新たな試みを意図した写真撮影
先日、弊社サロンでサロンの内観とスタッフの写真撮影をした。
今までも外部に委託して撮影自体は何度か行っていたのだが、今回は、スタッフや店舗の雰囲気を知る人が撮影をしてみるのはどうだろう、ということで、写真の心得のあるスタッフにカメラマンをお願いし、撮影に至った次第である。
撮影はスタッフのアガワが担当してくれた。
店舗の特徴を伝える写真ってなんだろう?
店舗やスタッフの特徴を伝える写真が撮りたい!端的に言えば、
「店舗に行ってみたい」
と思ってもらえるような画像を用意したい!と思っているのは、きっとどのサロンも一緒。
店舗写真は「清潔感」と「安心感」
個人的な意見だが、店舗のイメージ写真については、キーワードは「清潔感」と「安心感」だと思っている。
言うまでもないことだが、なるべく店舗がきれいに、広々と見えるような見栄えのする写真が大切。
それなりに広々と、きれいに見える写真が撮れれば、あとはインテリアなどの好みはあるものの、「このお店の雰囲気素敵」とか「きれいなお店だな」とか思っていただけて、それが「このお店ちゃんとしていそう」という安心感につながり、「今度このお店に行ってみようかな」という気持ちにつながんだと思っている。
端的に言えば「特に特筆すべき、おかしなところがない」というのが最低条件で、インテリアの個性は多少あるものの、「行きたいと思えない欠点がない」という最低条件をクリアしていることが、必要なクオリティだと考えている。(もちろん、人の美意識はさまざまであるので、インテリアで個性や好みを出すということはあるとは思っているが、最低条件はこのライン)
じゃあ、スタッフの特徴を伝える写真って…?
問題はスタッフの方である。
ある程度の価格帯のサロンのスタッフ紹介写真というのは、スタッフが胸元で両手を前に組み、口元に少しほほえみをたたえる…という、お決まりの写真になりがちである。
エレガントで優雅な雰囲気を身にまとったスタッフがおりますよー。
そんな中でエステを受けるのってラグジュアリーでしょうー?
という「高級感の演出」という点ではもちろん間違っていないし、イメージとして上げさせていただいた写真ももちろん悪い写真ではない。
ただ、正直なところ、どこのサロンを見ても、まるで判を押したかのように同じ感じの写真が並んでいるので、「これって、顧客はどうやって選ぶんだろう」って思ってしまうところはある。
どんなスタッフと出会いたい?
相性の良いスタッフとの出会いはご縁であり、ある意味、運に近いところがある。
なぜなら、先ほどの「金太郎飴みたい(失礼)な写真」では、正直スタッフの個性なんて一つも見えてこない。
個人的な好みとして「かわいい人だな」とか「きれいな人だな」とかは思えなくないが、顧客目線で考えたら私はそんなことより「気が合いそうなスタッフ」「雰囲気が合うスタッフ」に出会いたい。
でも、判を押したように同じような写真では、そこを見極めることは正直困難である。
そのための手段として、最近ではSNSなどに各個人のスタッフアカウントがあって、人となりを知れるというのがメジャーな販促スタイルになりつつある。
それでも、どうしても今日行きたい!今から行きたい!と思って今から予約が取れるサロンを探している時に、SNSを見ている余裕なんてないわけで、そうなるとやはり「写真から受けるイメージ」というのはとても大切なものだと思う。
スタッフの個性を出したプロフィール写真
弊社は今回、撮影で「スタッフの個性を出した写真」に挑戦してみた。
店内のきれいな環境で写真は撮影する。お客さまが来たいと思ってくださる写真のクオリティはある程度確保された上で、「スタッフののいつもの姿」が見えるような写真を目指して撮影をしてみた。
たとえば…
スタッフの「はんぺん」はイラストを描くことが趣味。そんな彼女にはタブレットと液晶ペンを持ってもらった。
趣味でイラストを描く彼女は、きっと肩こりや目の疲れなどを自分でも感じることがあるだろうから、そういった疲れには強く共感してくれるだろう。何ならセルフケアのやり方などにも詳しいかもしれない。
また、締め切りがある仕事を任される「やりがい」や「しんどさ」なども、きっとわかってくれるだろう。
そして、美的センスに優れているであろう彼女にフェイシャルをお願いしたら、きっと自分のなりたい顔の好みに合わせた立体的な造形をしてくれるんじゃなかろうか。
(そしてなんでスタッフネームは「はんぺん」なんだろうか…)
・・・・・会ってみたい!!!
ここまでの洞察力を働かせることは正直難しいかもしれないが、1枚の写真から「なんかひっかかる」「もしかしたら会ってみたいかも」を感じてもらえれば、こちらの意図は叶えられたも同然である。
こういう写真が撮れたのは、はんぺんがエステをしている時に生き生きしていることは当たり前である前提として、それ以外の時にどのように過ごしているのか、何を大切にしているのか、ということをわかっている人でないと簡単に引き出せない姿だと思った。
そういう意味では今回スタッフにカメラマンをお願いして、撮影をしたことはある意味成功していると言っていいと思っている。
メゾンドサバンナが感じてほしいもの
「高級感のある店内」
「ラグジュアリーな雰囲気」
「エレガントなスタッフ」
という気持ちを汲みすぎると、金太郎あめになってしまう。
今回の写真撮影、そしてそこからの写真のセレクトは、そうではなく、
「スタッフの親しみやすい雰囲気」
を感じてもらい、何ならそこから
「肩ひじ張った店舗じゃないよ」
というメッセージも感じてもらい、
エステに行き慣れていない方も、
堅苦しい接客って疲れちゃうよね、って思われる方にも、
当店を選びとってもらえたらいいなぁという新たなチャレンジである。
このチャレンジが顧客からどう受け取られるのか、今後も注視してみていきたい。
親しみやすさの先にあるもの
では、ある意味「高級感」ではないものを表現することを選び取った当店が、お客様に選んでいただき、お金を払っていただくために何を提供するのか?
…というのは言うまでもなく
「技術力」
だと考えている。
弊社スタッフは高い技術とあくなき向上心を持っており、そこは自信を持ってお勧めできるところだが、
「高い技術を持っています」
ということを写真で伝えるのはこれまた難しく、これは引き続き頭をひねっているところだ。
これは今後の課題として、引き続き取り組んでいきたい。
そして、先ほどのスタッフ紹介として写真を出させてもらったスタッフの「はんぺん」だが、さらに自分の個性を伝えるべく、写真を加工して使用しており、私の思考を超えるオリジナリティを見せてくれた。
彼女の選び取ったプロフィール写真が気になる方は、ぜひこちらで確認してみてほしい。
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