【心中事件を乗り越えてー本当の親孝行とはー】
心中事件をはじめとする一連の出来事の中で、私は6年間、父も母も弟も助けられなかったという事実の中で、ただただ後悔の中にいた。
6年後、あることに気づいた。
後悔するだけじゃ何も変わらない。
助けられなかったと後悔するくらい大切な存在だったのならば、彼らのために何ができるかを考えよう。
考えに考えて。
私ができることは、自分が幸せになることしかないという結論に達した。
「あんなことがあったから私も不幸でした」と最後に報告する自分にはなりたくない。父も母も弟もどんなに悲しむだろう?
笑顔で、「あんなことがあったけど、そのおかげで成長したよ(^^)」と言える自分になることが、彼らにできる私の唯一のことだと思った。私の家族への愛であり親孝行だと。
それから25年後。
その決意が私を動かし、仕事で独立し、ありのままを受け入れてくれるパートナーもいて、バックパッカーにも挑戦し、たくさんの仲間もできて満たされた日々を過ごしていた。
でも、私の中にはいつも「過去」が消えずに残っていた。
幸せなはずなのに、何かが欠けている。満たされているはずなのに、どこかに虚しさがある。
そして、親のために・・と思いながらもその親に感謝できない自分もいた。「産んでくれてありがとう」と、何回トライして思うことができなかった。
後悔も手放して、前向きに生きているのに何故なんだろう?
ある日、ある出来事の中で、何が起きていたのかにやっと気づくことができた。
私がやるべきことは違うんだ!!!
後悔することでもない。
彼らのために幸せになることではない。
「自分のために」幸せになることなんだ!!
欠けていたのは「自分自身」だったんだ。
笑顔の報告も何も必要なかった。無理に成長することもないし、親のために幸せになることも必要なかった。
ただ私が、両親に与えられた命を、自分のために生きる。
私がやりたいことをやり、生きたい人生を生きる。
これが本当の親孝行なんだと。
その気づきがあってから、私はやっと親離れ、過去離れができた。
「自分」というカケラが埋め込まれて、心の中からカチっと音が聞こえたような気がした。そこからものすごい幸福感が湧いてきた。
なーんだ、そういうことだったのか。
誰のためでもない。何があったからも関係ない。
私は私のために、生きていいんだ(^^)
辛い経験と長い年月をかけて出た答え。
すごくわがままに見えるかもしれないけど、でも、もっとも自然でもっともパワーがあり、自分にも周りにも最高の幸せを作る生き方だ。
今の私を一番両親も弟も喜んでくれていると思うし、
心から親に感謝ができる自分がいる。
事件から30年、ようやくこう思えるようになった。
「私を産んでくれて、この命を送り出しくれてありがとう(^^)」と。
まい先生(中村舞)
マイコーチングオフィス代表。企業研修講師&プロコーチとして15年。5000人以上を指導。コロナ禍をきっかけに、13歳の時の心中事件で家族3名を失った体験を乗り越えた経験と「どんな出来事があっても、どう生きるかは自分で選択することができる」という生き方を分かち合う。
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