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読書感想『冥王と獣のダンス』※ネタバレ注意
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先週読んだ本は著作上遠野浩平さんの『冥王と獣のダンス』でした。
先週と言っている通り先週読んで感想を書くことを忘れていたので内容を忘れかけない内に書いておきます。
このお話はブギー・ポップシリーズと関係ないのかなと思って読んでいたのですが、今日読んだ『わたしは虚無を月に聴く』の感じで行くとはるか未来の話っぽいですね。まぁ残滓すらないので関係は無いのですが。
端的に言うと戦争の話でした。そして恋の話でした。
はるか昔にスーパー科学で宇宙へと飛び立った地球人は謎の虚空牙という存在に襲われ散り散りとなり惑星に不時着。人間たちは宇宙には出れなくなり過去の技術は失われつつあるという世界での話。
超能力者で敵の少女に恋をした少年兵士がまさにその恋のために奮闘する話です。
これは批評とかではないのですが、やはりこの作品には未完成感を感じざるを得ません。それは少年たちの気の迷いを中心としているからなのか、書ききれなかったからなのかはわかりませんが、本当に歴史の一部分を切り取って見せられているような感覚の作品でした。
戦争なんて実際にやってる側はこんな感じなんでしょうかね。奇跡なんてなくとも今の時代無人の機械が数百人を一瞬で殺せるわけで、その中で未だに存在する歩兵や前線組の人たちは意味なんてなく、理由すら薄れた世界で殺し殺されているんでしょうか。
ただ、やっぱりそんな地獄でも人間を力づけるのは恋人への思いや家族への愛になるんですかね…
体験しないと分からないですけど、自分はもし今戦争に駆り出されたら何を依り代に戦うんですかねぇ。戦いたくないですけど。
ウクライナ侵攻だってそうですが、絶対ウクライナ人女性の中にも彼氏はロシア人みたいな人はいたはずで、こうした話はロミジュリではないですけど、考えるだけ悲しくなりますね。
現実だとみんなが不幸になって終わりなんでしょうけど。
というわけであまりまとまった感想とは言えませんけど、こんなところで終わりにしたいと思います。
ブギー・ポップ系に比べると個人的には評価というか好き度は落ちますけど、こういう単純に主人公の心理に入り込んで考えながら読む作品は好きです。
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki