本の感想をまとめてみる
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ひさしぶりにnote開いたら
これがでてきてびっくりした
いまからそれをしようと思ってたので。
というか過去インスタにあげてた
自分の本の感想がすきなので
いくつか抜粋してまとめておきます
コピーライターさんってなんか憧れがある。言葉は短いほどに強烈だったりする。
やりたいようにやればいい、というようなことを、経験とか実体験込めて説得力たっぷりに書き起こされてるということ。そのひとのど真ん中を、限りなく原色で表した時に
何が残るのかってこと。この表紙をみつめるだけで、心が少しシャンとなる。
前半は頭がおかしくなるような文章で、文章そのものがSFかと思った。この本は電車移動の時開くようにしてたけど、あんまりにも変な日本語なので何回か酔った。でも最終的には移動時間だけじゃ物足りなくて徹夜して読み切った。帯も解説も書いている太田光さんはこの作品を10代の頃から大切にしていると知った(会社の名前にしてしまうくらい)
出版が65年前とは思えないほど鮮やか
難解さにかまけて油断してたら、いとも容易く心の柔らかいところを突いてくる。
SFだけどタイムスリップはなくて、惑星を移動する描写すら超現実的に感じた。
最も大事なのは宇宙なんかじゃなくて
もっともっと小さな、糸を通す針の穴のように繊細な点であり、それでいて、何もない草原を撫でるように吹いていく風を、ただ心地よいと感じること、それだけのことだった。
それだけのことが、なんと難しいことか
マラカイ・コンスタントは誰にとって何の悪だったのか、ラムフォードをあそこまで駆り立てたものは一体何だったのか、何故ボアズの言葉にあんなにハッとさせられたのか、それから、果たして私たちは誰なのか、何なのか、これからどこへいくのか、………思考は宇宙に取り残されたまま。どこまでも消えていくサロの宇宙船に乗りながら、ゆっくり浸っている。
#地球にちりばめられて
#多和田葉子
何故か日本列島が消滅している世界で、母国語を話す同郷人との再会を夢に見ている日本人の女の子、と、出会ったコペンハーゲンに住む男の子の話
様々な土地から来て様々な理由でかみ合った人たちが、いろんな言語で話している不思議な文章(もちろん小説内は日本語) とにかく言語って何、ことばってなに。って話
ことば。
忘れたかった記憶をこじ開ける鍵であり、まだ何者か知れない相手の一部を読む本であり、あなたとの間に架けられた見えない橋であったりする
ことばを面白がってる人は面白いな。
言語の学びへの入り口みたいだった。
すきだとか苦手だとか駆け引きだとか欲だとかの、
角砂糖みたいな感情言葉で他人を見るの、もうそろそろいいんじゃねぇか。ってなる
実際飲み込む時は溶けた後で、見えないのだから、一言で片付くわけのない、自分にも理解しかねる宇宙の中で付き合っていくことになるあなたとわたし
そんな宇宙を溶かした紅茶を一緒にすすりながら生きてく相手を、ひとりでいいので見つけるの可能ですか?
珈琲でもいいです。
「私も死にたい、と言ったけど、でも私の死にたいはあなたとは違ったかもしれない。私の死にたいは、死なないで、だったのかもしれない」というような時子の一文が好きだった。実際に生きていくときにはややこしくて仕方ないけど、文学として味わう分には、面白くて仕方ないね。ことばってそういうことだよね。
こんなん何回読んでもええ
どれだけ解放されても、どれだけ悪意から遠ざかることに成功しても、どれだけ選択肢を作り放題でも、
本質的に自由であることをたびたび思い出さないといけないほどわたしは愉快な人間であるから、こうやって、説教くさくなく一歩だけ前を歩く人の話を、「へー」とか「ふーん」とか言いながらぼんやり聞いていたいのだ
朝井さんの作品を初めて読んだ。詩的な文章を想像してたら全然違って、身をガリガリ削って己の骨で殴り書いてるような文章だった。こんなに、「生」についての苦味にグリグリ血を出して突っ込む話を読んだことがない。読んでるうちに、自分の周りを囲む世界が、とんでもなく広くなったりギュッと狭くなったりした。わたしは夏月であり、その一方で啓喜ではないと言い切れない。
落雷が手に取れたらこんなかんじだろうか。
バズってた書き出しの短篇は、激しくグロい舞城さんの中でもいちばんだったなぁ…行間から香るものすらグロい、もうどこにも逃げようのない砂漠で豪雨を浴びてるようなかんじで。
濃い文章を読んだ後は
その世界にどっぷり浸かった文章になっている気がする。短くすればするほど。
私は私のそれが好き、
それだけは好きだ