Sally Rooneyに教わるアイルランド観光ガイド①：Conversations with Friends編
サリー・ルーニーにとって欠かせない、アイルランドという要素。なかでも彼女の小説に頻出するダブリン、スライゴ、キャッスルバーはただ単に物語の舞台装置になっているわけではなく、そのエリア特有の風土などが織り込まれており、彼女の小説を読む多くの人に対して、あらゆる意味においてアイルランドという神秘的な国への憧憬の眼差しを向けさせます。Lonely Planetや地球の歩き方の代わりに彼女の小説を胸に抱く観光者もきっと多いはずです。
そこで今回は、処女作であるカンバセーションズ・ウィズ・フレンズに登場する具体的なエリアを記します。なお、映像化もされている本作ですがあくまで小説に登場する場所に限定します。
[NickとMelissaが暮らすエリア──Monkstown]
[Francesのアパートメントがあるエリア──The Liberties]
[FrancesがPhilipと観劇したNickの舞台が行われたTheatre Royal──今は取り壊され再開発中（Hawkins House）]
[Francesが勉強しているThe Long Room──Trinity College Dublin]
[Bobbyが暮らすエリア──Sandymount]
[Francesがスポークンワードの会場から家に帰るときに通った川──River Liffey]
[BobbyとFrancesが行った出版記念パーティのある通り──Dawson Street]
[Francesの両親が住んでいるエリア──Ballina]
[Nickが別荘を持つエリア──Achill Island]
[詩のアンソロジーの出版記念パーティが開かれたバーのあるエリア──Dame St]
[Francesが父の車に乗せられたエリア──Blackrock DART Station]
[Francesが父の車に乗りながら見た景色──Poolbeg Chimneys]
[女性作家たちによる短編アンソロジーの出版記念パーティーが開かれた書店──Hodges Figgis]
[Nickが誤ってデートしたスターバックスの店員がいる場所──Dublin Airport]
[Melissaが書いた二人の紹介記事が載った雑誌をFrancesが買った書店──Eason bookstore]
[Melissaのエッセイが掲載される本の出版記念パーティが行われたエリア──Temple Bar]
[Nickが屋台でドーナツを買った通り──O'Connell Street]
[FrancesがマッチングアプリでRossaと出会ったバーのある通り──Westmoreland St]
[Francesがお金を下ろそうとして失敗したATMがある通り──Thomas St]
[Francesが気絶してボビーがタクシーを拾った通り──Nassau St]
[手持ちが€43しかないFrancesがパンとパスタとトマト缶を買ったドイツ系スーパー──Lidl]（ALDIの可能性もあるが、ダブリン市内に少ないためLidlと判断しました）
[Francesが資料を探す図書館──Ussher Library]
[Francesの家に持ってきたパンをNickが買った場所──The Bakery Temple Bar]
[Melissaが家族で行った場所──Kildare]
[FrancesとBobby+3人で陣取った上階のある小さなカフェがあるエリア──College Green]
[イランのヴァンパイア映画を観たFrancesとNickが帰りに寄ったファラフェルのお店がある通り──Dame St]
[Francesが気絶したThomas St沿いにある天井が白とミントグリーンの教会──John's Lane Church (Church of St Augustine and St John)]
[FrancesとBobbyが夕方に行ったPhoenix Parkでタバコを吸った場所──Wellington Monument]
[Francesが母と行ってスモークサーモンのベーグルを食べたWicklow St.のカフェ──Le Petit Perroquet]
[最終章で、Nickからの間違い電話がかかってきたときにFrancesがいた場所──Hodges Figgisの新刊コーナー]
[Hodges Figgisを出て、Francesが目指した公園──St Stephen's Green]
[St Stephen's Greenに行く途中、ストリート・ミュージシャンが『Fairytale of New York』を歌っていた通り──Grafton Street]
[St Stephen's Green公園でNickと電話するFrancesが最後、「come and get me.（迎えに来て）」と言ったときに座っていたベンチ近くにあるブロンズ胸像──James Clarence Mangan Memorial]
以上です。
TVシリーズのロケ地に関しては下記を参照ください。