見出し画像

導かれるままに…秩父日帰りひとり旅。


突然ですが、わたしたちの内側にはだれしも「おとなの自分」と「子どもの自分」が共存していると言われています。

たとえば私の場合。

「おとなの私」は、言葉を通じて世の中に自分の内側から溢れ出てくるものや、天地から受け取ったメッセージを伝えることを天命としているので、このように書いて伝えることを喜びとしています。

一方の「子どもの私」は、自由奔放で天真爛漫。
ワンピースのルフィや、天空の城ラピュタのパズーのように、自由で想像力豊か。そして活発で行動力ある少年です。(←少女ではない)

とにかく好奇心旺盛で、次から次へとやりたいことがたくさん出てくるし、退屈な時間がとにかく苦手です。
口ぐせは「つまんない!」(笑)

昨年の11月頃からおおよそ半年ほど、「おとなの私」がほぼ私のすべてを占拠して執筆作業に没頭しつづけていたので、

「子どもの私」がそろそろ「つまんないよー!」と訴えてきたんですね。

なんだかこのところ体調が良くないなーと思って、いつも私の心身のケアをしてくれているセラピストさんに相談したことをきっかけに、そのことに気づきました。

子どもの私に「何をしたい?」と尋ねてみると

「ひとり旅がしたい!」

というインスピレーションが降りてきました。

そんなわけで、ちょうど夫がテレワークで家にいる日をねらって(笑)
愛犬ころ助のお世話をお願いして、導かれるように埼玉の秩父へふらっと日帰り旅に出かけてきました。



なんとなく以前から秩父方面に呼ばれている気がしていて。
いつか行ってみたいなと思っていたのです。

ここからはゆるっと旅のアルバムを。

朝6時前に家を出て、まずは池袋駅へと向かいました。
都内からは特急を使えば約1時間半で、秩父に行くことができます。
西武鉄道の「Laview(ラビュー)」という特急は、窓がとても広くて開放的!

イエローの座席がなんともポップで明るい気分になりますね。

お天気にも恵まれて、車窓から見える景色を眺めがらワクワクしていたら、あっという間に到着!

西武秩父駅前。秩父のシンボル「武甲山」のそびえ立つ姿がかっこよかった。


まず、駅前から歩いていける神社を二社めぐってきました。

西武秩父駅から歩いて10分ほど。
着いた瞬間、美しい光のシャワーと心地よい風で出迎えてくれたのは、
「秩父今宮神社」

秩父今宮神社は日本有数の古社。
信州諏訪の勢力が西暦100年前後に秩父に移住、この地に湧き出づる武甲山からの霊泉に「水神」を祀ったのが始原といわれる。
有史時代に入ると、この霊泉に国生みの神である「伊邪那岐・伊邪那美」(イザナギ・イザナミ)の二神が祀られるようになった。

秩父今宮神社HPより


樹齢1000年超えと言われる龍神木


武甲山から湧き出る伏流水
水みくじをやってみた!


おみくじには「一人旅が吉」と書いてあって思わず笑ってしまいました。

樹齢1000年のけやきの御神木に、美しい水が湧き出ている場所。
とても氣のよいところで身も心も清められました。

ペット用の茅の輪も用意されていて、ペットにもやさしさが♡


さて今宮神社を後にして、次は秩父三社めぐりでも有名な「秩父神社」へ。

これまた立派な神社

秩父神社のご創建は、平安初期の典籍『先代旧事紀-国造本紀-』によれば、第十代崇神天皇の御代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が、祖神をお祀りしたことに始まるとされており、武蔵国成立以前より栄えた知知夫国の総鎮守として現在に至っています。

秩父神社HPより


朝一で伺ったら、神主さんが祝詞を奏上されているところでした。神楽も聴けて幸運。
御本殿には、「子育ての虎」「お元気三猿」「つなぎの龍」がいます。ぜひ訪れて探してみてね。


御神木のパワーもいただきました。
また訪れたいと思う神社。


どちらの神社も、抱っこするかバッグやケースなどに入れた状態ならペット連れでも参拝可と記載がありましたよ。
秩父はペットにもやさしい。
ありがたいですね。

さて、ここから15分ほど歩いて先ほどの駅前まで戻り…
西武秩父駅のおとなりにある、秩父鉄道「御花畑駅」へ。

ここから電車に乗って、本日のメインの目的。
山奥にある温泉へと向かいます。

レトロな車内

秩父鉄道の御花畑駅から15分ほどのところにある「皆野(みなの)駅」というところで降りました。

踏切の真ん中に立ったら真正面に武甲山


こちらもレトロな駅舎です
今回は行けなかったけど、こちらは大人気の鰻屋さん


本来なら、駅からは町営バスかタクシーで温泉へと向かうのが一般的ですが…

鉄道とバスの時間がうまく連結しているわけではなく…
1時間ほど待たなければならない。
タクシー使うのもなんだかもったいないな…

「せっかくの遠足だ。4.5kmなら歩いちゃえ!」

と全力少年の私は、歩いて向かうことに…

Googleマップで確認すると

「だいたい平坦な道のり」

と出てきたので、まぁ大丈夫だろうと。

しかしそれを信じた私は、あとで後悔することに…

最初はのどかな田舎道を「空気がおいしいな〜」なんて言いながらルンルンで歩いて行きました。

荒川を渡る橋
荒川も上流だとこんなに綺麗なんだ〜と感動した


と癒されていたのも束の間。

この日はお天気に恵まれたのはありがたかったけど、最高気温は28℃。
照りつける太陽が、徐々に私の体力を奪っていく…

そんな私に追い打ちをかけるように、途中で急に上り坂の山道が目の前に…

え…「ほぼ平坦です」って言ってたじゃん。

温泉までの道のりは、歩道が確保されているところが多かったけど、途中から白線しか引かれてないような歩道がせまい場所もあったので、あまり歩いていくことはオススメしません(笑)

秩父を巡るなら、西武秩父駅でレンタカーを借りるとかがオススメかも?

Googleマップ先生にだまされたー!とは思いながらも、峠のひとり歩きもせっかくなら楽しもうじゃないかと、汗だくになって温泉まで歩きました。

1時間ほど歩いて、やっとやっと到着ー!
山道の割には、良いペースで歩いたと思う。
がんばった私!

完全に車で来るところだよね(笑)
美しく手入れされた庭園が出迎えてくれて癒されました
「長命水」飲める湧水


実はね、先ほど特急で到着した西武秩父駅前にも温泉があるんです。
でもわざわざ、秩父温泉 満願の湯 に来たかったのはなぜか…

この長瀞の静かな渓谷のエネルギーに導かれたのと、水素イオン濃度9.3phという全国有数の極めて高いアルカリ性が特徴の温泉に惹かれたから。

私の故郷も日本アルプスの麓なので、温泉が身近にたくさんあって。
山と温泉がセットだと、やっぱり心身がバッチリととのうんですよね。

満願の湯さんは、水風呂にいたるまですべての浴槽が温泉というところも魅力的でした!
なんと言っても水道水とはちがう肌あたりの柔らかさが最高なのです。

露天風呂は、秩父の自然と眼下を流れる奥長瀞渓谷の清流と滝を眺めながら楽しむことができて、これまた癒されました。

滝の流れる音、川のせせらぎ、木々の葉が風に揺られてこすれる音…
眩しいほどの新緑、草木の匂い、そして柔らかな温泉に包まれる心地よさ…

時間的に1時間ほどしかいられなかったけど、もう一瞬にして心身がととのって大満足でした。

体感的には2〜3時間いたような充実感。
もう30分くらい経ってる?!と焦ったら5分しか経ってなかった。

時間の感覚って不思議。

「子どもの私」で過ごしていたからか?
この日は時間がずいぶんとゆっくり過ぎていく感じがしました。

子どもの頃は、とてつもなく時間の流れがゆっくりだったなー。
きっと、思考を使ってあれこれ計算して忙しく過ごしてないからですよね。

子どもの私が大満足したひとり旅。
帰るまでが遠足、ということで…

ここは大人の私がきっちり仕切りまして(笑)
帰りはしっかり町営バスの時間に合わせて温泉を出発。
温泉前から皆野駅まで180円。
町営バスも、またレトロなつくり。料金は後払いで現金のみ使えます。

駅に着くと、次の電車まで40分ほど時間がありましたが…
ホームに座って頬を撫でる心地よい風を感じながら、ぼーっと過ごしました。
何もしないというぜいたく時間。

帰りはこんなかわいいラッピング電車でした。

秩父の各名所を紹介しているラッピング電車


西武秩父駅に着くと、駅前のお土産屋さんをぶらぶら。
店内とても広いし、お土産もたくさん置いてありました。
フードコートも広くていろんなお店がたくさん!

今回は、山奥の温泉が目的だったのもあり、時間がなくてゆっくり秩父グルメは食べられず。

もともと少食なので、行きに用意したおにぎり2個だけで過ごしました(笑)
食事のことを忘れるほど、神社と温泉に夢中でした。

でも、最後はちょっとでも秩父のものを…と思い、帰りの電車の中では「秩父の地ビール」を1人でいただきながら帰りました。

すごく美味しかったです。




この旅をとおして、気づいたこと。

「子どもの私」は好奇心と、繊細な感性、大胆な行動力で、この世界でたくさんの体験をすること、この美しい地球を遊び尽くすことを最大の目的としているんだなと。

そうやって「子どもの私」が体験をとおして受けとったものを自分の引き出しにストックしていくことで、「大人の私」の執筆活動やコンテンツ制作のようなクリエイティビティに活かしていくことができるんだなと改めて感じました。

これからもどちらの私とも仲良く良いお付き合いをしていきたいな。

私の独特の感性で巡ったひとり旅の記録。
最後まで読んでくださってありがとうございます。

あなたの中の「子どものあなた」と「大人のあなた」はどんな存在ですか?

意識して2人の声を聞いてあげてみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?