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私のダイエット遍歴と大好きな本「最強の食事」について

小学校中学年くらいから、「私は太り気味らしい」という自覚があった。4年生くらいでたしか身長が152cmくらいになっていて今とさほど変わらないのだけど、体重は今よりも重かったような記憶がある。

小学生の時に人生で初めてしたダイエットは、レコーディングダイエット。テレビでやっていたもので、100g単位で毎朝晩、体重を測って記録していくだけ、というもの。それと一緒に簡単な運動も合わせて、確か3kgくらい痩せたような。いつしかレコーディングはやめて、ゆるゆると体重は戻っていった。

それから「りんごダイエット」的な、ある食品で置き換える系のは色々やったし、とあるアーティストがかつての彼らのヒット曲に乗せてダンスエクササイズを教えてくれるDVDを買ったこともあるし、毎朝スムージーを飲んでいた時期もあるし、エステに通ったこともある。もちろんダイエットなんかいいや、って時期もたくさんあったけど、自分の体型をアリだと思えたことは、見た目に自覚的になってからは一度もなかったと思う。

アレコレやって、それぞれにいろんな効果はあったけれど、「最強の食事」ほど効果を感じたものはなかった。

この本に沿った食事を二週間試したときの、みるみる体型と体調が変わっていった感覚は本当に忘れられない。「あぁ、私に必要だったのは、単純なダイエット法と根性ではなく、正しい知識だったんだな・・・」と心底思った。

この本を読む前まで、単純に食べすぎていて、運動不足だから、体重が平均より重く、見た目が丸っこいんだ、それが太っているということなんだと考えていた。それで、テレビや人から聞いた「これをしたら痩せる!」と言われるダイエット法を取り入れては、体重計と鏡に映る自分を見て一喜一憂していた。(今考えてみれば、一食置き換え系のものは、それまでなんとなく摂取していた一食分の炭水化物や調味料が減るわけだから、そりゃあ一時的に体重は落ちる。)

具体的には、最強の食事生活の5日目くらいで鏡を見たときに「あれ??」となった。顔、お腹、太ももなどが、これまでのどのダイエット法とも違う感じにほっそり、スッキリしていた。それまでそこについていたのは脂肪ではなくむくみだったんだなと分かった。
体重もスルスルスルっと落ちた。それ以外の、私が感じた変化はこんな感じ。

・食後に全然眠くならない
・口の中がスッキリしている
・短い睡眠時間で目覚めがすっきり
・集中力が高い状態を保てる、ぼんやりしない
・食べ物の味がはっきり、濃く、美味しく感じる(特に野菜)
・生理痛が軽い
・「あ〜今すぐ食べたい!!」といった変な空腹感、渇望感がない

結果、完全無欠でない食事を適当に食べるとコレ↑と逆の現象が起こるということがよーく分かったため、「どうせ食べるなら最高においしくて今の自分が超食べたいものを食べたい!!」と思うようになった。

中でも私が特にうれしかったのは食べても眠くならないこと。小学生のときから午後の授業が眠くて眠くて、家に帰って寝たくてしょうがなくて絶望していた気持ちを今でもありありと覚えているので、あの時の自分に教えてあげたい。眠いのは、あなたが怠惰だからじゃないんだよって。おかげでこんなちょっとした夢も生まれた。

このように、痩せる以外にも効果がありすぎて、コスト(かける時間、お金、工夫)に対してのパフォーマンスが絶大すぎる食事習慣だと思っている。

「最強の食事」と一般的なダイエット法の一番の違いは、「食事と体重」だけでなく「食事と体調」というより広い視点で、「これを食べたら体はどうなるのか?」と筆者が試行錯誤しまくっているところだと思う。
こういうものを食べると頭痛がする、心拍数が上がる、眠くなる、体内に炎症が起きる、集中力が落ちる、神経が高ぶるなど、体重以外の現象をトータルで検証してくれている。最近読み返していて、コーヒー豆の効果を特定するくだりなんて感動すら覚えた。本当にありがとうございます!!!


よくよく考えたら、食事も体内に異物を入れることなんだから、太る痩せる以外の反応もそれぞれあって当然だ。薬に効果と副作用があるように。
毎日毎日食事をするうち「そういうものだ」と思い込んでしまっていたことの中に、実はなんとかなることがこんなにもあったのかと驚いた。

ちなみにこの本で紹介されている完全無欠コーヒー(バターコーヒー)が一時期流行ったようだけれど、正直一食置き換えるだけではこの本で紹介されている食事の仕方や考え方の1割くらいしか体験できていないのでもったいなすぎると思う。
(MCTオイルを入れさえすればいいのだと解釈してコーヒーにオイルを垂らして飲んで「まずっ!」となってやめている人を見かけたのだけど、それももったいないが過ぎる!MCTオイルとバターを適した量を入れてきちんとミキサーで撹拌すると、ちゃんとラテみたいにおいしくなるから!!!私は毎日、おいしいと思いながら飲んでいます!!!)


とってもとっても影響を受け、感謝しまくっているこの本なのだけど、この本だけで最強の食生活を続けるのは難しいだろうなとも思っている。

著者がアメリカの方のため、日本のスーパーでは一般的な野菜(豆苗やもやしや大根など)やきのこ類についての記述が少なかったり、完全無欠なタンパク質とされている「グラスフェッドの牛肉」など購入ハードルが高すぎるものが出てきたり、巻末レシピでオーブンやスロークッカーやミキサーを使いすぎていてややこしかったりする。つまりこの本だけでは、日本人が自炊するハードルがめちゃ高い。

そこで私は、最強の食事を参考にしつつ日本人が楽に作れてかつおいしいレシピを発売してくださっている方がいて、こちらを愛用しています。

レシピとしてはとても高いのでびっくりするかもしれないけれど、知識と試行錯誤の量に裏打ちされた特殊なレシピ集だと感じるので、コスパはいいと思っています。これで手に入る自炊の楽さ、快適さがすさまじすぎてもう私の生活必需品。


とにかく私はこの本に出会ったおかげで、「自分が快適に活きるための知識を身につけることってこんなに大切なんだな」と思えたし、今が人生で一番、食べることが楽しいし、食べ物がおいしいし、体型も頭もスッキリしていて、とっても生きやすくなった。自炊の目的とやり方がはっきりして、まったく苦じゃなくなった。

私の見た目を知っている周囲の人の中には、「まいちん別に細くないじゃん」と思う人もいるかもしれないけれど、数年前までもっと私は太っていてむくんでいて、乾燥肌やニキビに悩んでいたので、持って生まれた体質の割には、かなり伸びしろを無くす方向に進んできたのだよ、と声を大にして言いたい。笑

大好きな本はたくさんあるけれど、「人生を快適にしてくれた本ランキング」をつけるなら、圧倒的にコレがNo.1だなと思う。

本気で痩せたい人、本気で体型を変えたい人、生産性を上げたいという人は、その辺の方法論に飛びつく前にまずはこの本を読んでみてほしいな〜〜〜〜〜。


体重に関しては満足な結果をゲットした上で、体型に関して「もうちょっとどうにかしたいな」と感じていたことに効果があったのが最近教えているヨガなので、ヨガをやる前後の変化についてはまたnoteに書こうと思います。

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