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江戸に生まれた伝統や文化、人々の営みや意識には学ぶべきものがあふれています。 裕福では…

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江戸に生まれた伝統や文化、人々の営みや意識には学ぶべきものがあふれています。 裕福ではないけれど、思いやりや優しさに溢れ、モノを大切にしてエコの知恵を育み、災害にめげずに活力を生み出し続けた心意気。 彼ら『江戸っ子』の精神を学び、東京の『江戸』を楽しく豊かに過ごしています。

最近の記事

『熈代勝覧 玉鮓』

本石通十軒店のすし屋「玉鮓」。 明治期には銀座に移ったといわれています。 当時のすしは、屋台ではその場で食べさせましたが、「玉鮓「」のような内店では持ち帰りのみでした。 店内にはすしを入れる折や、板の間に置かれた寿司を握る俎板が描かれていますが、江戸時代の料理人は正座して調理をしていたようですね。 #熈代勝覧 #江戸流 #江戸 #江戸文化 #edo #寿司 #鮨 #鮓

    • 二十四節気(にじゅうしせっき)  『大暑(たいしょ)』

      一年で最も暑くなる日。 厳しい夏を乗り切るために、天ぷらを食べる風習があります。 体力を保つために鰻を食べる「土用の丑」や、各地でのお祭り、花火大会もこの期間にたくさん行われ、夏の風物詩が目白押しとなる時期です。 「大暑」はどこか風情・風流を感じられますが、近年はあまりの暑さで「酷暑」「厳暑」「猛暑」といった天候が用いられる暑さですね。 大正時代に活躍した作家、芥川龍之介は「兎(うさぎ)も片耳垂るる大暑かな」と詠んでいます。 暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧

      • 『熈代勝覧 江戸流』

        仕出し屋の店先では、障子にメニューを直接書くのが『江戸流』でした。 この店では「太平 吸物 丼 いろいろ」とありますが、「太平」というのは江戸時代にはそば切りを盛って出していたもののようです。煮物椀のことだったのでしょうか? また、「お望み次第に料理をする」とありますが、いったいどんな料理が作られていたのか興味津々、想像するだけでもワクワクします。(*^-^*) #熈代勝覧 #江戸流 #江戸 #江戸文化 #edo

        • 「土用(どよう)」

          「雑節(ざっせつ)」は農作業の目安ともなる日で、全部で9種類 「土用(どよう)」は、「二十四節気」の立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指す言葉で、四季それぞれたに「土用」がありますが、現在ではとりわけ、「土用」の丑の日に鰻を食す「夏の土用」を指すことが多いようです。 「土用」は、季節の変わり目となる日で体調を崩しやすく、「夏の土用」には、夏バテ予防のために「うなぎ」をはじめとした「う」のつく食べ物(馬肉・梅干し・うどんなど)が好んで食されています。 #二十四節気 #春

        『熈代勝覧 玉鮓』

          四万六千日

          お暑い盛りでございます。 7月9日、10日の二日間、浅草寺は四万六千日の縁日で大賑わい。 境内には粋で鯔背な恰好の売り子さんたちの酸漿を売る声が響き渡り、参拝者で境内が埋め尽くされます。 浅草寺に参拝して聖観世音菩薩様の功徳に感謝をし、ほおずき市を散策しながら浅草で江戸情緒を味わってみてはいかがでしょうか。 いうまでもなく、熱中症と感染症にはくれぐれもお気をつけ下さい😷 #江戸 #江戸文化 #江戸時代 #江戸情緒 #浅草寺 #ほおずき市 #四万六千日

          縄のれん

          入り口に縄のれんをかけている居酒屋を多く見かけますが、江戸時代の居酒屋も縄のれんをかけていました。ただし、最初から縄のれんをかけていたわけではなく、初期には入り口の横に、実際に提供する魚をぶら下げていました。これが縄のれんへと姿を変えていったようです。 『葉桜姫卯月物語』や『七癖上戸』を見ると、入り口のところに、タイやヒラメ、タコなどをたくさんぶら下げているのがわかります。 #江戸 #江戸文化 #居酒屋 #赤提灯🏮 #縄のれん #のみだおれ

          二十四節気(にじゅうしせっき)『立夏(りっか)』

          暦の上での夏の始まり。気候としては、まだ春の色合いが濃い時期。 立夏は夏の季語にもなっています。一年のうちで最も爽やかな季節です。 夏の立つがゆへ也(暦便覧) #二十四節気 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

          二十四節気(にじゅうしせっき)『立夏(りっか)』

          二十四節気(にじゅうしせっき)『穀雨(こくう)』

          春の終わりの時候。けむるような春雨が田畑をうるおし、穀物の生長を助けてくれることからその名が付きました。この時期に降る長雨は、旬の菜の花にちなんで「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれています。 多くの種類の花が咲くので、あちらこちらで花が目に映る美しい季節。 春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧) #二十四節気 #春分 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

          二十四節気(にじゅうしせっき)『穀雨(こくう)』

          日本橋を描いた絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

          ベルリン国立アジア美術館には、江戸が最も繁栄を見せた文化元年(1804)頃の繁華街を活写した『熈代勝覧(きだいしょうらん)』という楽しい絵巻の原画が所蔵されています。 描かれているのは日本橋から神田今川橋に至る約700メートル。      東京メトロ三越前駅の地下にはそのレプリカが飾られていて通るたびに見入ってしまします。 登場人物は約1700人。いろいろな職や食が描かれていて、人々の息吹までもが感じられる作品となっています。 「熈代勝覧「」とは、「熈(かがやける)御代(み

          日本橋を描いた絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

          二十四節気(にじゅうしせっき)『清明』

          清明(せいめい) 「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、春の浅い時期の清らかで生き生きとした様子を表します。 鳥がさえずり、菜の花が咲き始める春たけなわの時候。 万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧) #二十四節気 #春分 #春彼岸 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

          二十四節気(にじゅうしせっき)『清明』

          二十四節気(にじゅうしせっき)『春分』

          彼岸の中日(なかび)にあたる日。 昼夜の長さがほぼ同じになり、この日以降は日が伸びていきます。 「春分の日」の前後3日間は「春彼岸」といわれています。 気温もだいぶ上昇し、春本番を迎えます。 とはいえ、まだまだ寒いですが。。。🥶 日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧) #二十四節気 #春分 #春彼岸 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

          二十四節気(にじゅうしせっき)『春分』

          桃の節句(上巳の節句)🎎

          五節句の一つ。 平安時代に中国から伝わったもので、草木や藁で作った人形に自分の体の穢れや災厄を移して川に流す「流し雛」の行事がルーツのようです。 雛人形を祀って祈願をする「上巳の節句」と宮中での「雛遊び」が発展したことによって、江戸時代に幕府が三月三日を「桃の節句」として正式に制定しました。  旧暦の三月三日頃は、ちょうど桃の花が咲く時期だったようです。 桃の木は、古来より不老長寿を司り、魔除け・厄除けの力を持つとして重宝されてきました。 桃の節句に飾る桃の花はとても縁起

          桃の節句(上巳の節句)🎎

          富山湾ホタルイカ漁🦑

          富山湾では江戸時代に始まった越中式定置網漁業が現在でも行われています。 沿岸に網を仕掛けてホタルイカが入るのを待って、入ってきたものだけを獲る漁法で、ホタルイカを傷めたり、獲りすぎたりしないように網の目にも工夫がなされています。 他の漁法より海に与える影響を抑えることができ、環境にやさしい漁法なんですって。なんて素晴らしいことでしょう(*^-^*) SDGsが世界中で広がりをみせる今、江戸時代には「14.海の豊かさを守ろう」がごく自然に行われ、海の資源が守られ大切に使わ

          富山湾ホタルイカ漁🦑

          二十四節気 『雨水(うすい)』

          「降り積もった雪が溶け出す」 雪が雨に変わる頃が「雨水」です。 今年は2月19日でした。 山に積もっていた雪も徐々に溶け出して田畑を潤し始め、農作業の準備に取り掛かるための目安となる日です。 陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり(暦便覧) #二十四節気 #雨水 #暦便覧 #暦 #春 #江戸時代 #江戸文化 #edo

          二十四節気 『雨水(うすい)』

          ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』 

          中国の春秋戦国時代に作られ、江戸時代に日本に導入された季節の区分法で、黄道(=地球から見た太陽の移動経路)に基づいて1年を24等分したものです。 月が地球の周りをまわる周期(=月の満ち欠け)を基準にした「太陰暦」の場合、実際の季節との間にズレがあるため、農業に携わる人にとって不都合が生じていました。 そこで、一年を「12の節気」と「12の中気」に区分して季節の推移を示し、それらに「季節を表す名前」を付けた「二十四節気」が考案されることになったとのことです。 「二十四節気」

          ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』