文芸選評「年賀状」俳句(選者:西村和子さん)
2025/1/4の文芸選評にて、西村和子さんより俳句を採っていただきました。
俳句の採用は、2023/3の池田澄子さんぶりだったので、とても嬉しかったです。
また、石井かおるアナウンサーからも選んでいただいていたとのこと。
ありがとうございます。
ちやぶ台のきな粉払つて賀状書く
子どものころ、祖父母の家では石臼と杵を出して、餅をつくのが新年の行事でした。親戚がわちゃわちゃと集まって、子どもは食紅を入れる係をやらせてもらったりして。
米のつぶつぶがだんだんなくなって、ぬおーんとした大きなお餅ができあがると、これまた大きな大きなこね板の上にそれを転がし、切り分ける。
わいわいとみんなで板を囲んで丸餅をつくって、持って帰って食べたものでした。
餅つきのあとはしばらく、朝ごはんがお餅になります。味付けは砂糖醤油かきな粉がスタンダード。
そんなことを思い出しながら詠んだ句でした。いまはお餅を食べる機会がほとんどないので、ときどき懐かしくなります。