読書感想『愚物語』※ネタバレ注意
今週読み終わった本は著作西尾維新の物語シリーズ第十九巻、『愚物語』でした!
祝!!アニメ化!!!来月からアニメが始まります!!!やったー!!!
この本は初版で買って読んだ以来の読むので、なんと九年ぶりらしいです(震え)。
九年という月日が経てばそりゃあ内容も忘れます。かなり初見のように楽しめました。もちろん結末とかは分かってますけどね。
今作は短編三作構成になってます。一作目が『そだちフィアスコ』、二作目が『するがボーンヘッド』、三作目が『つきひアンドゥ』ということで、感想もそれぞれ一個ずつ書いていきたいと思います。
そだちフィアスコ
フィアスコ:しくじり。失態。
老倉さんというのはやっぱり不思議な存在だと思うんです。絶望に打ちひしがれながら生きているのに、それと同じくらい絶望に抗っていることが彼女を活かしている理由になっているというか。
現実にこういう方はいらっしゃるんですかねぇ。いるのだとしたら尊敬しかないですね。末恐ろしい。
学校といえばこういうギスギスなのかもしれないですけど、ついぞ体験することはなく終わってしまいました。体験したいわけではないですけどね。
それなりにクラスの中心にいたとは思うのですが、あんまり誰々のグループっていう感覚は感じることはなかったです。男だからってのはあると思いますけれど、こういう悪い雰囲気を感じることはなかったですね~。
……これって輪の外にいて知らなかっただけでは?!
名言多くて良かったですね。
これ皆が思っていることだと思います。踏み出すことが大事。
これ本当に素晴らしい言葉。全人類は魂に老倉さんを飼いましょう。皆さんが幸せになっていけない理由はないし、僕が幸せになっていけない理由もない。
分かる。
これは真理ですよね。戯言シリーズから共通している弱いという強さですね。
するがボーンヘッド
西尾維新恒例!
暗号です。またもや暗号です!
暗号は苦手です。遠江さんのヒントがあっても全然だめだった…悔しい…
花物語の後日譚、花物語もこの親子も大好きです。この先も神原にどんどん絡んでほしい~
扇ちゃんと神原の絡みも独特でやっぱり楽しいですよね。常にツッコミに徹する神原はそれはそれで面白いです。
人を助けるって行為は愚か者の行為ですよね。素晴らしい行為ですけど、マイナスが多くつくのが現実です。
例えば、本当に賢い人ならば、道でおじいさんが倒れていても助けれないでしょう。それにかかる時間、それに必要な対応全てが理解できてしまうからです。そしてそれをやる時間なのか、できる手腕なのか、それ以外かでできない理由を見つけてしまう。
だからこそ、人を助けるという行為は愚か者の行為であり、そして美しくかっこよいのです。
つきひアンドゥ
アンドゥ:元に戻す。取り消す。
アニメのPVだとこの話しか出てきてないんですよね~
この話と撫物語がまとまって出てくるんですかね。確かに登場メンバーが同じですし、撫物語はこの話の後日譚みたいなものですしね。
月火ちゃんのやばさは本編というよりオフシーズン以降でこそ輝いている気がします。
今作は月火ちゃんの愚かさというよりも余接のほうがメインですね。まあこれも月火ちゃんのせいだという事なので末恐ろしいですね。
人を無意識的にめちゃめちゃに振り回すって実際にそういう人(月火ちゃんほどじゃなくても)はいますけれど、恐ろしいものです(笑)。
撫子の話はもうすでに読み終わった『撫物語』でまとめて語りたいのでここでは触れないでおこうと思うのですが、変化した撫子は本当にかっこよくて可愛い。そして名言製造機になりつつあります。
大人でもこんな言葉言えないでしょ……
まとめ
『そだちフィアスコ』は愚かだと自覚しながらも止まれない愚か者のお話。
『するがボーンヘッド』は愚か者になろうと決心するお話。
『つきひアンドゥ』は愚かだと気づいてない真正の愚か者のお話。
だったように思います。
アニメPVには老倉さんもいないし、神原もいないのでやっぱりつきひアンドゥ+撫物語かな?
久々の物語シリーズ、最高でした。過去作からの伏線とか含めても最高のシリーズですね。
もう読み終わってるので近々『撫物語』の感想も出します
そういえばEURO、オランダ初戦勝利!!やった!!
フランス戦が鬼門ですが、エンバペ次第では勝てるのでは…?!
それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki