世界は想像以上に広いし、自分を苦しめるだけの思い込みは捨てていい。
人は、想像以上に「思い込み」の中で生きている。
仕事で嫌なことがあれば落ち込み、友達と盛り上がれば他のことなんて忘れる。好きな人に冷たくされたらこの世の終わりだと思うし、他の人もそういった感情の中で生きているのだと、殆ど疑問にも思わず生きている。
この世界は、自分で想像している範囲よりはるかに広い。
そして人は、想像以上に自分で自身を苦しめている生き物だと、この歳になってようやくそう思えるようになった。
ありのままの自分を受け入れる。
思い込みが個性を生み出し、好き嫌いがその人らしさを助長させている。
「個性がない」「好きなものがない」「やりたいことがない」
ということで悩んでいる人も多くいる。
悩むことなんてないのに。
まずは、ありのままの自分を認められるような人間になりたい。
デザイナーは個性的でなければいけないのか?
「やっぱりデザイナーだから個性的だね」
と言われたことのある人も多いのではないだろうか。
「もっと作る作品に対して個性をだしたほうがいい」
と言われたことのあるデザイナーもいると思う。
外からは、表面的に「個性的だね」と言われ、
個性的だと言われる集団の中に入ると「表現に個性がない」と言われる。
この板挟みに悩まされる人も多いのではないだろうか。
私もその一人だった。
知らず知らずのうちに自分を苦しめているもの
ところで一般に「爆発」というと、
ドカンと大きな音が響いて、物が飛び散り、
周囲を破壊して、人々を血みどろにさせたり、
イメージは不吉でおどろおどろしい。
が、私の言う「爆発」はまったく違う。
音もしない。物も飛び散らない。
全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。
それが「爆発」だ。
人間は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に
爆発しつづけるべきだ。
いのちの本当のあり方だ。
岡本太郎
故・岡本太郎氏のこの台詞は有名である。
様々なメディアで、様々な見解がされている。
「芸術は爆発だ」
今回、この記事を書いている途中で、パッと頭の中に浮かび上がった言葉がこれだ。
岡本太郎氏が特別好きだったわけでもないが、何故だかふいに、この言葉が浮かんできた。
そしてストンと、この言葉が腑に落ちた。
年齢や経歴に関係なく、成長を続けている人に共通していることは「爆発」し続けていることだろう。
それは「成長」であり「知見を広める」ことであり「行動力」である。
自分の世界を広げることが「爆発」だ。
5年前、10年前、15年前、20年前。
振り返ってみると、今の自分がどれだけ変化し、どれだけ可能性が増えたかが見えるのではないだろうか。
そしてそれは、この先も続いていく。
「思い込み」を捨てる勇気。
「思い込み」を捨てるには勇気がいる。
これまでの自分ではなくなるかもしれない。
周りの人の反応が変わるかもしれない。
とても不安だし、とても勇気のいる選択だと思う。
けれど、自分が必要だと思うのであれば
「自分を拘束している思い込み」をまず捨ててみよう。
人見知りだから。
喋ることが苦手だから。
想像力が豊かではないから。
行動力がないから。
お金がないから。
これから新しくチャレンジしようとした時に、
無意識に頭の中にでてくるワードは捨てていこう。
初めはうまくいかないかもしれないけれど、「慣れ」ていくはずだ。
そうすることで、新しい世界が広がり、新しい自分の可能性にも気が付いていける。
デザイナーになりたいけれど悩んでいる。
やりたいことがあって悩んでいる。
「そんな邪魔な思い込みは捨てたらいいのに」
私が、誰かに相談される時によく頭の中に浮かぶワードの一つだ。
悩んでいるだけならそれまでだし、
やりたいのであれば必死になってやったらいい。
なにを選択するのも自分の自由なのだから。
せっかくなら後悔のない選択をしていこ。
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