マイマイ計画(野島智司)

ネイチャーライターの野島智司(小さな脱線研究所代表)による、身近な自然がテーマのプロジェクト。「あそびらき」についてのこと、生き物のことなど、書いてます。http://maimaikeikaku.net

マイマイ計画(野島智司)

ネイチャーライターの野島智司(小さな脱線研究所代表)による、身近な自然がテーマのプロジェクト。「あそびらき」についてのこと、生き物のことなど、書いてます。http://maimaikeikaku.net

マガジン

  • 野島智司のフィールドノート

    ライフワークである、自然と子どもに関わる実践的研究のフィールドノートです。 主にフリースクール/オルタナティブスクールにおいて実践する「しぜん」の授業の記録を予定しています。また、別の設えられた場に関わることがあれば、そこでのことも記録し、過去の経験もあらためて捉え直すことがあるかもしれません。 ※授業記録も兼ねているので毎週更新を目指しますが、諸々の状況によって予告なく不定期の更新になることをご容赦ください。

  • しぜん授業

    野島智司がフリースクールなどで実施している、授業のようなものの記録 https://www.maimaikeikaku.net/shizen

  • その他エッセイ

    思いつくこと、カテゴライズしにくいこと、なんでも書いちゃうところ。

  • マイマイ計画のお知らせ

  • 写真と言葉の種

    あそびばとは無関係に、写真などを載せていきます。ポストカードにするかもしないかも。

最近の記事

  • 固定された記事

【フィールドノート】子どもと自然との関わりについてのフィールドノート始めます。―「遊ぶ」「学ぶ」「居る」をキーワードに―

自分自身のことって、よくわかりそうで、わからない。だって、身体を映す鏡はあっても、心を映す鏡はないのだ。 かたつむり見習いがライフワークなことには違いないのだけれど、もうちょっとマジメ(?)に考えて、最近になってようやく、自分が探求していることが見えてきた気がする。ざっくりイメージ図を描いてみたら、こんな感じになった。 理論的テーマとしては、人(子ども)が「遊ぶ」「学ぶ」「居る」ときの自然との関係性、つまりは自然の意味や価値を詳らかにしたいということ。そこに関係するアカデ

    • 【フィールドノート】ジンガサハムシの見つからない日

      ※この記事は、野島智司のtheLetterでも配信しています。 自然は、何が起きるか予想がつかない。それが良い。 あらかじめ狙いの生きものがいたとしても、それに出会えるとは限らない。というか、むしろ出会えないことの方が多いようにさえ思う。 でも、それがいい。 この日は金ぴかの「ジンガサハムシ」の絵本を読んでから出発! みんなジンガサハムシを見つける気満々で、食草であるヒルガオを探しながら歩く。歩く。 …しかし、ヒルガオがなかなか見つからない。

      ¥300
      • 【フィールドノート】苦いタンポポコーヒー

        ※この記事は、野島智司のtheLetterでも配信しています。 あらゆる感覚を使いながら、自然を身体で感じる体験が大事だと思っている。 見たり聞いたり嗅いだり味わったり。 たんぽぽコーヒー作りは、もはやしぜん授業では定番のテーマ。 通常のたんぽぽコーヒーは根っこを乾燥させる工程があるので、数日かかってしまうのだが、これは乾燥の工程を省いて、2時間で終わらせるワイルドたんぽぽコーヒーづくりである。 産の森学舎では定期的に実施しているが、今回は最近入学したばかりの子が多い

        ¥300
        • かたつむりとかなしみ

           かたつむりという生きものを、人間の感情にたとえるなら、かなしみという感情にもっとも親和性があるかもしれない。 『ごんぎつね』で知られる児童文学作家、新美南吉の童話の1つに『でんでんむしのかなしみ』という作品がある。主人公のでんでんむしは、自分の背中の殻の中にかなしみがいっぱいつまっていることに気づき、嘆く。そして、友達にそのことを話すと、友達の殻の中にも、同じようにかなしみがいっぱいつまっているということを知る。やがて、かなしみは誰もが持っているということに思い至り、「自

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        記事

          しぜんとしぜんにプロジェクト「ようちえん・ほいくえん編」

          今回は、マイマイ計画としての新たな試み「しぜんとしぜんにプロジェクト」2つ目のお知らせです。 人と自然が自然なかたちで出会う場をつくるプロジェクト。 今回紹介するのは、2つ目の「ようちえん・ほいくえん編」です。 くらしのなかのさまざまなスキマに入り込んで、自然と自然に出会う場をつくりながら、いずれは日常的な場を持続可能な形でつくることを目指していきます。 ようちえん・ほいくえんという、幼いこどもたちにとっては日常の空間。そこでの自然との出会いというのは、その後の人生にも

          しぜんとしぜんにプロジェクト「ようちえん・ほいくえん編」

          しぜんとしぜんにプロジェクト「ウエディング会場編」

          今回は、マイマイ計画としての新たな試みのお知らせいたします。 そのプロジェクトは「しぜんとしぜんにプロジェクト」 これは、人と自然が自然なかたちで出会う場をつくるプロジェクトです。 こうもりあそびばをはじめ、長年こどもの遊び場づくりに関わってきて思うのは、人が自分らしく過ごせる居場所があれば、人は自然と自然に出会うようになるということ。たとえば、ゲームばかりやっている子のすぐそばにトカゲが現れた瞬間、ゲーム機を放り出してトカゲを追いかけ始めるというような場面が必ずあります

          しぜんとしぜんにプロジェクト「ウエディング会場編」

          写真詩「いきをする」「ファンタジーのかけら」

          ひさしぶりに写真詩を2つ作りました。 写真詩をつくることは、自分にとって癒やし。 あくまで自分のためにつくっていこうと思う。 そこがブレると、なんかつくりたい気持ちになれない。

          ¥300

          写真詩「いきをする」「ファンタジーのかけら」

          ¥300

          以前インタビューしていただきました。なんか小っ恥ずかしいのですが。|いつもの道から脱線し、身近な自然を再発見する「小さな脱線研究所」 #1 https://mitsuya-aozoratasuki.asahiinryo.co.jp/yomimono/513/

          以前インタビューしていただきました。なんか小っ恥ずかしいのですが。|いつもの道から脱線し、身近な自然を再発見する「小さな脱線研究所」 #1 https://mitsuya-aozoratasuki.asahiinryo.co.jp/yomimono/513/

          『場づくりの主文脈と逸脱文脈(仮)』

          いずれ、このようなタイトルの本を書きたいなぁと思っている。 基本的には修士論文の内容が骨格なのだけれど、その後こうもりあそびばの実践も経験して、フリースクール/オルタナティブスクールに関わることも多くなって、身の回りの人たちに理解して欲しいと思うことも増えて、より実践と理論をつなぐ感じの本が書きたくなった。 遊びの場、学びの場を作ろうというときに、必ず問題になるのが、オトナとコドモの関わり方や距離感である。

          ¥600

          『場づくりの主文脈と逸脱文脈(仮)』

          ¥600

          7月のオープンラボ「小さな世界をのぞいてみよう」

          7月9日(日)はオープンラボの日。テーマは「小さな世界をのぞいてみよう」でした。 もともと「住み開き」で始まったオープンラボ。前日から大雨でしたが、誰も来なくても開いておく「心の避難所」的なスタンスで実施しました。申し込んでくださった方には無理に参加しないように伝えていましたが、午後には雨も上がって警戒情報が解除され、結果的にたくさんの方に来ていただけました。 今回は近所の親山公民館を借りていたので、いつもの古民家とは雰囲気が違いましたが、これもこれで良い感じ。初参加の方

          7月のオープンラボ「小さな世界をのぞいてみよう」

          「佐波いきもの調査隊」体験会のお知らせ

          佐波いきもの調査隊は、フリースクール「産の森学舎」中学部の子どもを中心に今春結成された、学外から参加可能なサークルです。いつもは月2回、金曜の午後に開催していますが、今回は特別編。佐波いきもの調査隊のメンバーの案内で、みんなで整備しているビオトープを見学します。生きもの好きな子どもたち、あつまれ!(この活動は、エフコープ環境助成金事業です。) ◇ 8月9日(水) 9:00~11:00 ◇ 対象:小学生~大人 (定員15名)       ※川の飛び石を渡り、起伏、穴がある場

          「佐波いきもの調査隊」体験会のお知らせ

          7月のお知らせ

          最近はtheLetterがメインになっていて、こちらほったらかしになっていました。すみません。良かったらご登録お願いします。 さて、そんなわけでコピペですが、7月のマイマイ計画/小さな脱線研究所関連のイベントのお知らせです。 今回のお知らせは4つ。※オープンラボはすでに終了しています。次回は8月6日の予定です。 なお、夏休み期間中にも予定があるので、決まり次第随時お知らせします―。 よろしくお願いします。 1.7月オープンラボ「小さな世界をのぞいてみよう」今回のオープン

          【ニュースレターはじめます】 私、野島智司がくらしのなかで感じることなどをエッセイにしてお届けします。イベント情報+毎月エッセイ1本だけなら無料です。 もし気が向いたら、お気軽にご登録くださいー。 https://maimaikeikaku.theletter.jp/

          【ニュースレターはじめます】 私、野島智司がくらしのなかで感じることなどをエッセイにしてお届けします。イベント情報+毎月エッセイ1本だけなら無料です。 もし気が向いたら、お気軽にご登録くださいー。 https://maimaikeikaku.theletter.jp/

          オープンラボ「春をさがそう」レポート(2023年2月4日)

          2月4日は数カ月ぶりのオープンラボでした! オープンラボは、小さな脱線研究所の住み開きイベント。 本来は、月一回程度の頻度ですが、昨年11月末のオープンラボが中止になって以来、間が空いてしまいました。 今回は準備もなんだかバタバタ感がありましたが、無事に開催できて良かった! 今回のテーマは「春をさがそう」 前半、まずは庭で春を探しました。 そして、庭の池のニホンアカガエルの卵塊を観察したり、つぶつぶの数を数えたりしました。 お昼ごはんをはさんで午後は、近所のさんぽをし

          オープンラボ「春をさがそう」レポート(2023年2月4日)

          あけましたー

          2023年になりました。 …と言っても、もう8日ですが。 2022年はあまり発信していませんでしたが、いろんなことがありました。 春にメンタルをやられてしまって、胃腸もやられ、ずーーーん。 回復してきた年末にはコロナウイルスとノロウイルスに立て続けにやられて、寝込みっぱなし。 ・・・と、さんざんな感じではありましたが、そんな中でも、いろいろ実現できました。 2月に小さな脱線研究所のオープンラボを再開(転居後は初めて)。 7月には瀬戸口恵さんによるテーマソング収録ワークショ

          ふと、ウクライナの自然が気になる

          せっかく現代はインターネットがあるのだから、どこかでシェアされるあやしげな情報戦に巻き込まれるのではなく、そこにある自然や、人々の暮らしに自分から触れたい。 カタツムリ関係で、ウクライナ北部の写真家、ヴャチェスラフ・ミシチェンコさん。 ネット上でよくシェアされたので、リンク先のファンタジックな写真には見覚えのある人もいるんじゃないだろうか。 あまりに幻想的過ぎて、作り物感がしてしまうくらい。 検索サイトで「ウクライナ 自然」と検索するだけでも、素敵なところがたくさんあっ

          ふと、ウクライナの自然が気になる