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凄いテニスコーチに出会った〜35年ぶりのテニス🎾
また始めたいと強く思っていたわけではない。
たまたま目にとまったテニスレッスンの案内を見て、レッスン料がめちゃ安かったので応募しようと電話したのだった。
気付いたら小1時間電話していた。コーチがずっと自慢話をしていたから。
伊達公子や宮城ナナに指導していたとか、サンプラス達とフロリダのプールで泳いだなどなど。
あとはキャンプや飲み会を開催しているとのことだった。日本酒は飲めませんと言ったが、ちゃんとした飲み方を教えてあげるから大丈夫だと。…はい?
長時間の電話を切ったあと、コーチの名前をググった。インスタとFacebookの情報が出てきた。
それらの写真を見たら、お孫さんはいいが、友人の娘さんやなんかと肩組んで呑んでる写真が多くて、昔の栄光にすがっている現在はただのセクハラジジイか?と警戒せずにはおれなかった。
そしてレッスンに向かった。コートに入るとコーチらしきひとがイスに座っていたので挨拶に行った。
そしたら、「やぁ!お元気そうで!」と意外なことを言われた。「離婚歴がて言ってたからどうかなと思ってたんだけど、元気そうで何より!」って。
メンタルってテニスに関係あるのか。そうかもしれないけどそんなことから気にしてレッスンするコーチなのかと、いろんなアンテナを張っているのだなと感じた。
コーチと話している間、他のメンバー(3人)はラケットの上でボールをポンポンしていた。皆さん初心者なのかなと思った。
そして話し終えると、「塔子ちゃんもやって」と言われた。でも、ただポンポンしているのではなかったのだ。ドライブをかけながらボールを上に上げていたのだ。…出来なかった。ボールは20cmくらいしか上がらない。
「うちにボール一個持って帰って練習してね」と言われた。コーチは他にスライスなど4種類をポンポンして見せた。
その後ボレーボレーからだんだん距離をとってストローク練習へ。
「塔子ちゃんの打ち方は前に習ったまま出来てる。でも、それは古い打ち方やから僕が変えていってあげるからね」
「塔子ちゃんナイスサーブ!いいよ!でもそれも古いから教えてあげるね」
コーチの教えは凄かった。身体の仕組みを知り尽くして科学的根拠に基づき、だから打点はここでなければならない、左腕もこう使わなければならない、と言われた。
更には試合で使う心理法みたいなものまでも伝授してくださった。(あまりに高度な技術で一生使うことはないと思ったが)
この歳になって、バリバリテニスにのめり込むつもりなんてない。身体を壊したくはないし。
けれども70歳だというコーチの身体のしなやかさと強さには憧れてしまう。あれではセクハラされてもいいかなと思ってしまう、かも?
私といったら、相手のラケット面でボールがどこらへんにどう飛んでくるかという予測はできるのだが、なにせ脚力が著しく低下しており初めの一歩が遅すぎる。動き出してもとにかく遅い。
どこまでやれるだろうか。