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西岡まほ
2017年12月15日 16:58
渋谷から一駅という好立地でありながら、とんでもなく遠くにあるように思える。半刻ほどで到着するにもかかわらず、代官山という名前はいつも私を地方の田舎娘に連れ戻す。共に上京した友人に誘われ、代官山に降り立ち蔦屋書店へ向かう。梅雨の時期、あたりは少し靄がかかっており、そこをますますミステリアスなものにしていた。道すがら芸能人がプロデュースしたお店をいくつもみかけ、憂鬱な気持ちになる。嬉々として店に入