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研修を終えて

実はしばらく、日本語教育に関する研修を受けていました。
本質的な内容については、いろいろあるので、ここには書きません。
一方で、本質的でない部分で、研修を受けて感じたことを書きたいと思います。

日本語教師は口が悪い?

これまでも単発の研修や講演会など、いろいろ参加してきましたが、
実は今年度はあまり参加していなかったんですね。
理由は、参加される方々が結構”荒っぽい”感じがしたからです。
この辺はよくTwitterでつぶやいていますが、
「ホント日本語を生業として、そんなの角の立つ言い方する??」
ということはもう数え切れないくらいありました。
繰り返しこういう状況に出会すと、ただただ苦手意識ばかりが増えていくのです。

今回の研修でも、議論なのか喧嘩なのか分からない口調の人も結構います。
同じグループに2人いたら、もう悲惨。
聞いてる方はヒヤヒヤしていますが、本人達は気にせず話しています。
こういうのって、誰にも注意されてないんですかね。
私が新入社員の時など、話し方は相当言われましたが。。

あと、「それ今じゃないよね?」ということも、自由に話してしまう方もいらっしゃいますね。
これも学生時代に相当注意された身からすると、とても不思議な気分になります。

ちなみに、おらが街で日本語教室やられている方も、この傾向があります。以前、学習者や他の日本語教師の方の悪口を公共の場でおっしゃったり、
テーマとは関係ない自分のことを話し出したり、いろいろ思うところがありました。
そのため、距離を置いています。
が、その方と距離を置くと、外国人回りについて、おらが街では厳しい立場に立つんですね。
ははは。厳しい現実です。

今回の研修では、たくさんの現役日本語教師の方に出会いましたし、たくさんグループワークもしました。
そのおかげで、”日本語教師”の方をより深く観察できたと思います。

手間をかければ良いのか?

研修では最後にグループでのケーススタディがあり、それぞれがカリキュラム内容を発表しました。

どのグループもとても素晴らしい発表でしたが、正直参考にはならないと思いました。
それは、「手間をかけすぎている」からです。

ニーズ調査やコースデザインだけでも、何十万円もかかりそうな内容。
それって、発注元が払えるのかしら?
そんな心配をしてしまうほど、手間がかかっている丁寧な内容でした。
もちろん、研修の発表ですから、現実とは切り離して・・・と考えて、作成されたのかも知れませんが。

私は普段、とても安いお金で授業をしています。基本、赤字です。
なので、出来るだけ手間をかけない方法を探しているので、どうしても気になるのです、「手間」。

で、この発表は、他の面でも気づきを与えてくれました。

私もそんなに悪くない

先の「日本語教師は口が悪い?」で書いた経験や、プライベートレッスンしかしていない私を見下す発言などを受け、私の日本語教師としても自尊心はとても低く、いつもヘーコラしていました。

でも、この発表について、グループワークや発表を通して分かったことはこれです。

知識や経験は足りない。でも柔軟性や多様性は私の方がある。

確かに私は知識や経験が不足しています。でも、やってることは、他の先生方と大して変わらないんですね。
しかも、最近始めた仕事で、様々な経験があるので、考え方に柔軟性や多様性があるのです。

結構皆さん、過去の自分にがんじがらめになっているな、という印象でした。聞いても新しいことが入ってこない。どうしても、今までの知識や考え方に頼って、新しいことを入れようとするので、歪みが生まれてしまい、それを埋めるために労力を割いている。そんなイメージでした。
それが私にはない。それは強みかなっと思いました。
ですから、「新しい」と言われていることをもっともっと取り込んで、勉強していけば、自信を持っていけば良いのではないかなぁと思いました。

私はTwitterをやっていますが、そこで出会う先生方はスーパーエリート集団です。
あれもこれも知っているし、なんて読むかも分からないアプリやら技術やらを駆使して、楽しい授業を展開されています。
tweetを見る度、勉強になる反面、そこまで出来ない自分に憤りを感じていました。

しかし、今回の研修で「それ以外」の先生方に出会い、少し考えが変わりました。
世の中にはまだ、お手製のフラッシュカードを使うべきと考えている人も、
ミムメム練習がサイコー!と考えている人も、たくさんいます。
オンライン研修なのに、ミュートに出来ない、シェアが出来ない、自分の画面を大きく出来ない、URLがクリック出来ない、パワーポイントが使えない人が、世の中にはたくさんいるんです!
出来ないのに、自信満々な人がいるんです!
誰かがやってくれるのが当然、私は出来なくて良いと思っている人がいるんです!(全員ではない。申し訳な誘うな人もいました。)
その中では、私は”スーパーエリート”です。”何でも”出来ます。
だから、そんなに卑下しなくて良いんですよね。
住む世界が違えば、同じ業界でも全く違う人たちと出会います。

そういえば、私は元々金融機関で働いていましたが、
融資なのか投資なのかでも、考え方は全然違います。
投資だってベンチャーキャピタルなのかバイアウトなのかでも全然違うし、
融資だってローンなのかメザニンなのかで違います。
(書いてて少し混乱ナウ)
証券を扱うのか保険なのか、BtoBなのかBtoCなのか、それでも全然違います。
もっと言えば、管理部門でも、法務と財務では考え方は違います。
何をビリーフにするかというのは、その小さな組織毎、個人で違うのです。

ですから、一側面だけを知って落ち込む必要は全くないのです。
そういうことを体感できたのが、今回の研修で1番良かった点だと思います。

経験は今後に期待ですし、知識は本やe-learningなどを使えば、1人でも十分身につけることが出来ます。
むしろ講師の変な色が付かない分、独学というのは優れた方法だと思います。(もちろん良い講師もたくさんいる。)
追いつこうと思えばなんぼでも可能です!
広い視野、柔軟性、多様性。
それらを持ち続ければ、きっとうまくいくと信じて。

そう。Twitterを閉じて、本を開くのです。


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