再・読書感想『クビツリハイスクール』※ネタバレ注意
今月最初の読み終わった本は著作西尾維新の戯言シリーズ第三巻『クビツリハイスクール 戯言使いの弟子』でした!もちろん再読書です!
菊地秀行さんの魔界都市ブルースを挟んだのは何を隠そう、紫木一姫につなげるためだったんです!!!(魔界都市ブルースの感想で言ってた気がする…)
初めて読んだ時からそうなんですが、この作品が個人的には一番深く突き刺さってる巻です。その分好きですが、最も苦い顔をして呼んでいたと思います。
内容紹介
これは自分語りのようで、あまり好きなものではないですし、読むほうもハズレ引いたなという感じでしょうが、まあこの本の感想を語る際には仕方ないので自分がどんな子供だったのかという事を話していきたいと思います。
自分はほとんどなんでもできる子供でした。高校卒業まで勉強に困ったこともなければ、できない運動はない、それなりに周りから信頼されて生徒会や体育大会の組副団長をやるようなタイプでした。
部活では東京都大会のベスト16まで行ったり、ピアノが弾けたり、書道ができたりと習ったことはとりあえずなんでもできる奴でした。
ただ、小学生のころから常に感じていたコンプレックスが明確に一つあるのです。
それは全てにおいて自分よりすごい奴がいる、ということです。
あの学校という小さな世界ですら、どのジャンルでもトップになれなかったという事実は当時とても自分を苦しめました。
ひとつの競技、ひとつの学問、ひとつのゲーム、どれにおいても自分より凄い奴がいる事実。
小中高6年間でこういう思いを感じながら過ごすとどうなるかというと、小中高までに多くの人が体験することの全てにおいて、できない人の気持ち、負けてしまった人の気持ち、そして諦めたときの感情を理解できるし、共感できるようになってしまったわけです。
ここまで長々と話してきましたが、なにが言いたいのかというと、中高生だった自分はこの部分においていーちゃんに共感したという事です。(まんまと無為式に嵌められたというわけです。)
そしてこの作品はある意味でなんにでもあきらめを見出していた自分にとってはとても刺さる、そしてとても力になる作品だったわけです。
この作品もミステリーとしての要素は薄く、キャラクターストーリーだと思うので姫ちゃんといーちゃんの成長、共鳴の方に焦点を合わせたいです。
お互いがお互いに別人を重ねあっているというのはわりかし現実でもあり得るような気がします。
作中でも言われているように、傷をなめ合う形のカップルだってよく見ますし、自分の知り合いにもいましたし。
でもやっぱりあまりいい終わり方はしないので、哀川さんのような存在が必要なんでしょう。
この作品の哀川さんの説教は名文です。ぐちぐちしてる人は全員読みましょう。
これを20歳で書けるって本当にどうなってんだか。
西尾維新も哀川さんみたいな人に説教されたかったんですかね。
ちょっと書きすぎてしまったような気もするし、恥ずかしいのでさっさと締めます。
それにしてもこの作品内の子荻ちゃんと玉藻ちゃんは零崎との戦いを知っていると拍子抜けをするくらい弱いですよね。
それにやっぱり悲しい。もうちょい生きてほしかったですね~
というわけでこの辺にしておきましょう。
次に出る感想は間違いなく『掟上今日子の挑戦状』です。
もうすぐ読み終わります。やっぱり普通に面白いんですよね。このシリーズ。
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki
覚えておきたいフレーズ集
最近はSNSのせいでそうともいえない…
そしてそれが外に漏れだして問題になった事件が増えてますよねぇ…
分からないってのは、未知ってのは、未来ってのは、やっぱり恐怖ですよね。
グサッという音が聞こえます。自分の内側から。
グサグサッという音が聞こえます。主に自分の内側から。