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読書感想『掟上今日子の備忘録』※ネタバレ注意

今週読み終わった本は著作西尾維新の忘却探偵シリーズ第一巻『掟上今日子の備忘録』でした!
西尾維新ファンとなって10年近く経とうとしていますが、この作品は一番大衆向け感あって最後に取っておこうと思っていた作品でした。

ドラマも朧気ながら覚えていますね~。中学生だったしそもそもドラマ好きではなくて見ない派なんですが、それでも家族が見ていたのをチラ見していたと思います。


というわけで完全初見で読んだのですが、驚くほど面白かった。
西尾維新らしさという面ではやはりかなり薄まっているけれど、その分会話劇の面白さ、テンポの良さ、そして突飛なミステリーが相まって単純に面白い!と頁をめくる手が止まりませんでした。


初めまして、今日子さん

前述のとおり元々知っている作品でしたが、この一章(?)でどっぷり引き込まれました。
今日子さんの設定と弱点をこの短時間で実例と共に見せているのも流石です。

紹介します、今日子さん

西尾維新といえば、やっぱりいかれた動機やいかれた手段だと思うのですが、(戯言とか特に、個人的に思い出に残りまくってるのは物語の老倉母の事件とか)この章はまさしくその部分の良さを象徴するようなストーリーだったと思いました。
暗証番号を紙幣の番号にするって…こういう他では見られなさそうなトリック?は西尾維新らしさだと思っています。

そしてなにより今日子さんの過去について気になる…

お暇ですか、今日子さん

プライベート今日子さんが可愛らしいということや、今日子さん的にもバラしたくない過去について気になりすぎるというところはおいておいて、須永昼兵衛って西尾維新っぽいですよね。たくさんのシリーズ、たくさんの著作、こういう風になりたいという憧れなのかもと読んでいて思いました。
カセットテープって僕が小学生のころには死にかけていた(幼稚園のころは使っていたかな?古いウルトラマンとかカセットだった気がする)ので、文章も入れれるとはって感じでした。
悪意のない謎解きだけの回もいいですね。

失礼します、今日子さん

さようなら、今日子さん

前回に続いて須永先生がらみということで、自殺っぽくないから本に何か遺っていないかと調べる話。
シリーズ作品以外を抜き出すとすべて2月にでており、そのなかの脇役が謎を紐解くために重要だったという話でした。とっても粋な話でしたね。
自殺を扱わないという作家性もどこか西尾維新を感じずにはいられませんね。とくに『ウェルテルタウンでやすらか』にと『少女不十分』を読んだ後だとより一層思うところがあります。

というかまさか西尾維新もノンシリーズになにか隠されているのではないか…?と思ってしまいましたが、その辺は鍛えられた謎解きファンに任せます。自分謎解きやミステリーが苦手なので。

事務所の天井の文字はそのうち解明されるんでしょうか。あんなにゾクッとすることはなかなかないと思いますが、実際にあったらめちゃくちゃ怖いですよねあれ。
この二章は本当に読み終わるまで寝ずにページめくっちゃいました。
久々の感覚ですね。本当に続きが気になったし面白かった。


というわけで『掟上今日子の備忘録』でした。
なぜ今まで避けていたのかと過去の自分を殴りたいですが、そんなことより早く続きが読みたい。来週にでもリアル書店に買いに行きますかね~

次に出す感想は何になるかまだわかりません。今読んでいる本は『魔界都市ブルース』で、今見ているアニメは『ARIA』の3期です。
どちらかになると思いますので、またその時はよろしくお願いします。

それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki

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