイズ、印刷規格は「スタンダード」
→益0円になるための最低価格:1011円
C:画像の解像度加工あり、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」
→益0円になるための最低価格:211円
文庫本サイズで24ページというのは、本当に薄い冊子、という印象です。
なので、Bの1000円以上の値段設定というのは割高な印象がします。
つまり、手に取って気に入った方が「買おう」と思える値段とは思えない、ということです。
さらに、BとCとで、最終損益の値が同じになると仮定した時の値段設定を算出しました
B→1300円
C→500円
なんと、BはCの2.6倍の値段になる、ということです。
印刷規格「スタンダード」(B)と「ライト」(C)の違いを考えると、まぁ妥当なところでしょうか。
3)自分がこだわりたいポイントは何か?
ここまでは数字上のお話。
ここからは、中身、作者としての想いのお話です。
文学フリマに出店する上で、何を大事にしたいか?何にこだわりたいか?
それは、一人でも多くの方に手に取っていただくこと、と思っています。
今回はかなり薄い冊子のものになります。
2)でも書きましたが、正直、このサイズで1000円以上の値段で買うかといわれる、私は買わないなぁ、と。
それよりも、値段を控えめにして、お手軽に手に取ってもらう方が、
作者としては望外のよろこびです。
《結論》
以上のことから、私が出した結論は、
A、B、Cのうち、
C(画像の解像度加工あり、文庫本サイズ、印刷規格は「ライト」)が
最も妥当である
ということです。
実際に先日京都の文学フリマに行きました。
もしかしたら私のこと値段設定は、安い方の部類に入るかもしれません。
《最後に》
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
かなりリアルな数字ができてき、気分が悪くなった方もおられるかもしれません。
しかし、フリマとはいえ、値段を設定するからには、それ相応に考えるべきこともあるかな、とも思うわけです。
どんな形であれ、お金と時間をかけているわけですし。
文学フリマ出店を本気で考え始めると、実際に出店した方の投稿は本当に参考になります。
特に私のような、初めて出店する者からすると、ありがたい情報です。
私のように、これから文学フリマに出店したいと思う方がいたら参考になるかもしれない、という気持ちで書いております。
読者の皆様の良識において、この投稿の判断をしていただければ幸いです。