サボり癖のある人は、監査役に抜擢する。
やるべき仕事をサボっている人は、無意識にいろんな理由を考え出し、サボる自分を正当化しています。
しかし、人がサボっているのを指摘しないといけない立場になると、ちょっと状況が変わってきます。
「サボっていた自分」と、「他人に『サボるな』と言わなければいけない自分」の間に葛藤が生じるのです。
すると、この葛藤をなんとか正そうとする動きが、心理的に起こります。
「サボる、自分」と「『サボるな』と言う自分」のどっちちらに合わせるか、となるわけです。
自己評価が高い場合には、後者の方が勝ちます。
そして、指導者役をこなしていくモチベーションが高くなるので、自分自身はサボることがなくなっていきます。
これは「認知的不協和」を利用した方法で、誰かに自発的に仕事をさせるために使える、巧みな方法の1つです。
なお、認知的不協和とは、個人の持つある認知と他の認知との間に、不一致や不協和はが生じることを指します。その結果、不協和を解消したり、低減しようとして、行動や態度に変化が起こるのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?