読書感想『撫物語』※ネタバレ注意
今週読んだ本は著作西尾維新の物語シリーズ第二十一巻『撫物語』でした!
業物語を飛ばしてアニメ化です。愚物語のつきひアンドゥと組み合わせてのアニメ化とても楽しみですね!
開始もあと一週間ほどとなり、ボルテージもかなり上がってきました。
昨日このマウスパッドも届きました。めちゃくちゃクオリティ高いしカワイイ。
この本も初版で一回読んだきりですので案外細部を忘れていました。
それでもやはり個人的物語シリーズ最高傑作の1つでした。猫白、花と並びたつ素晴らしい作品でした。
あとで詳しく話しますが、自分は物語シリーズの好きなところが明確に一つあって、それは『人が一人で助かる』シーンなんです。
これはこの作品のテーマの一つでもあると思うんですけれど、このシーンが自分は好きで好きでたまらないんですよね。
だからこそ、この『撫物語』は羽川さんの『猫白』や神原の『花』、そして『終』の阿良々木君と同じようにとても心に残る作品なんです。
あらすじ
感想
この『撫物語』という作品の根幹はやっぱり過去の自分と向き合うという点であると思います。
以外と普通に生きていると忘れがちなことの一つに『今の自分が過去の自分の積み重ねである』ということだと思うんです。
例えば小学生の頃の成功体験、例えば中学生の頃の黒歴史、例えば昔好きだったけど聞かなくなってしまった音楽や作品、例えば昔、恋をしていた異性などなど、今の自分としては別に忘れてもいい、なんなら忘れたいくらいのことがあるのは皆さん同じだと思いますが、忘れてはいけないのが自分の過去、そのすべての要素が今の自分を作っているということだと思います。
そして誰もが皆自分の嫌な過去、忘れたい思い出などに蓋をしたりして無視している経験を持っているからこそ、今作品の撫子の式神回収が刺さると思うんです。
自分もそうですが、やっぱり恥ずかしい思い出やもう取り返せない過ちの思い出と向き合うのは嫌だし苦しい。
そしてだからこそ、撫子のように過去の自分をしっかりと抱きしめられる、向き合って受け止めて前に進んでいく姿はとても美しく、だれもが力を貰えると思うんです。
こんなの読んだら涙が出ちゃうじゃないですか。
西尾維新が会話劇を書くのが上手くて、どんな作品よりもキャラクターが生きている物語シリーズだからこそ、本当に一人の人間の成長を見届けたような感動がありました。
これは一回目の時も二回目の時も変わらない。忘れられない作品です。
そしてまた、この作品は努力をする人を応援する話にもなっていると思うんです。さらにまだ努力をしていない人への発破もかけてくれる。
君は今のその行為が、その日々がどこに続いていくのか、どこには続かないのかを理解しているのか、と問いかけてくる。
この作品を通して常に今の自分とその自分が積みあがった将来がどうなるのかということに向き合おうとしていた撫子の強さにビビります。
あなたまだ中学生ですよね…?
『猫物語・白』と『花物語』が好きだと語ってきましたが、やはり自分は『人が一人で勝手に助かる話』がたまらなく好きです。
周りの人にできることは助かるお手伝いであり、やっぱり最後は自分が自分を助けないといけない。自分と向き合わないといけない。
シリーズ作品であり、なおかつ20冊近く読まないとたどり着けない点を除けば誰もが力を貰える、そういう素晴らしい作品だと思います。
まとめ
というわけで、『撫物語』の感想でした。
ちょうど今日、先行上映があり『撫物語』のPVも出ましたね。もう楽しみすぎてはちきれそうです。
リンクも張っておきます。
いやーついに戻ってきましたね!物語シリーズの日々が!
続終から5年、物語フェスから5年!長いようで短かったようでやっぱり長かった。みなさんもそうだと思います。存分に楽しみましょう!
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki