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読書感想『掟上今日子の遺言書』※ネタバレ注意

今週読み終わった本は著作西尾維新の忘却探偵シリーズ第四巻『掟上今日子の遺言書』でした!
前作が短編集(中編集くらい?)だったのに対してこちらは長編ひとつでしたね。そして厄介君再び…相変わらず悲惨な目に合ってますけど、ここまでミステリーに出しやすいキャラもそうそういないので仕方なしですね。

というわけであらすじ

冤罪体質の青年・厄介。あらゆる災いが降りかかる彼に、今度は少女が降ってきた! 眠るたびに記憶を失う忘却探偵の、タイムリミットミステリー!



中学生がビルから飛び降りた自殺未遂事件。

現場に居合わせた二十五歳の青年・隠館厄介は、生来の冤罪体質が災いし、容疑者とされてしまう。

現場には少女が書いたとされる遺書が残されていて――。

今日子さんは厄介の疑いを晴らし、事件を解決できるのか?

講談社BOOK倶楽部より


結論から言うと、『自殺に見せかけた殺人』でした。しかもなんと自殺した側が殺そうとした側だったというミスリード付き
こればっかりは完全に発想外で正直びっくりしました。というか殺人の手段に自殺を使うってありえないじゃんか。
現実にそんなやばい奴はいないだろと一周してしまえばそれまでの話でしょうけど、こういう奇抜さが西尾維新だと思うのでとてもよかったです。

自分がどういう人間かを知られることを極限まで嫌うという感覚は分かるようでやっぱりわかりません。だってこんなに読んだ本、見た映画、アニメ、遊んだゲームの感想を出してるわけですしね。
個人的にはどちらかというと「自分が好きな作品をどんどん教えるから、みんなもどんどん好きなものを教えてほしい」って感じです。
そういう意味だと今のSNS環境だとありがたすぎてとても幸せです。

エコーチェンバーだったり、ターゲティング広告だったりで正直偏りが激しくなるのが最悪なところですよね。
自分のTwitterもサッカーだらけになったり、esportsだらけになったりとひどいもんです。
あの女の子はSNSなんて絶対に始められませんね。
まあ今の時代ああいう承認欲求の真逆みたいな女の子そうそういないでしょうけど。『掟上今日子の挑戦状』風に言うなら「そういう面白い人もいるんだなー」ってやつです。


そしてやっぱり改めて西尾維新は自殺というものに対してかなりの執着をしてますよね。執着というかもはや拒絶というかそんな感じの雰囲気を感じます。

そしてお決まりといえばお決まりの家庭崩壊もそうです。やっぱりやばい子はやばい親がいます。この辺もやっぱり共通していて、西尾維新の根幹なんでしょうか…

最後の厄介君の言葉とかもある意味で西尾維新を代言しているような気もします

あっけなく死ぬなんて許さない。少女には生き恥をかいて―――生き続けて欲しい。

p238


というわけで、『掟上今日子の遺言書』でした。
退職願も楽しみにしつつ、今読んでいるのは『撫物語』です。ちなみに『愚物語』は読み終わったのでそのうち感想を出します!!!

あとEURO始まりましたね。オランダはグループを順調に突破してくれるといいんですけど、どうもなかなか試合巧者が多くてそう簡単にはいかなそうですねぇ。

というわけでこの辺にしておきましょう。


それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki

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