
相手の心をオープンにする魔法
今日のエッセイは、今から8年前。2017年4月当時に書いた、過去のブログから転載したものです。
転勤族の方々には、辞令が出てドキドキする時期かなと思います。
うちの夫は今年異動はありませんでしたが、これまで私は、
愛知(名古屋)→静岡(浜松)→北海道札幌市→旭川市→東京
と引っ越しをしてきています。
新年度の4月から新しい生活が始まる人も多いでしょう。
そんなわけで、過去のこの記事を引っ張りだしてみました。
3月末。札幌から旭川市へ引っ越す前に、ある講演会に行ってきました。
「尊敬する人は誰ですか?」と聴かれたら、わたしは間違いなくこの方のお名前を口にすると思う。
植松電機 代表取締役 植松努さん。

TEDでのスピーチでご存知の方も多いかもしれません。
ずっとずっと、一度生でお話を聴いてみたいな…
そう夢見ていたら、叶っちゃいました。
植松さんのお話で、心に響いた言葉がたくさんありました。
私がその場で感じたことを、私なりの言葉で、周りの大切な人たちに共有したいと思います。
植松さんの言葉をそのまま知りたい方は、著書を読んでいただければと思います。
不安や恐怖の裏側にあるものとは?
4月から、新生活が始まった人も多いのではないでしょうか?
私自身も夫の転勤に伴い同じ道内の旭川市に移ってきました。
うちには、パグ犬のころ助がいるので、引っ越し先を探すのにかなり苦戦しました…
いいお家が見つからなかったらどうしよう…
不安や心配でいっぱいでした。
でも、私たちの条件を聞いた不動産屋さんが、それを叶えるためにと熱心に交渉してくれて、最初はペット不可だったお家をペット可にしてくれたのです。
無理を承知でも、お願いしてみるものだなと思いました。
そして、今回はマンションではなく、初めて一軒家を賃貸することになりました。家は広くてすごくうれしかったし、快適すぎるくらいなのですが…
次に不安が出てきたのが、ご近所付き合いです。
ご近所さんはどんな人だろう?
恐い人(←どんな人?(笑))いたらどうしよう…
またまた不安や心配でいっぱいになる自分がいました。
だけど…私は仮にもコミュニケーショントレーナーとして仕事をしている身です。
人間関係のこと、心理のこと、あれこれ学んだり、自分自身でいろんな経験をしてきました。
どうして不安なのか?
どうして心配なのかな?
自分の心に問いかけてみました。
その奥にいたのは、
相手に受け容れてもらえなかったらどうしよう。
相手にどう思われるかな…という気持ち。
つまり、わたしの心の中から現れたのは、
「人の反応を気にしてしまう自分」
でした。
だけど、相手がどう思うかって、自分にはコントロールできないことだよね。
だったら「自分がどう思われるか」を考えるのではなくて、どんな風にしたら自分が周りの人たちと、楽しく快適に暮らせるかな?って考えた方がいいよね。
と気持ちを切り替えることができました。
自分の心をオープンにすれば、自然と相手の心もオープンになる
ご近所さんと付き合うのは億劫…
町内会に入るなんて、面倒くさい…
そんな風に思う人も多いかもしれないけど、
せっかくの一度きりの人生です。
せっかくここに引っ越してきたというご縁。
ご近所、同じ町内に住むことになったというご縁。
わたしは、「袖振り合うも他生の縁」を大切にしたい。
知らない人との心のふれあいで、喜びが生まれることを私は何度も経験しているから…
この町内はお年寄りも多いみたいだし、私が何か力になれることがあったらいいな。
私も、いろんな方に甘えて助けてもらおう。
そんな風に思って、ご近所へのあいさつ回りをして、町内会にも入ることにしました。
ころ助のお散歩で、たまたますれ違う人に(ビビりながらも)積極的に声をかけて挨拶して、ちょっとした世間話をするようにしました。
そしたらね、みんなみんな、と〜っても温かく迎えてくれるんですよ。
心があったかくなる瞬間が、もう何度もあったのです。
「自分の心をオープンにすれば、自然と相手の心もオープンになる」
わたしは、そう信じています。
とはいえ、相手から思った反応が返ってこないときもあるでしょう。
でも、それはあなたが悪いわけでも受けいれてもらえていないわけでも、失敗したわけでもありません。
相手の機嫌が悪かったり、無反応だったりするのは、相手の都合だからです。
だからそんなときは、自分を責めるのではなくて
「勇気を出して行動した、自分のことを褒めてあげてほしい」
私はそう思います。
だって、不安や心配でいっぱいだけど、勇気を出してチャレンジしたんだもの!
どんな結果であれ、素晴らしいことですよね。
人にどう思われるか?が気になる人は、相手の反応ばかりに目を向けるのではなくて、
わたしは、相手にどんな気持ちを送っているかな?
わたしは、どんな表情で、どんな声で、どんな言葉で相手に接しているかな?
そちらにもっと敏感になってみましょう。
何か気づくことがあるかもしれません。
2025年の私からの追記。
2017年。4年暮らした北海道の札幌市から、140キロほど離れた旭川市へ転勤した私たち夫婦。
マンション暮らしから、一軒家暮らしへ。
そして地下鉄移動から、車移動メインへ、と同じ北海道でも生活スタイルがガラッと変わって、ものすごく不安や恐れでいっぱいだった頃に書いたブログです。
でも、勇気を出してご近所さんともコミュニケーションを取りながら、関係性を深めていたおかげで、その数ヶ月後…
自宅の駐車場で、車のタイヤが雪に埋もれて自宅から出せなくなってしまったとき、ご近所の皆さんが、総出でわが家の車を救出してくれたのでした。
夫もいなくて私一人だったので、ほんとにほんとに助かりました。
引っ越した当初の私、グッジョブ!
新生活をむかえるあなたへ。
不安も恐れもたくさんあると思いますが、どうか素直に自分の心をオープンにしてみてくださいね。
必ず助けてくれる人が現れるはずだから。
応援しています。