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100mを速く走る為に③

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。

前回まで2回にわたって「100mを速く走る為に」と題して、私が普段陸上短距離選手に対して指導している内容を書いております。

先日陸上選手権が終わり、100mのレースを分析された方も多いことでしょう。

ただ、トップアスリートの動きというのは非常に勉強になるものですが、あの領域になると正直言って真似できない人の方が多いわけですから、改めて原理原則というか、基本に立ち返る必要もあると思います。

例えば11秒後半で走る選手に、9秒台で走る選手の動きを真似ろと言っても無理があるのは当然のことです。

趣味で楽器を触っている人が、プロミュージシャンの超絶テクの真似をすることに無理があるのに似ていますね。

こういったことは現実として常に留意しておく必要があります。


そんな理由から、今回は静止状態からのスタートに関して書いて参りますが、細かいテクニックではなく基本的なことをお伝えします。

この基本的なことが抜けたまま、超絶テクを真似しにいくのは博打ですからね。ここは固くいきましょう。

相変わらず500円必要ですが、ビール1杯我慢すればペイできると思ってご購入頂ければと存じます。


クラウチングスタート~「Set」で何してる?

いよいよ本題に入るわけですが、静止状態のスタートを説明する際は①スタンディングスタート、②クラウチングスタート、という流れになるのが一般的ですが、今回はあえて逆から説明します。

それは何故か?

実はスタンディングスタートとクラウチングスタートをごちゃ混ぜにしてしまっている人が多いから。

どういうことでしょうか?

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