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tomekantyou1
三流の役者
常々私は「人は無意識下で何かを演じて」いると思っています。
私は会社では「公人」を演じる。家庭では「父親」を演じ、又「夫」を演じる。
違う自分を演じるのは酷く疲れるもの。
中でも父親のパートが一番に演じ難い。
20台前半の一人息子との日々の会話はほぼ皆無である。男同士とは元来その様な者。
息子が幼少の頃は所謂マニュアル通りの答えをすれば事は済んだ。息子が成長するにつれ、私のキャパに無い物を模範回答として選んだ。「父親」を立派に演じたいが為である。
聖人にはなれない、まして高僧のような説法や徳の高い話など出来よう筈も無い。
私はしっかりと君の「父親」になれているかい? 歳を重ねる程にこの漠然とした不安感・焦燥感は増すばかり…
例え三流でも自分なりの父親を演じよう。「子は親の背を見て育つ」と言うから。上手く文章には書けないけれど…
いつか無理なく自然体な父親になれる日まで…
この想いは息子の君に捧げます。
愛しき息子よ…