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川にある石のように、環境や出会う人によって、その人もその人の心も形を変えていく
これ、なんども書いているんですが、大事に思っていることなので繰り返し書きたいと思います。
川にある石のように、人間も影響で変化し続ける
わたしは『"自分"なんてものはそもそもないんじゃないか』と思っている。
生まれた時からこの瞬間まで、受けてきたたくさんの影響によって形がつくられていったのが"自分"だとしたら、もともとの"自分"なんてなかったかもしれない。
川の中で石はどんどん形を変えていく。
流れる方向によって、川のはやさによって、どんどん変わる。
右側がどんどん丸くなる人もいるし、左側がどんどん鋭くなる人もいる。
どの方向から影響を受けたか、どんな風に影響を受けたかで、形はどんどん変化していく。人も同じだと思う。
だから、どんな人に出会うのか、どんな環境に身を置くのかで、その人も、その人の心も簡単に形が変わってしまうと思う。
わたしはわたしの中で大事にしていることがあるけど、それはきっと生きる中で誰かから影響を受けたり、環境の中で気づいたことだったり
そういうものを積み重ねて出来上がった価値観からみつけたもの。
お芝居に教えてもらった、他者に与える影響
"自分"は大事だけど、"自分"にとらわれすぎると目の前の相手が見えなくなる。
ここに存在している"自分"は、その相手から受けた影響で変化し続けている存在だということを忘れないでいたい。
お芝居のセリフや行動は、自分以外の誰かのために存在していると教えてもらった。
別の役に、観客に、影響を与えるために存在しているんだと。
決して自分の気持ちをただただ吐露するために存在しているわけじゃない。
すべての行動は、他者への影響。
自分がかける一言が、関わる時の気にも留めない態度が、心を込めた行動が、誰かに影響を与えている。
日常生活でも、自分の影響が誰かの一部をつくっている可能性がある。
スピードの速い社会の中でひとつひとつを心に留めることは難しいことかもしれないけれど、日々そのことを思い出しながら過ごしたいなと思った。