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不満に対する「自分の気持ち」の決め方
「Ask MAE Anything」では、吉川めいが、日頃のちょっとしたお悩みや相談をマインドフルな視点から、アドバイスをお届けします。
仕事や恋愛、人間関係、家族や将来についてなど、さまざまなお悩みに答えていきます。
【今回のご相談】
上司からの評価が平等でないと感じます。気に入られている同僚が評価されているのは納得できません。この気持ちをどうしたらよいでしょうか。
このご相談者の方に、最初にお伝えしておきたいことがあります。
それは、「あなたの気持ちはあなた次第」であるということ。
「この気持ちをどうしたら良いでしょうか」と文章は締め括られていますが、“この気持ち”をどうしたいか?はあなたがどうしたいか次第です。
あなたがこの悩みの解決策を検討するために、私からは想像できる範囲の提案をするということしかできません。ということを前提に、これから提案する私の案を見て、自分自身で気持ちを決めてみてください。
オプションA
「気持ちを溜めないで無害なところで出す」
「気持ちを吐き出す」とか「愚痴をこぼす」というのはネガティブなことでは?と思われるかと思いますが、吐き出すことで自分の気持ちの発散になるのならば、それはセルフケアです。ただし、それが有効なのは職場と関係ない無害なところでのみ。
専門のセラピストや、電車が走ってきてうるさい線路沿いとか、シャワーの中などで「ムカつく!」と吐き出してみては。ジャーナリングで書き出してみて、吐き出すのもいいでしょう。
オプションB
「冷静でプロフェッショナルなコミュニケーションで解決する」
いくら愚痴を吐き出したとて、同じ環境に毎日、毎回、戻り続けても何も変わらない、改善しない限りには、結局むしゃくしゃするでしょう。というのであれば、上司、あるいは人事などあなたが話せる会社関係者に「この件は平等でない」と申し出るのも手です。
その際には「こういったエビデンスがある上でどう思いますか?」
と提示するなど、至って冷静でプロフェッショナルな姿勢が求められます。また、こういったコミュニケーションをとることで、会社の中で波紋が起こることもあるかもしれません。なので、あなたはそれなりの覚悟が必要になるでしょう。
オプションC
「なぜ気に入られているか?を研究して味方につける」
これはちょっぴり柔軟性が求められるオプションですが、上司から気に入られている同僚はなぜ気に入られているのか?を興味深くリサーチして、自分のものにする。その同僚の魅力とは?とか、上司のツボは一体なに?などを知り、自分の味方につけてみるのです。
もしかしたら、順が変わって自分が上司から気に入られるかもしれない。それはそれで面白くなってくる可能性もあるし、なきにしもあらずなのでは?
オプションD
「評価せざる得ないほどの結果を出す」
別に上司に気に入られたいわけでもないし、評価に合わせる様なこともしたくない、自分が変わることで気に入られようなんて思わない。というのであれば、そもそもの「気に入られる」「気に入られない」というそのウェットな判断基準をぶっ飛ばしてしまうくらい、あなたが結果を出せばいいのです。
会社で働いているのなら、周囲が無視できないくらい、ずば抜けた結果をさっさと出してしまいましょう。そしたら、上司も見逃すことはできないし自ずと評価せざる得なくなるでしょう。
さあ、あなたの気持ちはどうしたいのでしょうか。自分自身の気持ちに責任を持って選んでみてください。
吉川めい Mae Yoshikawa
Veda Tokyo主宰、ウェルネスメンター。日本で生まれ育ちながら、幼少期より英語圏の文化にも精通する。母の看取りや夫との死別、2人の息子の育児などを経験する中で、13年間インドに通い続けて得た伝統的な学びを日々の生活で活かせるメソッドに落とし込み、自分の中で成熟させた。ヨガ歴22年、日本人女性初のアシュタンガヨガ正式指導資格者であり『Yoga People Award 2016』ベスト・オブ・ヨギーニ受賞。adidasグローバル・ヨガアンバサダー。Instagram @maeyoshikawa
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