
トラペジウム
万障繰り合わせて、公開初日に観て来ました。
結構前から予告があって、特に観る予定も無かったのですが、アニメーション制作が"CloverWorks"と聞いて、気付いたら前売を購入していました。
但し、ポスターを見る限り、原作者の高山一実さんと制作会社のCloverWorksを前面に押し出している作品で、私も制作会社に惹かれてではありましたが、キャスティングを確認して、メインが声優さんである事を承知した上ででしたね。
原作の高山さんは・・・申し訳ありません、ちょっと乃木坂姉さんは余り詳しく無いのです。
"たかせまる"は、耳にした記憶があるかも。



劇場は、何時もの桜木町駅前にある、横浜ブルク13でありました。
3ヶ月振りでしたかね。
トラペジウム
2024(令和06)年05月10日(金)
横浜ブルク13
シアター12 (291+車椅子2席)
94分
一応、平日でしたので、空いていましたね。
極力初日に観たい人なので、調整が面倒なのですが、今回は大型連休後で良かったです。



[雑感]

主人公の東ゆうはアイドル志望で、華鳥蘭子(南)、大河くるみ(西)、亀井美嘉(北)を自らスカウトして、デビューを目指して行く訳です。
ゆうは、ノートに一つ一つ課題(目標)を記して、実行に移す行動力は目覚ましいものでしたし、打算や強引さも含めて几帳面さ等から、相当賢いのは確かでした。
左利きでしたし。
アイドルより、プロデューサーっぽいかな。
当初は、紆余曲折がありながらも、一歩一歩前に進んでいた訳ですが、徐々に雲行きが怪しくなって行きました。
端的に言うと、胸糞悪かったですし危うさもありまして、観ているのがしんどくなって、終いにはこの作品は大丈夫なのかと思う程、若干物語から集中が離れそうでした。
基本的に、外れを引かない程度には、選んで作品を観てきましたから、こんな事は初めてでした。
でも安心して下さい、そこから持ち直しますから、外れではありません。
でもね、『某ガールズバンドクライ』の仁菜で、エキセントリックな自己中には免疫が出来ていたので、耐えられたのかも知れません。
尤も、ゆうはエキセントリックでも自己中でもありませんが、他の3人と認識の齟齬があっただけですね。
ゆうは、アイドルに執心するあまり、視野狭窄でしたし、他の3人を慮る事も無く、3人が熱に当てられて流されている様でいて、実はゆうがそうだったと言う事なんでしょう。
その3人も、実は芯がしっかりしていましたし、同じ原動力を持っていたのです。
結構、序盤からヒントは出ていましたし、そもそも友人としてでは無く、仲間としての認識しか無かったので、齟齬が大きくなるだけです。
結局のところは、其々が納まるところに納まって、めでたしめでたしでありますが、工藤くんも中盤で良い事をさらっと言っていましたし、ナイスアシストでした。
アニプレ枠(内P)の内村光良さんや、JO1の木全翔也さん(声優枠?)のお芝居も自然で、違和感無かったです。
たかせまるのお2人は、ご愛嬌と言う事で。
夢を叶える為には、綿密なプランを練る事では無いし、他人の意志を無視して巻き込む事でも無く、愚直に王道を突き進む事が、唯一の方法なのかも知れません。
まぁ、何やかんやありましたが、気分好く席を立つ事が出来ました。
(了)