じいじの思い出話 夏の川遊び
小さい頃の夏っていうと川が遊び場だったなあ
釣りをしたり鮎も結構連れましたね
エサをつけずにさくりっていうやつでね
それと水のなかの石のところに隙間があって
そこに結構魚が入っているんですよ
それを手を入れて獲るんですよ
ウグイなんかが多かったね
たまにはヤマメもとれたね
夏休みっていうと毎日川で泳いでいたね
しばらく泳いでいると体が冷えてきてね
そうすると岸に上がって
大きな石に腹ばいなるんだよ
これ、こおらぼしっていうんだよ
石が太陽の熱であったまっていてちようどいいんだよね
時にはあつすぎるときがあって
そんな時は水をかけるんだよ
身体をあっためていると近くに鉄橋があって
時々電車が通るんだよね
昔のことだから一時間に一本ぐらいだったね
そうするとみんな素っ裸で泳いでいるから
見られるぞうなんて言って水の中に飛びこむんだよ
みんな小学生なんだから
見られても恥ずかしくないと思うんだけど
そうそう中学生ぐらいになると
ろくしゃくえっちゅうふんどしでね
海水パンツなんてはいている人は居なかったね
それがいつのころからか村にもプールができてね
川で泳ぐ人はいなくなってしまったね