ゴジラ-1.0 〜琵琶湖より愛をこめて〜
新生活を始めて、ふと気づいた。
自転車圏内に2つのシネコンがあり、計15スクリーン、常時20本以上の映画が上映されている。
3時間もあれば観に行って帰って来られる。
というわけで観てきました。久しぶりに映画評をします。2本もします。
タイトルは単に2作を合体させただけで深い意味はありません。フックです。いけしゃあしゃあと言います。
ゴジラ-1.0
評点は4.0かな。
5.0ならお金払ってでももう一回観たいレベル。4.5は無料ならもう一回観てみたいレベル。4.0は面白いけど別にもう一回観ても観なくても、です。
4.5にはちょっと足りないか。
実は「シン・ゴジラ」は4.5なのでした。
これは好き嫌いだなあ。ボクは政治ドラマが好物なので。
おそらく多くの人は今回の「-1.0」の方が高いのじゃないかな。
どっちが往年のゴジラかというと「-1.0」でしょう。
ただ政治ドラマと捉えると「-1.0」はアメリカが動かないなんてありえないと感じてしまうのです。GHQの占領中ですよ。ソ連がどうしたこうしたはリアリティが薄くて冷めました。
でも良い映画です。
人間のドラマがある。しっかり主人公が何かを克服し成長する。他の人たちにもドラマがある。
「シン・ゴジラ」にはそんなドラマがなかった。薄かった。
ただ惜しむなら、セリフがくさい。
「あんたも私とおんなじね」みたいなセリフ、言わなくても。
そんなセリフが多いのです。
よくコントで、「さー今からバイトの面接だあ。緊張するなあ」みたいな出だしがあるでしょう。あれに近いセリフが多いのです。
たぶん子どもが観ても理解できるようにしているのでしょう。
あるいは海外での知能指数低め層を意識しているかもしれない。
一方で「シン・ゴジラ」は子どもが観たら飽きる時間帯だらけです。
内閣官房の会議シーンなんて、子どもと外国人にしたら退屈なシーンです。
でも政治好きのボクには刺さったのです。だから「シン」の方が高くなっているのです。
あとSF、サイエンスとして、ありえんという所があって冷めました。
深海では気泡は小さくなるのですね。浮力は得られない。
そもそも水圧がボンベ圧を超えるとガスは噴出されないし。
同じ理由でバルーンは膨張できないのですね。
さらにフロンガスは高圧下では液化するだろうしなあ。
ボクが(いちおう)サイエンティストだから細かいのですが。
なのでSF映画側面としてはマイナスになってしまいます。
うーん、でもやっぱり4.5をあげたくなってきた。
ボクの大好きな「ジョーズ」のオマージュが何度もあったし。
あと戦闘機が帰還して、みんなが大喜びという構造は「スターウォーズ」「トップガン」みたいだし。
クライマックスの窮地で、旧友か味方のイケ好かない奴などが突然現れて救ってくれるっていうのも、多くのアクション映画の構造を踏襲していたし。
その他いろんな映画のオマージュが満載だった。
世界興行という意味では、よく計算されているという映画でした。
今月たしかBSで「シン・ゴジラ」の放送があるはずだ。
どっちが面白いか今一度確かめてみよう。
翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜
評点は3.5です。
面白いのだけど、もう一回観るには時間が惜しいので一回で十分というレベルです。
悪魔的にアホな映画でした。もちろん褒めています。
ここまでアホに徹するなんてスゴイです。
ただ前作(4.0)には届かなかった。
なぜかなあ。ボクは関西人なのに。関西人だからかも。
ボクはプロフィールにあるように、兵庫(尼崎)で生まれ、京都で学び、大阪と滋賀と奈良で働いて、和歌山の奥さんをもらったので、映画に出てきた話題はすべて分かりました。
だからこそ厳しくなるのかも。
そして、この映画は京阪神の違いが描き分けられていませんでした。
実はプロフィールに書きませんでしたが、ボクは中高と神戸の学校に通ってました。つまり京阪神の微妙な違いも分かるのです。
京都市長役の川崎麻世、京都っぽくないなあと思って調べると、生まれは京都市でしたが、育ちは大阪府枚方市でした。やっぱりな。
藤原紀香も西宮市出身で、神戸弁はちょっと微妙でした。それらしきセリフはあったけど板についてなかった。
何しとん。西宮人は神戸弁、喋らへんねんで。
あと滋賀はフォーカスされましたが奈良と和歌山はほぼ無視されています。
鹿と梅干しだけでは可哀想です。
さて2本とも、母をデイサービスに預けた日の午前中に観に行って、午後はサウナに行ってきたのです。
映画&サウナ。
帰ってきてビール。
こんな日が週に2回もあったのだから、他に何が要るというのだ。
恵まれすぎだ。いけしゃあしゃあとこんな日々が続きますように。それではまた。