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【インタビュー】UIターン転職でイラストディレクターに!リモート研修の工夫とLINE 公式スタンプに携わる醍醐味とは?
こんにちは、LINE Fukuokaクリエイティブ室イラストチーム マネージャーの山之内です!
今回の記事では、2021年2月に入社した新人メンバーとその研修を担当するメンターに「リモート環境下の新人研修」や「イラストディレクターのお仕事」について聞いてきました。
自己紹介をお願いします!
カワバタ(新人):
山口県出身。前職は、BtoB向けの配信会社で映像ディレクターをしていました。2021年2月に大阪から福岡に移住してLINE Fukuokaに入社しました。好きな食べ物はトマト。
ヒラオカ(メンター):
福岡県出身。LINE Fukuokaに入社して約1年半。前職は、モバイルコンテンツ制作会社で企画運営からデザインなどを行っていました。今回、新人カワバタのメンターを担当しています。好きな食べ物は美味しいパン。
大阪から福岡へのUIターン転職。実際に働いてみてどうですか?
カワバタ:
心機一転するためには、今までと違う環境に身を置きたいと思っていたので、働く環境や生活環境が変わることについては、不安よりもワクワクの方が大きかったです。
LINE Fukuokaに入社して3日目から、ほぼリモートワークで働いていますが、前職でも半分リモートワークだったので職場環境の差はあまり感じていません。むしろ、引っ越しを機にリモートワークしやすい環境重視で家を探して家具を揃えたりできたので、働きやすくなったように思います。
福岡は、大阪に比べて家賃も安いので、同じ金額で広い部屋に住めるのもいいですね。会社からUIターンに関する補助や不動産会社の斡旋・割引があったのも助かりました。
―― 福岡には慣れましたか?
コロナ禍であまり外出できないので、天神や博多など福岡らしいところには、まだほとんど行けてはいませんが家の近くをよく散歩しています。好みのパン屋さんやカフェを見つけて、自分なりに楽しんで生活しています。緊急事態宣言前には、福岡に住んでいる中学時代の友人と成人式ぶりに会うこともできました。
イラストディレクターとしてどのようなお仕事をしていますか?
カワバタ:
おもに、LINE 公式スタンプができるまでのスケジュールやクオリティ管理を行っています。
スケジュール管理では、スタンプのリリース日に合わせて滞りなく配信できるよう、各制作フローに掛かる工数を頭に入れながら調整していきます。
クライアント側ですべて制作される場合、制作会社を通して進行する場合、一部をLINE社側で調整する場合など、ケースバイケースで進め方も変わるため、まだまだ手探りしながらではありますが、納品までスムーズにご対応いただけるよう担当する案件ごとにマイルストーン(中間目標)を設定して進めています。
クオリティ管理では、ユーザーの皆さんに満足していただけるようにパッケージ構成のバランス、イラストのテイスト、文字、あしらい、配色などを確認・検討・提案しています。
―― ディレクションするなかで気を付けていることはありますか?
担当案件の中には、私自身がすでにファンであるような、よく知ったコンテンツもあれば、これまであまり触れる機会がなかったものもあります。担当するからには、可能な限りそのコンテンツのファンのひとりになったつもりで取り組んでいます。
まだまだ経験不足ではありますが、ユーザー目線で使いやすいもの、ファン目線で喜ばれるもの、制作側としてキレイなもの(誤字や塗り漏れなどないもの)を提供できるよう心掛けています。
1日の仕事の流れを教えてください
カワバタ:
繁忙期などによっても変わりますが、代表的な1日だとこんな感じです。
午前:
・9:30 お仕事スタート! Slackに出社報告。
・メールチェック。クライアントの進捗などを確認。
・1日のタスクを設定、確認して作業に入る。
・構成案チェック、チームメンバーへの確認依頼。
・チームメンバー担当案件のフィードバックコメント出し。
・12:30~13:00 イラストチームの昼会(雑談コーナーもある)。
(1時間の昼休み)
午後:
・午前中に依頼した案件確認について、メンバーからもらったアドバイスを元に修正案の検討や資料作成。
・定例MTGがあれば参加。週1回のチームMTGのほか、東京側のチームとのMTGやクライアントとの打ち合わせなども。
・空いている時間は次の企画提案のリサーチ、メンバーとの雑談、Slackの確認、スタンプ配信後の反響確認など。
・18:30 定時。仕事が終わり次第退社します(残業は基本的にほぼしていない)。
![リモートワークでの研修](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57551007/picture_pc_63a833f56d8cd19bda49ee1e3d623729.png?width=1200)
リモートワークでの研修ではどのようなことに気を付けていますか?
ヒラオカ(メンター):
リモート下での新入社員の受け入れは、イラストチームとしてはじめてのケースでした。そのため、事前に受け入れのための研修プランや仕事の工程ごとにまとめた資料などを改めて整備しました。それに加えて、入社初期は毎日、Zoomで積極的にコミュニケーションを取る時間を作っていました。
特に、対面ではないぶん、説明が足りてない部分や不安に思っていることなどを汲み取るのが難しいなと感じました。説明のあとに解らない点はないか、不安なことはないかなどを確認しながら進めるように心がけました。
今回は、私がメンターの役割を担っていますが、なんでも二人だけで完結せず、チームにも相談するように意識しています。時間があるときは他メンバーと複数人でディスカッションしたり、研修の内容をオープンにしたりしてカワバタさんがどこまで進んでいるのかをメンバーにも共有するようにしました。
ディレクションの仕事は、はっきりと『これが正解』というものがありません。仕様やレギュレーションの説明以外は「私が担当する場合はこう考える」というように、アドバイスとして伝えることでカワバタさん本人の考えを聞くように心がけています。
―― リモートで研修を受けてみて不安はなかったですか?
カワバタ:
入社した初めのころは、毎日ヒラオカさんとZoomで話していたので、日々の疑問はそこで解消していました。実際に案件を担当するようになったあとも、都度Zoomをつないで説明してもらいながら一緒に進行してもらったので、メンターがリリースまでしっかり見守ってくれているようで安心感がありました。
最初こそ、ヒラオカさんへ1対1で質問することが多かったのですが、他のディレクターメンバーからも「気軽に何でも連絡してね」と声をかけてもらえたことで、今ではチーム全体に相談できており、支えてもらっています。
リモートでの入社・研修も思っていたよりもスムーズに対応できた気がします。わからないことは、まだまだあるものの、入社しておよそ2か月後には、独りで案件を受け持つことができるようになりました。
対面だと聞きづらい部分もチャットだとタイミングを考えなくていいので、気軽に相談できます。とはいえ「わざわざ聞くほどでもないかな」という小さな事は言いづらかったりするので、そういうときは雑談Zoomなどを使って相談しています。
仕事のやりがいはなんですか?
カワバタ:
まず、シンプルに働いていて楽しいです! LINE 公式スタンプになる作品やキャラクターは、人気の高いものや良く知られているものばかりです。必然的に私自身もすでに好きなものや、これまで触れてきたものがほとんどです。それらがスタンプになっていく過程に携わることができるのはとても楽しいです。
クライアントから初稿のデザインが上がってきたものを見る時は、プレゼントを開けるときのようにワクワクします。また、その「好きなもの」をより良くしたいと考えて提案した内容が反映されると「光栄の至り……」という気持ちになります(笑)
―― まさにそのままスタンプになりそうな表現ですね(笑)
完成したスタンプがLINE STOREに並んでいる様子も、自分のことのように嬉しく感じますし、同時に責任感や使命感も覚えます。
SNSや周囲の友人を含め、購入された方々の反応を知ることができるのもディレクターとしては嬉しいことです。実際に使われたユーザーの皆さんに喜んでいただけることや、「こういうのが欲しかった」というご意見をいただけることはとても参考になり、励みにもなります。
特に、身近な人が購入して使ってくれているのを見た時は本当に嬉しくなります。
―― 入社して1年半が過ぎてヒラオカさんはどうですか?
ヒラオカ(メンター):
私も同じように、担当したスタンプが世に出る瞬間は嬉しさが強いです。いまは、仕事に慣れてきたこともあって、ディレクション業務以外にも、メンバーの育成やチーム体制づくりにも楽しさを感じています。
ディレクションメンバーも徐々に増えて、だいぶ賑やかになってきたなと思います。メンバーもバックグラウンドや趣味嗜好が様々なので、お互いに刺激をうけますし、様々な案件に携わるので、新しい作品を知るきっかけにもなっています。
![どのような仕事?](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57551032/picture_pc_54669262151b89316bdd653ba6d248a4.png?width=1200)
イラストチームの雰囲気はどうですか?
カワバタ:
みんなとても優しくて、思いやりのあるチームだと思います。入社して「こんなに優しいメンバーはいるのか?!」と思ったぐらいです。例えるなら……湖です!
―― 湖ですか……!?
はい。会話が穏やかで、他のメンバーの業務をフォローしたり、意見を受け入れたりする懐の広さを感じます。雑談の時間や業務関連で趣味の話をするときも、話題の幅が広いうえ、とても深いんです。
私はまだまだ「水たまり」という感じなので、見習っていきたいと思います。
どんなひとがイラストディレクターに向いていると思いますか?
カワバタ:
入社したばかりなので、偉そうなことは言えませんが、こんな感じでしょうか……(自分がそうかと言われると、鋭意努力中のものもありますが)
・日常的にLINEスタンプをよく使う
・漫画やアニメやゲームが好き(スタンプになるものであればなんでも)
・イラストが好き
・スケジュール管理が得意
・自分の意見を持ち、相手に正しく伝えられる
・作品や他者に対してリスペクトの心がある
正直、ディレクターだけでは何もできなくて、クライアントのご担当者をはじめ、コンテンツをスタンプにできるよう交渉してくださる営業さん、それをカタチにするイラストレーター、フィードバックしてくれるチームの仲間がいる。海外配信があれば翻訳も必要ですし、その監修、品質チェック、配信……などなど、たくさんの方々に対応をお願いする立ち位置なので敬意を持って接さなければならないと思っています。
私自身、絵を描くのは下手なので、制作してもらったイラストに色々と意見を言うのは心苦しいこともありますが、スタンプにする作品やコンテンツへのリスペクトを持って、より良いものにしたいと考え、対応することが大事かなと思います。
最後に、今後の目標を教えてください
カワバタ:
自分のアイディアをもっと提案して、周りに伝えられるようになりたいと思っています。そのためには、まず自分自身の考えをしっかり持っておく必要があるなと思います。
ディレクションするなかで、周囲のメンバーからたくさんのフィードバックをもらうのですが、これまでは、それを全て取り入れようと必死でした。でも、それをただ鵜呑みにするのではなく、自分のなかでしっかりかみ砕いて理解して、判断できるようになりたいなと、最近は思えるようになりました。
はやく業務もマスターしたいですし、苦手なイラストスキルも高めて、サンプルなどをちゃちゃっと作れるようにもなりたいです!
―― ありがとうございました。がんばってください!
いかがでしたでしょうか? リモートワーク環境下での新人メンバー受け入れの工夫、ちょっと珍しい「イラストディレクター」という仕事の内容が少しでも伝わったのなら嬉しいです。
LINE Fukuokaクリエイティブ室には、他にも様々な職種のメンバーが働いています。下記のページもぜひご覧ください!
本文中のイラストレーション:下川(イラストチーム)