【パリ滞在記】フランスの女性たちがみ〜んなお洒落な理由(持論)解説
私の義母は、年齢だけだと【高齢者】に分類されます。
地下鉄や映画、アート展なども、シニア料金で利用されています。しかし、高齢者という言葉が全然似合いません。
いつもブレスレットをじゃらっといくつもつけていて、ピアスもユニークで大ぶりなものを好まれています。お洋服の色使いも、とてもおしゃれなんです。スニーカーもお洒落なのをお持ちですが、だいたいヒールをお召しになっています。
パリジェンヌは服を◯着しか持っていないという本がありましたが、それが事実かはわかりません。
ですが、彼女たちがおしゃれなのは確か。
私が勝手に思う、彼女たちがお洒落な理由を紐解いて、私のコーディネートのお手本にしようと思います!
【重ねる】のが上手
義母もそうですが、みんな重ね着が上手。
今回彼女にお会いした時は、シャツ+セーターという出立ちでした。
シャツの裾のデザインが少し変わっていたので、そのデザインがセーターの下から覗くのがとてもお洒落でした。
義母だけでなく、街を歩いていてもそう。
パリだけに限らず、フランス人女性たちは、シャツ+セーターという、シンプルで定番のコーディネートが本当によく似合うんです。
私が着ても、着膨れしちゃうだけでなんか似合わないんだよね〜…。
そして、シャツの色がカラフルだったり、柄があったり、デザインが変わっていたりして、全体的に重くならない。
シャツ+セーター+デニムにスニーカーやぺったんこ靴を履くだけで本当に素敵。ラフに髪をまとめたりするのも、『無理せず』できて、羨ましい。私はどうしても、力が入ってしまうんですよねー。
しかもこの重ね着は、10代の若者がしていても、70歳の方がしていても、みんながそれぞれに似合うんです。
こんなに幅広い年齢層の人が、同じようなコーディネートをして似合うっていうのもすごい。
重ねるのは、洋服だけじゃありません。
アクセサリーも、日本でされてるみたいに、華奢なネックレスを1つだけ、つけるだけじゃないんです。
チョーカーとネックレスを合わせたり、指輪を同じ指にいくつもつけたり、時計とブレスレットの色をマッチングさせてつけたり…と、アクセサリーも重ねるのが主流です。
これも、若い子たちだけがやっているんじゃないんです。
義母もじゃらじゃらブレスレットをつけていました。
でも、なぜか全然いやらしくなくって、センスが抜群にいい。
【ものを大事にする】ことが上手&【買うタイミングを見極める】ことが上手
私は、何のこだわりもなく物を買い、だから簡単に捨てることができます。でも、フランス人は違います。
本当に物持ちがいいんです。
私の夫だけなのかと思いきや、どうやら家族みんなそうで、もはや、フランスの人みんながそうみたいなんです。
今は、ファストファッションも流行っているから、若い子達はそういう服を大量に消費しているんだろうけど、私たちの年齢や、少し上ぐらいになると、いいものをずっと使い続けている人が多いんです。
とはいえ、ユーロはほんっとに高い…。いざ買い物に出かけても、日本円に換算すると、足がすくみます笑。
質の良いものを買おうとすれば、それなりにお金を払わねばならないんです。当たり前のことなんですが。
義母は、年の功もあるのか、ものの適正価格が分かっていらっしゃいます。
どんなに美しいものでも、
「この店の靴、295€?!高すぎよ!」
「高いレザーの靴なんて、雨が降ってきたらどうするの?天気を選ぶ靴は必要ないわ!」
と言って買わない。
「この質のセーターで、39€は悪くないわね。」
買い物をしていると、こんなふうに物の値段を色々教えてくださいました。
値段に納得できれば、すぐ購入。納得できなければ、背伸びをしてまで、わざわざ買おうということはありません。
そして、質の良い、少し高めの店の前を通ると必ず、「ここは定価だと高いから、セールで買いなさい。ここのセールは70%まで割引になるわよ。」と教えてくれます。
量より質!
ほんとうにその通り!!
【自分に似合うものを楽しむこと】が上手
▲パリで見つけたマダム。こんなヒザ上スカート、私は寒くて絶対にはけません。
フランス人の女性たちが、おしゃれで美しく見える、究極の理由。
それは、自分に似合うものを知っていて、いくつになってもそれを着続けているから。
コーディネートを通して、年齢とか、性別とか、いろいろぶった斬って、「私にはこれが似合うから、これを着る!」、「私はこれが好きだから、これを持ち続ける!」という、彼女たちの主張が、言葉がなくともわかるのです。
そして、「似合うでしょ?」とか、「おしゃれでしょ?」とか、誰の承認も必要としていない。
日本だと、「◯◯歳だから、ミニスカートは履けない」など、実在するのかしないのか分からない、洋服の年齢制限についてよく聞かれます。
私も日本で洋服を買いに行くと、店員さんに、「こんな派手な色、もうすぐアラフォーの私が着てもいいんですかね?」と、何故か誰かに「いいですよ」と言ってもらおうとしてしまいます。
フランスでは、私よりも年上の女性が、膝上丈のスカートを履いていたりします。ヒョウ柄の短い丈のコートだって、堂々と着こなしている人がいます。
誰がどんな格好をしていようが、興味がない。だって、あなたはあなた、私は私だから。
彼女たちは、そう考えているような気がします。
私も、いろいろぶった切って、今更ミニスカートとか履きたいなと思う今日この頃。自信はないけど、着るならフランス滞在中の今しかない気がします。日本に帰ったら、どうせ年齢制限を気にして生きていかなければいけないですので…。
まとめ
フランスで生活していると、不便が多いです。日本と比べると、行政手続きの処理スピードも遅いし、思い通りにならないことばかりで、イライラすることも多々あります。
でも、フランスに住んで、唯一良かったなぁと思うのは、年齢、性別は関係なく、自分の好きな格好をしてOKなところ。誰も気にしてないから、いろいろ冒険できます。
私ももっと自分が着る服を大事にして、自分の欲望に正直なファッションをしたいなと思っています!アラフォーだけど、少し暖かくなったらミニスカはきたいし、髪もピンクにしたい!などなど、実は、チャレンジしたいことは沢山あります。
読んでいただいて、ありがとうございました!
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