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読書感想/「フィールダー」
ゲームが好きなこともあって、ドストライクだった。凄まじい。
今まで読んだ本の中でも、トップクラスに大切にしたいと思った作品。
沢山の好きが詰まった作品だった。
そういうと明るい印象を受けるが、本作はそんなことはない。
「好きなものがあること」はこの推し大礼賛時代においては特に素晴らしいことして扱われるが、実際には好ましく思われない好きがあることを本作は詳らかにしていた。
そして個人の好悪という絶対領域を侵されることも往々にしてある。
その時、どうするかが描かれているのが本作である。
この作品が自分の琴線に触れたのは、自分にも好きなものや大切なものがあるからだと思う。そしてそれがもしも侵されそうになった時には、闘おうという気持ちにさせてくれるバフ作品だった。