田舎で暮らす祖母お手製のカゴは、不要になった PP バンドで編まれています。 ある日、 「みて、こんなに編んだんよ」 と床几の上にずらりと並べるおばあちゃん。 色とりどりのカゴが並ぶ光景は壮観で もっとたくさんの人に見てほしいと思いました。 冬は畑が見えるトタン屋根の小屋の中の日当たりのいい場所に椅子をおいて 。夏になると風通しのよい軒下の木の床机に座って。おばあちゃんは背中をまるめもくもくと編みます。座ってばかりではいけないと子どもたちに注意されてもおかまいなしです。
「よあけのたび」はモーニングコレクターによるモーニング巡りのミニエッセイ本(ZINE)。絵と文と写真で綴った小さな本です。2021 年 4 月に 1 号。2022 年 11 月に 2 号を発刊しました。 今回は2号のお話です。 ▽表紙 ▽イントロダクション ▽京都のモーニング ▽井上製パンさんの話 「よあけのたび」にはパン屋さんを一軒は収録するようにしています。1 号は北山のアンドブレッドさん。 2 号は井上製パンさん。開店してす
レティシア書房は高倉二条を少し南へ進んだところにある個人経営の本屋さん。レコード・書店業界で長年勤めた店主夫妻が、新刊だけでなく、古書、リトルプレス、CD、レコー ド、雑貨などを扱い、併設しているギャラリーでも様々な展示を開催。いつもおしゃれな音楽が流れていて、ぼーっと過ごしているだけでも癒される空間です。 レティシア書房で「よあけのたび 2」の発刊に合わせた記念展を行うことが決まった 2021 年。 開催期間は 2022 年 11
◉for ユーザーさん Instagram (@mago_morning)は誰がためでもなく自分のために使ってきました。定休日、値段、アクセスなど、ユーザーさんがほしいであろう情報はわたしの記録には必要がないので書きませんし、他者から見ればとても不親切なアカウントだと思います。 それでも気付けば、多くの人に楽しんでいただけるコンテンツに育ちました。(フォロワー数のことではありません。あれは虚無の数字だと思っています) とても不思議に思っていたのですが、
Instagramでモーニングの記憶を記録し始めて約 6年。2冊目となるモーニング巡りのエッセイ本をzineというかたちで発刊することができました。 最近はインスタグラマーと呼ばれることが増えましたが、わたしはそのつもりはありません。映えフードを求めていないし、フォロワー数は虚無の数字だと思っているからです。 元々食べることと旅することが大好きで、SNS がなかった子ども時代からインスタントカメラや携帯、デジカメなどで食べ物や散歩中の写真を
▽お菓子を作りたい 長年、お菓子のパッケージのイラストを手がけることが夢だった私は、菓子職人さんと手を組んで「朝食べたいスイーツ」を作ることはできないかと模索していた。モーニング巡りのエッセイ本「よあけのたび 2」の発刊を盛り上げる企画の一環だった。 ▽コラボをお願いする 「朝食べたいお菓子を作ってほしい」。 モーニングをきっかけに知り合った「ハナ菓子店」さんにそうお願いしたのは 2022 年の初夏の頃。「ハナ菓子店」さんのタルトを
おだやかな風が吹く 11 月 26 日の朝 8 時過ぎ。京都は紅葉の盛りで賑わっていると聞くけれど、上京区の 椹木町通はひっそりとしている。白地の布が静かに揺らめく京町家は、ケータリングや鮭弁当が大人気の 料理家・庄本さんが主宰する「円卓」のアトリエ。ガラス戸を開けると、この日のイベント準備が着々と進んでいた。 11 月 26 日に開催された「円卓×ハナ菓子店×mago 理想の朝ごはんの会」。これは、モーニングの記憶を Instagram に
制作の経緯 朝の散歩やモーニングに出かける時はもちろん、ちょっとしたお出かけや旅のセカンドバッグ、バッグ内の分別、小物を入れてそのまま部屋のインテリア…何かと使い勝手が良いマルシェバッグを私は日頃から愛用しています。 だからこそ「いつか自分の絵をプリントしたオリジナルマルシェバッグが作りたい」。そしてその夢がついに現実となりました! くま?ねこ?いいえ、こだぬきです。 こだぬきが朝ごはんを食べているシーンを絵にしました。クロワッサンに半熟目玉をのっけて食べるのがお好きな
京都をはじめ全国各地のモーニング巡りの記憶を Instagramに記録しはじめて約5年。 自分のための記録だったものがいつしか 「一緒に朝ごはんを食べている気分になれる」 「朝の癒し」 そんなふうに言ってくださるフォロワーさんが増えました。 2020年、初めての緊急事態宣言が出された時も、このアカウントが日常のちょっとした息抜きにならないだろうか。そのためにはどんな更新をしていこう? ふと、絵を描いてみようと思いました。 はじめてアップしたのは珈琲の店 雲仙さんのホット
空の色。川の色。山の色。 朝ならではの時間の流れ。 肌をかすめる空気。 昼間とは違う音の響き。 人との出会い。いきものとの出会い。 トースト1枚でも個性がある、朝ごはんの奥深さ。 朝時間とモーニングの魅力にとりつかれたわたしは海の奥底へ進むダイバーのように朝の世界にもぐりこんでいき、気づけば深海魚のごとく、朝の住人になっていました。 巡り巡った朝の記憶をどこかに記録していきたい。そんな時に出会ったのがInstagramです。 朝ごはんをコレクションしているような感覚が味わ