永遠女優 甦る青春のアイドルたち ソフィー・マルソー『狂気の愛』
こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<昔の映画ばかり観てしまいます。なんかベクトルが昔の方に向いてしまってますねー>ミツルギです。
永遠女優 甦る青春のアイドルたち『狂気の愛』
を観ました。
ソフィー・マルソーが好きなのです。
『ラ・ブーム』『ラ・ブーム2』
を観てから凄く好きになりました。
まだ10代のときです。
『ラ・ブーム』
騒がしい音楽がかかっているパーティーの中で、ソフィーにボーイフレンドがウォークマンをかけるのです。
聴こえてくるしっとりとしたラブソング『愛のファンタジー』。
ノリノリの群集の中、二人の世界を作り出すのです。
いきなり音楽が変わるこのシーン、ウットリしました。
・・・正直、そこしか覚えてないのですが、それだけで充分でした。
あとハート型のレコードが欲しかったです。
入手できませんでしたが・・・。
『ラ・ブーム2』
こちらになるとお婆ちゃんが素敵だったことと悪ふざけしすぎて喧嘩してしまう彼氏と喧嘩するところしか覚えてません。
あれ?
これは『ラ・ブーム』の方だったかな?
こんな感じです。
ソフィー・マルソーが可憐だったことで一番印象的で、それ以外ぼやっとしているのです。
『ラ・ブーム2』は、2年後なのですがかなり大人なムードを漂わせてます。
こちらも内容はぼやっとしてます。
まあ、仕方ないですねー、40年以上前の話なので。
ソフィー・マルソーのファンであることは間違いありません。
が、それほど観ておりません。
私のアンテナに引っかからなかったのです。
大学に入って落研とキャンプ活動にいそしんでたので観る間なかったのかもしれません。
これも初めて観ました。
ソフィー・マルソーがヌードになったという情報しか知りませんでした。
これドストエフスキーの『白痴』を元にしてるのですねー。
私の知ってる『白痴』とはちょっと違いましたが。
いや、かなり違いましたが。
みんな狂ってます。シナリオの段階から狂ってるのです。
演出も狂ってます。
ハイテンションで描いてます。
凄いハイな形で進みます。
キャラクターもストーリーもよく理解できないまま進みます。
ずっと暴力、破壊、殺害、罵倒
など不愉快なことばかり起こり、エロスシーンもふんだんに出てきます。
心休まることなく、突き進むのでなんとかついていくのがやっとでした。
でも・・・ソフィー・マルソーが癒してくれます。
痛い役です。
どうしょうもなく悲しいです。
が、彼女の佇まいだけで救われます。
やはり可憐でした。
この作品で大人の女優になりたかったんだと思います。
『かもめ』のニーナの台詞、嘆きの台詞の痛々しさが迫ってきます。
愛に狂ってる表情もまともじゃないのです。
「状況わかってるんやろか? 」
というぐらい愛に生きます。
「この男のどこがええんやろ? 」
と思うぐらいです。
単純な役じゃないのです。
純過ぎて、男を振り回してしまうのです。
大人の女です。ちょっと悪い。
ヌードもその一環なのでしょう。
この映画も『ラ・ブーム』シリーズ同様、彼女が映画を超えていました。
ほんと綺麗な人だなーと再確認しました。
大人の女なのに、少女のような表情のときもあって、ずっと見入ってしまうのです。
映画自体は痛々しくて、辛い上に、なんとなくしかわからないという映画でしたが、ソフィー・マルソーに会えて嬉しかったです。
映画は昔のままのソフィー・マルソーに会うことができていいですねー。
私も10代の頃に戻った気がしました。
あのときのドキドキをまた味わいました。
充分、満足いたしました。