食べ物を前にしたときに、本当の自分がいい意味でも悪い意味でも出るのは、誰でもおなじではないでしょうか。私は、そういう人間模様が大好きです。色川先生ほか大好きなエッセイへのリスペク…
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#B級グルメ
しゅうかつシリーズ~「せめて、もう一回食べてから…美味過去記憶反芻対談」5〈忘れじの東京B級グルメ店〈神保町周辺編①〉~「ありきたりだけど、天ぷら、天丼、とんかついもやだね」「どれが好きだった?」「天丼かな?安い給料だったから、500円以内で大盛り天丼揚げたてが食べられたんだから。残さなきゃ大盛り無料とか、心意気がよかったよ。給料出たら天ぷらのほうで、海老定食にいか追加してたよ」「無料いぶりがっこがよかったよね」~ ほか〉
模話1「新シリーズだよ」 模話2「これは要するにあなたがいちばん大食いだった頃の記憶を語りたいってことか?」 模話1「うん。まあね。還暦すぎにしては大食いだけどさ、やはり昔みたいに食べられないし、そこまでの執着もなくなったのよ」 模話2「前にさ、食べたいから食べるってよりも、記憶の反芻のために食べるって言ってたよね?」 模話1「うん、ほんとにそんな感じなんだよな。腹へったらやっぱり美味しいしね。満足もするんだけど、このわたくしが食べても食べなくてもどっちでもいいってことが増え