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ゆるすこと、ゆるされること

待ち合わせ場所を間違えた!昔、携帯電話の無かった頃の東口と西口でお互いに待っていて中々会えなかったとき以来かもしれない。人を持たせることが苦手だから、気を付けていたのに。
ここの喫茶店で待ち合わせ、とURLまでもらっていたのに、駅前ねと思い込んでURLを開きもせずに当日を迎えた。しまった!駅前の店舗じゃなかった。

申し訳なさと、言い訳のできなさと、時間を無駄にさせてしまった、スタートが遅れてしまった…苛々しているだろうか。色んな気持ちが吹き出すのを感じながら、急げ急げと正しい待ち合わせ場所に走った。走って走って心臓がドコドコした。

拍子抜けするほど全然怒らずにいてくれた、走らなくてよかったのにって、こちらを気遣いすらしてくれた。
いいよって言ってもらっても、しばらくは身体中に申し訳なさをぎゅうぎゅうに詰めたような気持ちだったけれど。
ごめんなさい、けど、優しくゆるしてくれてありがとう。今日のお出かけが台無しみたいな、しぼんだ風船みたいな気持ちにさせないでいてくれて、ありがとう。

逆の立場では、平気平気、全然大丈夫!気にしないでって言うことは、よくあるけれど、言ってもらった時の救いたるや。

仕事でも、家族とのことでも友人でも、気を付けていたって冷や汗が吹き出すようなミスをしてしまう事がある。その時に、大丈夫大丈夫って許してもらえたときの気持ち。

私たちが許されたとき、ありがたく、ほっとするのと同じで。
気軽にいいよ気にしないでって、私たちが言っているその時、私たちが思っているより、目の前のひとの心を救っているときが、あるかもね。

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