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[詩手帖]鹿の王
この連載は…
八燿堂の中の人、岡澤浩太郎が、40代半ばから生まれて初めて詩を書きました。粗さが残る感触もそのままにお楽しみいただけましたら
鹿の王が来る
ひとつ、ふたつ、みっつ、群れを連れて
人の気配が消えた 雪の夜
空へ分かれた 樹形のような角
雪を踏む 隆起した筋肉
異界の口が 開(あ)いた
目と目
ピン と糸を張って
見ている
俺を見ている
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206字
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