「だいすきです」 by天才桜木
ママになってからはじめたカメラで「未来と今」をつなぐニューボーンフォトグラファー齊藤初美(はっちゃん)です。
前回からの続き
そうなんです。
自分が3年生になる年。先輩の引退とともに訪れる人生で1つ目の大きな試練。それが、「高校時代の部活のキャプテン」でした。
キャプテンってみなさんどんなイメージがありますか?
・チームで一番上手い!
・みんなを引っ張るリーダーシップがあってしっかり者
・スラダンでいうゴリみたいな大黒柱・・・(笑)?(スラムダンク参照)
私はというと・・・・
元々、バスケは中学校からはじめてぺーぺーだったし、実際高校でも後輩のほうが上手だったりして。実力はチームNo1プレイヤーなんてとてもいえるレベルではありませんでした。どちらかというと、太鼓持ち芸人ならぬ(アメトーク参照)、太鼓持ち部員(笑)周りをみて仕事を探して率先して動くのは得意ですが、キャプテンとは真逆なキャラ。最初はなんで私が?なんで私だけ1人なの(え、いまさら)?誰か入ってきて代わりにやってくれないかな・・・と内心いやでいやで仕方がありませんでした。
そんな私が急に新チームを仕切ることに。。
実力が足りていないのは自覚していたので、せめて誰よりも声を出そうと、常に声を出していたのは覚えています(笑)でもね、特に頑張っていたわけではなく、声が元々大きくて通る声だったので・・・ただできることやっていただけなんですが。あとは、誰よりも練習しようと思って朝練、練習後の自主練は毎日欠かさず最後まで残ってやっていました。それくらいしかできることがないから。
とにかく、自信がなくて。
副キャプテンと言われていた後輩の子に、練習メニューからなにから、決めることがあると全て投げていました「ねぇ、ねぇ、どう思う?どうする?」って。1人で決めるより、みんなの意見を聞いた方が不満もなく円滑に進むと思い込んでいたのです
でも、新チームがスタートしたある日、ことは起こりました。
練習のない日の放課後・・・突然、後輩全員から呼び出しをくらったのです。いや、呼び出しという名のミーティングです(笑)
内容は以下のようなものでした
・どうしていつも自分で進めないのか?決断しないのか?
・もっと自信をもって引っ張っていって欲しい
・何でもかんでも後輩に聞かないで欲しい
・今みたいな進め方なら練習に参加したくない、勝てる気がしない
・今の先輩にはついていけない
etc・・・
そんなことを後輩20人に囲まれてドドーーン!と突きつけられた私。当時の私は、頭のどこかではわかっていたことなのに、見て見ぬふりをしていて「やってんじゃん!頑張ってるのに!なんで?もーー辞めてやる!!!」と正直思いました。マネージャーの子たちは「大丈夫だよ、頑張っているよ」と励ましてくれましたが、当然、泣きながらイライラしながら家に帰りました・・・・
あぁ、もう行きたくない。キャプテンなんてやりたくない。無理!!辞めてやるー!
今なら海まで車を走らせますが…当時はお風呂で泣きながらぐるぐる考えて。
でも、冷静になって考えれば言われたことは正論で。1mmも弁解の余地なしで。"キャプテンなんかやりたくない”とどこかで思っている人間にできるわけないし、後輩だった時の姿勢のまま、できることだけをやろうとしていました。
変わろうとしていなかったのは自分だったんだ。
このままじゃだめだ。
みんな「辞めろ」なんて一回も言ってない。「自信を持って」と何度も言ってくれた。一番練習しているのも、いつもシューティングしているのも見ているよって。
私が変わらなきゃ。
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ…
(まるでシンジくんになる私)
そして、次の練習。
これまでの姿勢について後輩へ心から謝罪し、意見を全て受け止めました。
今後は「変われるように頑張ります!何かあればまたすぐにいって欲しいし、見ていて欲しい。
ただ、すぐには変われない部分もあるかもしれない、まだまだ頼りないキャプテンだけど協力してください。」と頭を下げて伝えました。
そっから。
①なんでもかんでも人の意見を聞くのをやめました。
それは自分の考えがないのと一緒。「自分はどう思うのか、どうしたいのか」をまずは伝えるようにしました。そして、もっとこうしたらいいんじゃない?という違うプラスの意見があれば取り入れていく、という方法に変えました。
②そして、とにかく気弱になることを辞めました。
自信がない、不安。そんなことをキャプテンがいっていたら「勝てるかわからない・・・」「負けちゃうかも・・・」といっているのと同じこと。いくら怖くても不安でも、それは練習中は絶対に見せない。前向きにプラスになる言葉だけをみんなへ伝えるように意識しました。
③どうしても辛くなったら、周りの人に相談する。
私は人に頼るのが小さい頃から本当に苦手で、(長女なのもあるかも)大丈夫、大丈夫、と強がってばかりでした。周りにはできていると見せたいし、意地を張っちゃう。でも、やっぱり無理な時もある。そういう時には、先輩や後輩でも気持ちを聞いてもらうということができるようになりました。
そんなことを意識していったら・・・
なんとか無事に引退まで突っ走ることができたのです。
私なりのキャプテンはやり遂げられた。
最後までいいキャプテンになれていたのかはわかりません。でも、他の人と比べるのではなく、その時の自分にできることを全力でやりました。後輩もみんな大好きでバスケも大好き。3年間本当に楽しく辛いこともいっぱいあったけどやり遂げることができたのは、仲間たちのおかげです。今でも大好きな人たち。
そんな高校部活での経験は私にとってとても大きく、青春そのものでした。私が学年で1人だったこともきっと運命だったんだなぁ。と。思います。
そして、このターニングポイントになった呼び出し=ミーティングからのやりとり。
今、大人になって気づくのは…
アサーションのポイントを抑えた初めてのアサーティブコミュニケーションだったなと思います。
もし、たくさんのチームメイトに囲まれていたらキャプテンなんて経験は絶対にできなかったし、会社や企業などに比べれば小さな団体ではありますが、人の前に立って率いるというリーダーの経験、アサーションを利用したコミュニケーションの基盤を自然と培ってきました。
できない、できない、嫌イヤやっている時は何事もうまくいかない。
いつだってまず変わるべきは「自分」
部活の経験から私がずっと心がけていること。
あの日があるから、今の私が在る。
そんな高校時代の思い出。
もちろん恋話もちらほら・・wwそのへんはまた改めて書いて行きますね。
長々と取り留めのない文章ですが最後までお読みいただきありがとうございました。
このキャプテンになったばかりの後輩とミーティングにフォーカスし、コミュニケーションスキル(アサーション)について分解していこうと思います。よかったらご覧ください^_^
まほうのたね はっちゃん
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