ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』
中国の春秋戦国時代に作られ、江戸時代に日本に導入された季節の区分法で、黄道(=地球から見た太陽の移動経路)に基づいて1年を24等分したものです。
月が地球の周りをまわる周期(=月の満ち欠け)を基準にした「太陰暦」の場合、実際の季節との間にズレがあるため、農業に携わる人にとって不都合が生じていました。
そこで、一年を「12の節気」と「12の中気」に区分して季節の推移を示し、それらに「季節を表す名前」を付けた「二十四節気」が考案されることになったとのことです。
「二十四節気」の各季節を、「初候」「次候」「末候」の3つにさらに分けたものは「七十二候(ななじゅうにこう)」と呼ばれていて、こちらは主に地域に関連する動植物の名前や自然現象の変化・漢詩などで表されています。
日本では、中国で体感する気候とは季節感が合わない名称や時期があるため、二十四節気のほかに、「雑節」と呼ばれる季節の区分けをする特別な暦日として、節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日が取り入れられています。
「二十四節気」は、平成28年(2016)にユネスコの無形文化遺産にも登録されています。(中国による登録申請)