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全員強制参加の全体会をやめて、フェスをやろう
ZIZOでは最近、「これ、ちゃんと機能してるのかな・・・?」と思われるような、形骸化している制度や習慣がちらほらと出てくるようになりました。
その一つが、全員で月に一度集まって、案件やナレッジ共有や会社からのお知らせなどを伝える場として運用されてきた「全体会」です。
2019年の1月に、「みんなでいろいろ考える会」と題して、いろいろなテーマについて正直みんなどう思う?というのを話すワークショップが行われました。
そこで出た、全体会についての意見がこちら。(ひどい笑)
・みんな発表者から遠くに座る(前の席に行く気にならない)
・毎月この人数を月イチで2時間拘束するのは果たして生産的なのか
・個人的にはめっちゃ眠くなる
・職種とキャリアが多様になって、テーマによって興味のあるなしにばらつきがある
・発表者はしたくてしているのか疑問
・しゃべったら殺されるんちゃうかと思う
・発表するのがめちゃくちゃ緊張する
・発表しても反応がなくて不安になる
・テーマによっては発表内容がよく理解できない
全体会での発表にはフィードバックがなく一方通行になっていて、発表者側も聞く側もおもしろみがないんだろうな、と思います。このままなら動画でいいじゃん、という意見があがるのも納得。
全体会をリニューアルするなら、その目的は「いいコミュニケーションを取りたいから」かな〜、と私は思っています。
▼いいコミュニケーションのイメージ
そんなことを念頭に置きつつ、会社のコミュニケーションについて考えるミーティングで、「全体会をフェスにしたいです」と話すと、みんなが乗っかってくれて、あれよあれよと言ううちにやることになりました。
先日、9期のキックオフが行われ、そこでフェスについて発表した資料がこちらです。
フェスがいいと思ったのは、ZIZOがとりたいコミュニケーションのイメージと、フェスに何かしらの親和性があったからだと思います。ではそのフェス性とはなんだろうと考えてみると、下記のような感じかと。
・フェスはある共通の嗜好性を持った人たちが集まる場
・フェスはステージ、フードエリア、観客のエリアなどいろいろなエリアがあり、どこで何をしたいは参加者が自由に決められる
・年齢、性別、肩書き、政治的な思想など、世の中的ないろんなものさしは一旦置いておいて、ただお互いを認め合う平和な空気感がある
・フェスは非日常
・フェスにはコール&レスポンスがある
・フェスは無礼講。お祭り。
これらフェス性を大切にしながら、どんな形がいちばんZIZOらしく、楽しいのかはやってみてからどんどん調整・改善していきたいです。
理想は「フェス」という容れ物の概念が全員に正しく共有されていることで、「フェスでこれやりたい!」「こんな風に過ごしたい!」というアイデアが社員からどんどん出てくる状態かなと思っているので、そうなるように、丁寧に運用していけたらいいな。
今回、表彰制度や、納品案件の共有方法、全体会のあり方などを見直して、やめたり、方法を変えたりしました。
制度や習慣(手段)が本当に目的にかなっているのか、自分たちらしいかは、小まめにチェックして、どんどんアップデートしていきたいです。
散らかっている部屋のように、制度や習慣が理にかなっていないことも、そこのいる人に小さいストレスを与えていくように思うから。(クィア・アイでファブ5もそう言ってたし。)
ちなみに、フェスのアイデアを思いついたときに読んでた本がこちら。
オフィス環境から給料、休暇まで「幸せな職場とはどんなものか?」をデータを用いて説明してくれていて、すごく参考になりました。
「会社の制度が形骸化している・・・(モヤモヤ)」となったときに立ち戻りたい、すごくいい本だな〜と思っています。