【少数の正しい人たち】
こんばんは。
マジック説法の裕径です。
今回は仏教経典ダンマパダの
一説をご紹介します。
「ダンマパダ」
世間の人々は盲目である。
少数のものが真理を理解する。
鳥網から逃れ出で空に
生還する鳥が少ないように
「それでも地球はまわっている」と
主張したガリレオガリレイが
有罪になった話は有名ですが、
正しいことを唱えても、
その時の常識や大勢の
意見と反すると間違い、
悪だとみなされることは歴史を
見ていると強く感じます。
「良い悪い」「正しい、間違っている」を
判断するとき、
私たちは周りの言動に
頼り切ってしまうことがあります。
周りの意見を聞いて合わせたり、
同じ行動をとったり。
コロナウイルスで話題が持ちきりですが、
現代、情報社会といわれたくさんの
情報が簡単に手に入ってしまいます。
しかし、その入ってきた情報を
そのまま信じるのは危険です。
「たくさんの人がこう言ってるから」
「周りがそうしてるから」
「ニュースでそう言ってたから」
情報を取り入れることは大切ですが、
もしそれが自分に大きく
関わることであればそれを
精査することはとても大切です。
仏教をお開きになったお釈迦さまは
「大切なことは自分の頭でしっかり考えなさい」
と説いています。
「周りの意見を聞きくことは大切であるが、しっかり精査すること、権威や周りの行動に流されず自分の頭でしっかり考えることを大切にするように」
ご自身の説法でさえも
「まずは私の話を疑い自分の頭で考えろ」
とおっしゃっていました。
たくさんの人がその情報が正しい、
良しとしているからという理由で
判断するのは大きな危険を孕んでいます。
そのたくさんの人たちも精査をせず
「たくさんの人が賛成しているから正しい」
と思い込み、その意見に
同調しているということが大いにあります。
世間で当たり前になっていることや、
自分の中での常識に
疑問を持ってみると新たなもの、
視点が見えてくるかもしれません。