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子を育てる上で気を付けていること
ご質問ありがとうございます。他にもいくつか似た質問が来ていました。
まず、食事中は飲み物や汁物を溢さないようまだ指先の動きが完璧ではない2歳児と3歳児に目を配り、朝の準備に追われる中、トーストを箸で食べたいと駄々をこねる2歳児のイヤイヤスイッチ地雷を踏まないよう気をつけながら、どうやって箸を諦めさせるか考えます。
家を出たらマンションから飛び出さないように言い聞かせ、歩くときは手を繋ぎ、小石に躓かないように足元を見る。
水溜りはいち早く見つけ避けるように言う。スーパーでは商品を見ながら2秒に1回子供達が近くにいるか確かめる。大げさではなく本当に2秒に1回見ています。
肌が荒れないよう保湿にも気を配り、脱水を起こしては大変なので今日は何回水分補給して何回トイレに行ったか把握して、寝たあとだって起こさないよう生活音に気をつけています。
子育てとは、毎日毎時間毎分毎秒気をつけることだらけです。何にも気を取られずフラットな自分でいる時間は1秒もありません。
行動で言えばそんなところです。
ここからは、恐らく質問者さんが私に聞きたかったのは日々の行動ではなく「育児における信念」のようなもののことかな?と勝手に汲み取ってお答えさせていただきます。
一番大切にしているのは子供を小さな大人として扱うことです。
そもそも親の役目とは、子が自立し一人でも生きていけるよう知恵と教育環境を与えることだと思っています。
「あんなことをやってあげたい」「これを習わせてあげたい」と、親なら誰しも考える時がありますが、私はここで一旦立ち止まって考えることを徹底しています。
親が子供に積極的にやってあげたいと思うことは親自身のコンプレックスであることが多いからです。
子のためにやっているはずが、実は幼い自分を我が子に投影し、未練を消化しているだけの場合があります。
これはとても厄介で、呪いのようなものです。本当に気を付けないと、本人は悪気も無いですし自覚も持つこともできません。
「専業主婦になって子供の帰る時間には家にいてあげたい」「お弁当は冷凍食品を使わず手作りで」「お弁当に可愛いピックを使ってカラフルにしてあげたい」
日常の細かいところまで呪いは潜んでいます。そして子供は冷凍食品だらけの茶色いお弁当でも、案外気にしてなかったりします。
子に何かを与える前に「それは本当に子を思っての行動か」を自分に問い、自身の面影に惑わされず選択する。
これはすなわち、子をひとりの人間として尊重しますという誓いです。
仕事のように数字で成果が自分に返ってくることのない育児で明確な正解なんてありませんが、自分と我が子の境界線をはっきりさせることは「自立した大人」への道筋においてとっても大切な気がします。
以上です。
子の特性もさまざま。親の考えもさまざま。「へー、こういう考えもあるのか」程度の軽い気持ちで受け取ってもらえたら幸いです。