
「劣等感」を分解すると「相対的主観」でしかなく、狩猟採集時代は超~長すぎ
アドラー心理学には「劣等コンプレックス」という言葉があるんだ。そしてこの「劣等コンプレックス」は、恋愛においてタブーなんだよ。
そうは言っても、
僕はもう、劣等感を抱いているし…。
劣等感はイイんだ。いけないのは、劣等コンプレックスさ。
え?
今日は、この『劣等コンプレックス』を理解するために、
①劣等感
②男性脳と女性脳
この2つを解説しよう。
劣等コンプレックスを理解するために必要となる前提を、今日、詳しく解説するから、がんばって理解してね、ってことなんだ。
◆アドラー心理学とは
今日の解説は、その多くが『嫌われる勇気』岸見一郎氏、古賀史健氏の共著からの、引用となる。
この本は、2013年に出版されてベストセラーになるんだけれども、アドラーは1870年生まれの心理学者だ。
タケルくんの時空の層の1982年の、なんと、100年以上前に生まれている。
欧米ではもうすでに、アドラーは有名な心理学者だ。フロイト、ユング、アドラーが、心理学者の3大巨頭なんだよ。
しかし、日本を含むアジアでは、『嫌われる勇気』がベストセラーになるまで、ほとんどの人はアドラー心理学を知らなかった。
なぜですか?
確実なことは何も分からない。
戦争があり、その後の『国策』があり、もしかすると国にとって、このアドラー心理学は不都合だったのかもしれない。
でも、そのようなことは、まったく関係なかったのかもしれない。
僕の想像では、富国強兵という国策と相性が悪かったからではないか?なんて考えたりするけれども、まあ、妄想に過ぎないね。
1つだけ確かな事実がある。
100年以上もの長い年月、時代の変化、人々の評価、科学者や専門家の評価や検証など、その全てに耐えてきたという『本物』ある、ということだ。
◆劣等感は「相対的」な価値観
劣等感はあるかい。
もちろんです。
このブサイクな顔や、チビでガリガリのこの身体です。
ちなみに、この「劣等感」という言葉を、最初に使ったのはアドラーだと言われている。
他者と比べて「劣っている」と感じることだね。
そして、この劣等感は、相対的な価値観から生まれている。
これは分かるかい?
相対的?
「絶対的」の反対の意味で、対義語になるのが、この「相対的」だ。
この世にタケルくん1人なら、ブサイクもイケメンもないだろ。ガリガリも標準体型もない。それらは、比べないことには生まれない価値観だ。
井戸水の18℃は、夏はぬるい水道水と比べるから「冷たく」感じ、冬は冷たい水道水と比べるから「温かい」と感じる。
この「冷たい」や「温かい」という評価は、相対的なものだ。
対して、「18℃」という温度計の示す値は、「絶対的」な評価だ。
タケルくんは、他者と自分を比べて、そして「ブサイク」と思っている。
これはどう考えても、典型的な「相対的評価」でしかない。
◆劣等感は「主観」でしかない
劣等感は、「相対的」な価値観から生まれる。比べない限りは生まれない。
これは、なんとなく分かったかな?
はあ、
まあ、一応は。
そして、劣等感にはもう1つ特徴がある。
それは「主観」であり「客観」ではない、という特徴だ。
主観?
タケルくんが「ブサイクだ」と思っているだけで、つまり、それはタケルくんの「主観」だ。
客観的事実ではないんだよ。
え?
そんなことはないんじゃないかなぁ。
僕は、誰の目にもブサイクですよ。
「イケメンだ」という人は少数でも、「普通なんじゃない」っていう人は、それなりにいるんじゃないか?
そうかなぁ。
じゃあ、タケルくんがクラスでイケメンだと思うのは?
海輝!
あの顔は羨ましい!
タケルくん以下のブサイクは?
まあ、以下というか同レベルというか、
以下も、1人か2人かはいるかな?
悲しいドングリの背比べだけど…。
じゃあね~。軽部くんは?
ん、軽部くんかぁ。
まあ、普通の、下の方かなぁ。
軽部くんが、自分はイケメンだって思っていたなら?
はあ?
それは勘違いだね。
後に分かるときがくるけど、彼はモテるんだよ。
そして軽部くんは、自分のことをイケメンだと思っている。
ほ~。
ね。主観だろ?
イケメンか普通かブサイクかなんて主観なんだよ。客観的な事実ではない。評価する人によって意見は異なるし、同じ人の評価でも、そのときによって変わったりもする。
その程度の、言わば、いい加減な評価でしかないんだ。
ちなみに僕は、昨日、高校の卒業アルバムを、久しぶりに見てみた。
へ~。
どうでした?
神様に「交換してくれ」と、そう頼みたい顔は? って自問してみたんだ。
すると、神様に交換をお願いしたい容姿のクラスメイトは、たったの4人だった。
28人中、たったの4人だったんだよ。
え?
たったの?
そうなんだ。
それはない!
僕の顔より、ほぼほぼみんな良い顔をしている!
タケルくんも、ちゃんと考えてみてごらん。
今僕は、決してウソなどを言っていないんだよ。
さすがに、自分が5番目のイケメンだとは思わないよ。でもね、小さい差なら、神様に交換までのお願いはしない。
「この容姿でイイや」って、そう思えるんだよ。
そうするとね。考え方を変えてみたなら、クラスで5番目の容姿だと言えないこともない。理屈では、そうなるんだよ。
それにね。男子や、まして、自分の評価って大事かい?
大事なのは女子の評価だろ?
まあ、
それはそうだけど…。
女子は男子のように、ランキング思考はほとんどない。
あったとしても少ない。
そして、女子には『尊重思考』があると思う。
尊重思考?
少し脱線して、僕の、ちょっとした持論を語ろう。
◆人類の歴史を確認する
まず、人類の歴史を確認しておこう。
最古の『文明』は、約5000年前のメソポタミア文明と考えられている。
それに対して人類は、約500万年の歴史がある。
500万分の5000、が文明の時代だ。
分かりやすく言うと、1000分の1しか、文明の歴史はない。
1000分の1!
1000分の1しか文明はない!
残り1000分の999は、文明のない、狩猟採集の時代なんだ。
イメージを明確にしよう。
1000、センチメートルは、
100センチが1メートルだから、10メートルだ。
10メートル中、たったの1㎝しか、文明の期間はない。
◆男子脳と女子脳を想像する
脳科学者の著書などを読み、さらに多くの著名人の本を読み、多くの著名人の考え方を聞き、その上で僕が思うことを語っている。
いいかい、タケルくん。
遺伝子情報ってあるのは分かるよね。
はい。
僕たち姉弟が、みんな近眼なのは、お父ちゃんもお母ちゃんも、ともに近眼だからだ。遺伝だよ。
はあ。
遺伝子情報の変化は、文明の進化に追いついていないと思う。
これは、多くの脳科学者がそのように言っているし、その科学者の意見を参考にした多くの書籍もある。
ここに、あまり異を唱える人はいない。
そして、僕も同意している。あまりにも、文明の進化が「急」過ぎると思うんだ。
つまりね。
僕たちの表層意識は文明的なのかもしれない。
しかし、潜在意識は、あまりにも長かった狩猟採集時代の影響を大きく受けている。
1㎝対9m99㎝は、あまりにも大差すぎる。
9m99㎝の狩猟採集時代とは、どんな時代だったのか?
単純に言えば、男は狩りに出て獣や魚を獲ってくる。
女は、村で子供を守り夫の帰りを待つ。
男は、どうすれは食料が獲れるのかを考える。仲間と協力をしたかもしれない。しかし、協力が目的ではない。食料を得る為の「手段」だ。
そして男は、女から選ばれ子孫を残すためには、男たちとの『競争』に参加せざるを得ない。
おそらくは、より多くの肉や魚を獲って帰るであろう、運動神経の優れた男が1番人気だったのだ。
そして、女性や子供に優しい男も、まあまあ人気があったかもしれない。
それに対して、
女性は村に残り、そのコミュニティで「上手く」「仲良く」する能力が必要だったと考えられる。
『競争』ではなく、そこは、『協調』『協力』『共感』が大切という世界だ。
親や仲間と「上手く」やっていけない女性は、わが子を育てる能力が低いと思われたはず。
男性から選ばれにくいという以前に、村から拒絶されたなら、それは「死」を意味したんだ。
◆尊重思考
さて、尊重思考に話を戻そう。
僕は、男性は基本、『競争思考』だと思うんだ。もちろん全員がそうだとは思わないよ。ただ、多くの男性は、無意識に競争をしている。
比べたがるんだ。
そういう、本能があると思う。
そして、女性は『尊重思考』だと思う。
比べるのではなく、認める思考だ。
たとえ自分と違う考えでも、「そうかあ、あなたはそう思うのね」と、認める思考がベースにあると考える。
ただ、村から拒絶されるのが最大の恐怖だったはずなので、「大多数には従いましょう」という不文律も、遺伝子に色濃く刻まれているように感じる。
個々の違いは尊重するけれども、村の意向に異を唱えるのはタブーなんじゃないかな。村の意向や権力者の意向に逆らわない限りは、「みんなちがって、みんないい」という精神なんだと思う。
僕は、
『男性は、競争し、優勝劣敗で評価する』
対して、
『女性は、尊重し、好き嫌いで評価する』
と、このような持論を持っている。
女性は、自分のお腹から我が子を産む。
新しい尊い命を産む。
あたりまえとか、そういうものだと簡単に流しがちだが、ちゃんと考えたなら物凄く神秘的で、不思議な現象なんだ。
でも、女性には不思議でも現実なんだ。体験で、経験で、現実だ。
女性は、我が子を愛する。
無条件で愛する。
見返りなど求めず、必要とせず、献身的に尽くす。
下の世話をして、食べ物を与え、危険が迫れば我が身を捨ててでも守る。
自分と我が子と、どっちが「1番か?」など考えもしない。
どっちも大事だと、普通に、そう思う。
子供が何人もいたとして、その我が子にランキングをつける母親はいない。
「みんな1番」なんだ。
無意識に、ひとりひとりを尊重しているんだよ。
男は、我が子であっても争うことがある。
時には殺し合う。
歴史上に、父子の争いはいくらでも残っている。
男性の脳と女性の脳は、全く違うと、僕もそう思うんだ。
女性は、そんな簡単に「あなたの顔はイヤ」とは思わない。
そりゃあ誰だってイケメンに「キュン」とするのだろう。
ただしそれは、アイドルなど憧れの対象にであって、現実的な「彼氏」や「結婚相手」となると、まったく別の判断基準が優先される。
以外とイケメンは、思うほど有利ではなかったりするんだ。
ほんとに~?
この点は、また、真理編で詳しく語るね。
明日は、今日語った、この前提を元に、『劣等コンプレックス』を解説するよ。
じゃあ、また明日ね。
『いいかい、タケルくん』【タブー編】【5】
=== ここまでを、コピペ&推敲しサイトに投稿します ===
PS.
※この記事は12月にkindle出版する『いいかい、タケルくん』【タブー編】 ~ ブサイクで21年間彼女ナシの僕が「彼女なんて簡単にできる!」と、そう言い切れる理由 ~ の初稿です。
※この初稿を、推敲して専用ブログサイトに投稿します。
※さらに、対話形式に加筆修正してkindle出版します。
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第557話です。
※kindle本の『挿絵』を描いてくださるイラストレーターさんを募集中です
※もちろん、お仕事として、キチンと『報酬』をお支払いいたします
※かるいタッチが希望です
※クラレコが第1希望です
※6冊出しますし、表紙にも検討させていただきます
いいなと思ったら応援しよう!
