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一歩目は自分の内側にある気持ちから。キャリアの旅&ヨセミテ国立公園

最近、自分の気持ちや経験を書こうとする時に
「あの話を書いた方が良いかな」
「でもこれは書かない方が良いんじゃないか」
という気持ちが行き来してしまうことが続いていました。

何となく、自分の想うまま、感じた気持ちのアウトプットを躊躇することが増えていたかもしれません。

気持ちと経験をつなげられそう、と感じた記事

そんな気持ちがあった中で、ある記事が目に留まり、その気持ちが動きました。

私が初めてアメリカのヨセミテ国立公園を訪れたのは2019年。前職を退職して駐在帯同の地であるアメリカに来た1年目に、初めて家族で泊りの遠出をして訪れた場所。その後、どんどん広がっていくことになる我が家の旅、第一歩目になります。

広大なアメリカでは、各地を効率よく訪れるためにツアーも豊富に用意されています。でも海外からの居住者であり、子連れでもある我が家にピンとくるものは必ずしも多くなく…。フィットするか悩むよりユニークな計画をつくる!それが今では我が家の定番になりました。このマインドは、我が家が日本に帰ってからも、家族で何か物事を考えていくときに、道標になると感じています。

そんな今ふと、この記事を読んで想うのは「自分たちで計画して訪れていなければ、この記事が目に留まることも無かった気がする。」ということ。

ヨセミテは、名所がいくつも点在するアメリカ国内有数の国立公園。その中で私が一番魅力を感じた場所が【エル・キャピタン】です。樹々の間から視界が開け、大地から真っすぐ立ち上がるその姿が、周囲の岩々とも違う佇まいであったこと。
最初に感じた印象は今でも心に残っており、アメリカで訪れなければ知らなかった、「ヨセミテ国立公園の中で、自分が一番スキな場所」を思い出せた記事でした。

どんな一歩も、自分の気持ちが出発点

更に読み進めると、コンパクトな記事の中でのディアードル・ウォロウニックさん(今回、エル・キャピタンの登頂に成功した最高齢の女性)の言葉に心惹かれました。

10年前にロッククライミングを始めたのは
最高齢のクライマーになりたかったからではなく、
息子に近づきたかったからだ
という。

この一文を読んだ後に感じたことが

何かを決断したり、最初の一歩を踏み出す時に、
大きなビジョンや目標が見えていなくても大丈夫なんだ。
それがユニークなものであっても、一歩目はそこから。

という気持ち。
これは目新しい気付きではなく、頭のどこかでは分かっていたつもりのこと。でも気付かないうちにアウトプットすることを身構えていたかもしれない。

子供の将来のため、明るい未来のため、後に続く誰かに夢を・・・
という気持ちで何かを始めることも素晴らしい。
でもウォロウニックさんのように「自分の内側にあるシンプルな気持ち」が原動力になり一歩一歩進んでいけることにも、私はとても魅力を感じます。

「まず自分の気持ちが動くこと」
「その様子を自分の言葉で表現すること」が出来れば、
積み重ねから大きな力に変わる可能性を秘めている。

そして伝えることの難しさや、スタイルの変化を求められる時には、少し立ち止まって考えてみるタイミングかもしれない。
表現の語彙やバリエーションが足りないのか、相手と共有している方法に課題があるのか・・・、それでも分からなければ、ヒントを仲間との会話から探してみても良いかもしれない。

その時に少しだけ、注意するポイントもあることも忘れずに。

小さな迷いも抱えつつ、人が動きだしたり、考えを実行しようとするとき
「こうする方が良い」とか「無理しない方が良い」
といった言葉も耳にするもの。
それは時々、
その人がもつ動き出そうとする力(原動力)を抑えてしまうことがある。

それは子育てにおいても、自分がついやってしまうことでもあり、自戒も込めて書き残しておきたいこと。

子供が親の経験に追いつくではなく、子供の方が先を歩いていく

これは勝手な想像ですが、ウォロウニックさんが60歳の時にクライミングを始めようとした時に、「無理しなくても…。」と言った人もいたかも・・・と感じます。もしそんな方が一人もいなかったとしたら、ウォロウニックさんはもっともっと以前から、自分の気持ちを伝える時間を積み重ねておられたかもしれない。こんな世界に近づきたい!という想いを、ご自身の言葉で伝えられたのではないか。そんな風に感じています。

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自分の子供時代の経験がリンクしないことも増えた今、子供が親の経験に追いつくのではなく、とっくに子供の方が先を歩いている。そういうことは、小さな年齢の子育てでも沢山あるもので。

今この瞬間にも、子供に教えてもらうことは増え続けている。

それは私が今、アメリカで家族と共に過ごし、子供を育てていく時間の中で、一番強く感じていることの1つです。

「子供の姿を目標に!」と言葉にすると、最初は不思議に思われるかもしれないけれど。その気持ちは、年齢や時代を越えて親子から仲間としてつながり続ける新しい道を作る気がします。


今回書いてみたこの記事を機に、「私がキャリアの旅で訪れた場所や、いま感じる想い」を書き残してみるのも良いかな、と思っています。
誰かの役に立つように…と構えずに、日本へ帰国した後の将来の自分に向けて。

経験したこと=言葉にできること、が増えれば小さな力を大きく育てていけるかも。ウォロウニックさんのように、自分の内側にある気持ちを出発点に、その可能性を探ってみたいなと感じています。

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