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私って性格悪いな~(笑)と思いながら書き散らす。
日テレ系4社(札幌テレビ放送・読売テレビ放送・中京テレビ放送・福岡放送)が経営統合する。テレビ業界の将来性に疑問を感じてはいるので、その情報を受けて真っ先に思い浮かんだ理由は、業績不振だった。
具体的にどういうことなのか分からないので軽く調べたところ、M&Aに当たるらしい。「半沢直樹」をチラつかせるワード。笑
私が経験した仕事はたった2つでしかもアルバイトだが、思うところがある。
つらつら書くとこうなった↓
テレビ業界と医療業界の差
医療系の単発バイトは大して働いてないのに時給1400円、テレビ業界のバイトは働いた感触が強いわりに時給は1000円ちょっと。
ん?な数字……最低賃金1000円超の県で良かった~!んだけどそういうことじゃない。
昼休み等の休憩時間にも差がある。休憩用の部屋はどちらもなかったので適当にそこら辺で休んだが、学会には座る場所があって有難い。
支給される弁当は見るからに医療系の方が高そう。余裕を持って食べられるだけの時間も頂ける。ランチョンセミナー用の高そうな名古屋めし盛り沢山弁当は、持って帰っていいと言われたので、喜んでジャンケンした。
テレビでは、上の立場の人が食べないなら手を付けられない雰囲気。良いと言われれば頭を下げてから頂くが、居心地のいい場所は上の人が使う。バイトの身分で持ち帰るのは何だか気が引けるのだが、余った食べ物は捨ててしまうらしい。私に持ち帰る勇気はないんだけど、あの弁当たちの行方は気になる。食品ロスがどーのこーのと流すより先に弁当を食べ切ったらどうだろうと思ってしまった。
なんか、違いすぎません?
私は知っている。飯を疎かにする生活は健康に悪い。病院が繁盛してしまう。
昼休みくらいはしっかり休まないと体が壊れる。マスコミは病む人が多いと聞くが、頷ける話だ。てっきり昼”休み”の分の給料はなしだと思っていた私は、稼ぐために働くんだから休んで給料減るよりはマシなんて言ってしまったけどさ。(すぐ間違いに気付いた母から訂正された。昼休み給料出ないとかどんだけブラックなん(笑)って。それを言うなら医療を志す中高生の生活は真っ黒だよ。)
で、経営統合とは?
上の記事を私なりに分かりやすく書き換えてみる。間違いがあったらすみません。
合併の場合は2社がひとつにまとまって1社になる。経営統合の場合、2社が新しく親会社を作って傘下に入るか、別会社が親会社の立場になるか、いずれにせよ2社と1社で計3社になる。ひとつになるか別々のままかの違いにより、企業同士の結束は合併の方が強い。
経営統合すると、ある企業が業績不振でも、そのグループ企業がかき消してくれるというメリットがあるらしい。つまり4社のうちのいずれかは業績不振ということか?
テレビの未来は明るいか?
やりようによって明るくもなり暗くもなるだろう。テレビ以外のエンタメが成長した分、それらに勝る面白さでなければ消費者は離れる。現にネット配信番組、といっても私はドラマしかみてないが、配信の強さは否めない。この「消費者」というのがポイントだろう。
私の感覚においては、面白さや内容の濃さに関してハズレのない局がある。
それはズバリ、えねっちけー。
つまり、観る人が直接お金を払うかどうかではないか?
民放はCMを流している企業たちが出資している。局が顔色を伺う相手はそれらの企業様だ。しかし公共放送のNHKは、視聴者に見捨てられたらおしまいだ。
ちなみに、民放でも公共放送でも人はミスをするので、私は細かいことをいちいち咎める気にはならない。
例えば、ドラマ関係者を見てみよう。
朝ドラ「おむすび」の脚本家・根本ノンジさんが書いた「無能の鷹」は、どこぞのネットニュースで満足度が高いと書かれていたのを見かけた。金曜ナイトドラマはさほど期待感の強い枠ではないイメージだったが、やはり人に実力があれば結果に反映されるらしい。
その根本さんは、放送当時NHKがテンション上がった……そして上がりっぱなしの「正直不動産」を書いた人でもある。
NHK御用達の人は要チェックφ(..)メモメモ
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— NHK スクエア【公式】 (@NHK_DVD) December 4, 2024
画像を参考に、リプライもしくは引用リポストで
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2人目に、エモを描くのがお得意な演出家・西浦正記さん。フジテレビ月9でヒットを飛ばし、今度はTBS日曜劇場にも関わった。どちらも局が力を入れている枠である。
話題の「全領域異常解決室」の脚本は、日曜劇場「TOKYO MER」でおなじみ、黒岩勉さん。観てます。面白い。これまた日曜劇場で黒岩さんが書いた「マイファミリー」みたいな緊迫感があるが、さすがはフジテレビ、締めくくりが沁みるし続きが気になる。水10は次の回をFODで先行配信してるので、配信の会員数増やして儲けたいのかしら?笑
@i.m_mai 内容はもちろん面白いしフジテレビのエモに壮大なスケール感でハイテンポなTBSが混ざった感あるのも面白い(°=°”) 💦💦 全領域異常解決室@zenketsu_fujitv #ミクチャ #生配信切り抜き
♬ TipTap - Miisha Shimizu
今の日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の脚本は野木亜紀子さん。プロデューサーの1人は新井順子さんで演出は塚原あゆ子さんだから、TBSのお3方への信頼が凄い。
企画が会議で通るかは千三つと言われるらしい(1000個のうち3つ通るくらい)ので、新井Pの手腕はさぞ凄いのだろう。そして新井Pのスタッフィングも、過去の作品を通して築かれた信頼によるものに見える。
今度は「VIVANT」の関係者を見てみると、「半沢直樹」や「陸王」、後に「アンチヒーロー」に関わっているで、実力者を揃えたということが見て取れる。
では俳優陣をチェックしてみると、全決の藤原竜也さんは言わずと知れた実力者。広瀬アリスさんは「どうする家康」の於愛の方。「海に眠るダイヤモンド」の神木隆之介さんと杉咲花さんと土屋太鳳さんは朝ドラ主演の経験あり。この作品に注目すると、俳優ではなく音楽家だが、サントラはフジテレビで10年間に及ぶ作品づくりに携わったし他にもヒット作を多数手がけた佐藤直紀さんが担当している。
他にも、大河を退場した人々が生き返って詐欺ったり詐欺られたり、法曹界を出て病院に行った人々もたくさん。私の脳内大混乱!
TBSが日曜劇場にフジのエモを取り入れ、フジは水10にTBSのスペクタクルを取り入れているように思える・・・。そして実力者たちはNHKにも関わる、という具合かしら。「おむすび」ではほんのちょこっとしか出てきてない松井玲奈さんは、中山七里さん原作の「嗤う淑女」でとても重要な役どころを務めた。
人材を「消費する」業界
ドラマの話が長くなりすぎた~急ですが話を戻します。
職に就いたら、自分の仕事に誇りを持っているのか、自分自身と向き合って考える必要があるように思う。
この仕事を何のためにやっているのか。
頭が良い人は思考している人であるとするなら、頭が良くなければどんな仕事も務まらない。その業務が直接的でなくても、意義を自分なりに解釈/理解しなければ、仕事に誇りを持てない。逆に、胸を張って取り組んでいると、後輩の存在が嬉しいはずだ。自分の仕事に魅力を感じてくれているから。先輩はきっと、そういう後輩を大切に扱う。大切にしてもらった後輩は先輩を慕う。
逆に、誇りを持っていない場合、胸を張ることができない。やっている仕事に意味を感じていないのだから、めんどくさいから他人に任せたいと思うのではないか?
そんな先輩の元にいる後輩は大変だ。先輩は頭が悪いし、業務の負担は大きい。仕事がつらそう。こういう場合、目下の人は雑に扱われていることだろう。
働けば給料がもらえる。逆から見れば、会社は労働力を金で買っている。
みんな良い物を安く買いたいし安く良い物を作れば売れる。それを人に当てはめるとどうだろう?
良い者を安く買いたい、つまり安い給料でたくさん働いてくれる人を雇う。その人が辞めたら他の人を雇うか、働きぶりに問題があるとしてクビにするか。どちらにしろ、モノに対する考え方を人間に当てはめるとブラックだ。モノの価値と人間の労働はどちらも金で数値化するが、もしモノと人間の扱い方が同じだったら、人を「消費」している、と言っていいのでは?
つまり、労働者を雑に扱うことは、人を消費していると言い換えられる。業界人がいてこその業界であるから、労働に費やされた後に消える人が多いという状況には、大いに問題を感じる。
資本主義の行く末
良い物を安く作るという基本は、矛盾している。良い物を作るにはそれなりのコストがかかるし、安く作れば品質が落ちるのが当たり前。いい塩梅を見つけて、そのレベルの中で競うのが現実ではあるが……
それはつまり、競争社会である。
競争社会は、一定のラインまではみんなが切磋琢磨して発展していくが、いつしかみんなが限界を迎え、最後は崩壊する。限界を迎えた人々が増えると、その社会で暮らす人々の幸福度は下がる。
今の日本の幸福度は低い水準らしい。将来のためという名目で詰め込み教育を受ける子供たちは、まだちっちゃいうちから忙しくしている。どこもかしこもスカイキャッスルよ。
私はどっかでイギリス人のジョークを読んだことを思い出した。きっとあの本だとページを捲っていたら、発見!
「民主主義は最悪の政治形態だ。これまで試みられてきた他のあらゆる政治形態を除けば、だが。」
英国首相だったチャーチルが残した、英国人らしい辛口ジョークだ。
おっと、政治の話だった。しかし、探し出す過程で、私はどうやらアダム・スミスやマルクスに通じる経済学の話をしていると判明。やはり学問はあらゆる場面で役に立つ。
私が思うに、資本主義は、これまで試みられてきた全ての形態を除けば、最悪だ。
資本主義よりマシな形態を考え出すのは学者さんにお任せするとして──
社会問題を考える芸術家
芸術家をクリエイティブな事業に従事する人と定義するなら、映像業界の人々は芸術家である。ここではもっと広義にして、プロでなくても構わないとする。
「論理哲学論考」によれば、語り得ないことが大切である。
政治学や「論理哲学論考」について書かれている前出の本についてはこちら↓
日本の俳優は個人的な信条を語らない印象を受ける。公式SNSで政治的な時事ネタに触れるのは、たいてい海外の人だ。
でも、こないだ例外を見つけた。
磯村勇斗さん。
私がお初にお目にかかったのはTBS金ドラ「インハンド」のはず。放送されたのは2019年春、つまりコロナより前。相羽村で新型エボラウイルスが流出し、どんどん広がってしまった。ソッコーで紐倉博士が村を封鎖。彼は「日本を救うよ」と言っていたがそれは規模が小さい、世界だろ。というのはコロナの時代を知る者なら理解できると思う。もっと言えば、もしナイスタイミングで紐倉博士が武漢にいたら秒で封鎖されて、ウイルスが世界中に蔓延することはなかった思う。
ま、結局ヲタクなので……海外の現場では休みをきちんと取れているらしいとは察した。海外の現場で、何月何日に何をしたのか、読んでますんで、ハイ。
社会問題を直接的に語ろうというのは時期尚早かもしれない。しかし、語らずして問題提起しようとしている人は大勢いる。クリエイティブなことをしている人たちのことだ。
また、俳優という職業に従事する者たちの環境改善に積極的という姿勢に、私はとても魅力を感じた。仕事柄目立っている人々が率先して動けば、社会全体も動くだろう。私は、それだけ力があると信じている。何せ自分がそうだったもんで。
映像メディアのプロになる!という本では、番組を「作品」と呼んでいた。著者はきっと、自分の仕事に意義を見出し誇りを持っているだろう。しかし、そんな人ばかりじゃないというのが現実だと思われる。そう見えないけど本当は、というパターンであるなら、もっとわかりやすくしてくれればいいのにと思う。言葉で示すなら国語力が必要だし、行動で示すならその姿を見せてくれなきゃわからない。最善はもちろん、両方だ。
労働の価値
最後に、今の社会でうまくやっていくにはどうすればいいか。これがわからなければ、今できることがわからない。
一言、ズバ抜けた実力者になればいい。
実力者は高く買ってもらえる。最後は運とも言われるが、運が悪くても実力一本で生き残っていけるレベチな人間は、なんて私は言い出さない。レベチな人間なんて見たことないから。〇〇はできるから~ってうらやむ人の努力量はたいてい〇〇より少ないし、△△は天才だから~って妬む人には天才ってどういう人かなぁ?と聞き返してみたい。たいていの場合、秀才の間違いだ。
あぁーー性格悪っ!
アダム・スミスによれば、ブラックな職場の人は創意工夫をしなくなるので、むしろ労働者が満足して働けるように環境を良くした方が会社は成長する。それはつまり、人を大事に扱えということだと思う。労働者をこき使ったり、技術を導入して労働者をクビにすると、資本家は儲かって嬉しいが労働者はつらい。
そういう場合、マルクスによれば、労働者は自分のやりたい仕事に必要なスキルを磨くために働けばいい。
医学会を目指してはいないが興味はめっちゃあるので、給料以上の働きを求められなければそれでいい。テレビのバイトは、合法的に現場に侵入できるので、お金は言った通りにくださればそれでいい。
弁当もったいないなぁ……医学会の方が待遇いいなぁ……まあいっか。
私が医師以外の医療職に就いたら「僻みと負け犬根性があなたの最大の欠陥です」って、きっと静さんに怒られる。
※トラベルナース(2022年)5話より